フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 



 テレビドラマ『ドラゴン桜』が最終回を迎えました。
 現在のテレビドラマの困難な状況の中で高視聴率をあげ、まだテレビドラマの面白さが追究できることを示してくれた作品でした。その一方で、第1シリーズとはすっかり異なる作品になっていたことも確かです。多くの人が指摘しているように、『ドラゴン桜』第1シリーズ+『半沢直樹』=『ドラゴン桜』第2シリーズ、という感じです。すっかり半沢直樹っぽい作品に作り直されていました。
 そのことの評価はさまざまあるでしょう。節操なく視聴率をとりにきている、といった見方すらあるかもしれません。その一方で、物語というものはそういうもの、という考えもあります。「そういうもの」とは、物語はオリジナリティに価値があるのではなく、受け継がれ、変形しながら流通していくことにこそ価値がある、という考え方です。
 たとえば、私の好きなミュージカル『オペラ座の怪人』は、原作小説から見れば大幅に改変されてミュージカルとして流通しています。それがいけないかといえば、多くの人びとに受け入れられるように変形されたからこそ流通した、ともいえます。変形して流通するのは、それだけ変形したくなるような素材だった、という言い方もできます。
 今シリーズの『ドラゴン桜』を見ていて、複雑な気持ちが湧いてきました。しかし、その複雑な気持ちは、オリジナルへの単なるオマージュにすぎないのかもしれません。

※このブログはできるだけ週1回(なるべく土日)の更新を心がけています。







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 中央大学杉並高校で、「大学入門文学部編」という講座の担当をしてきました。
 中央大学には附属高校が4校あります。中央大学高校(文京区)、中央大学杉並高校(杉並区)、中央大学附属高校(小金井市)、中央大学杉並高校横浜高校(横浜市)です。そのうち、中央大学杉並高校の3年生ロングホームルームで「大学入門文学部編」を持たせていただけるということで、その担当をしてきました。より効果的なプレゼンをしたいと考えて、私1人ではなく、同僚の大川真先生(哲学専攻)、高橋宏明先生(東洋史学専攻)と私の3人で行って担当しました。
 文学部は、中央大学の学部の中で附属高校生から人気があるとはいえません。しかし当日は、3年生の生徒さん約300人が体育館に集まって、私たちの話を熱心に聞いてくれました。文学部に関心のなかったけれど、これをきっかけに考えてみようか、という気持ちになる生徒さんがいたら、私たちが行った甲斐があると思います。
 中央大学杉並高校の大田美和校長や3年生担当の先生方のご厚意で、今回のような貴重な機会をいただくことができました。今後も同じ学校法人の学校であることを活かして、より密接な高大連携に取り組んでいきたいと思っています。

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 あいかわらずの校務超多忙につき、またも土日に更新できませんでした。すみません。
 そんな超多忙な生活のなかで、わずかに楽しみにしているのが、フランス料理の名店、ル・ヴェルデュリエのお料理です。といっても、超多忙に加えて緊急事態宣言中ですので、千駄ヶ谷にあるこの店に頻繁に行くことはできません。しかし、最近になって発見したのですが、私の住んでいる地元の酒屋さんへ、ル・ヴェルデュリエの料理の配達があるということです。が~ん! もっと早く知っていればもっと前から食べられたのに。
 ル・ヴェルデュリエのお料理を受け取れるのは、大田区南久が原にある秋庭商店です。毎週とは限らないそうですが、ほぼ毎週に近い土曜日に、写真のような形でル・ヴェルデュリエから届けられる箱詰めのお料理(1500円)が販売されているとのことでした。
 もともと店のファンでしたし、地元で受け取れるありがたさから、その後はほぼ毎週のように購入しています。箱の面積は大きくありませんが、深い箱になっていて、料理がみっちり奥までつまっています。唯一の欠点は、美味しくてワインが進みすぎてしまうことでしょうか。気をつけないと夜まで仕事ができなくなってしまいます。
 毎週末にこの料理を食べることを楽しみに、当分は校務に励みたいと思います。

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日本経済新聞の「何でもランキング 家族ドラマ」の審査を務めました。
コロナ禍の中で、もう一度見直したい、見てみたいドラマを選ぶランキングです。紙版とウェブページ版がありますので、よろしければご覧ください。

校務超多忙につき、毎週末のブログ更新ができませんでした。3日遅れの今日水曜日の更新となりました。ご容赦ください。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO72509330S1A600C2W01000/



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