先日もこのブログで書いた、城西国際大学の日韓シンポジウム「グローバル化の中の「韓流」「日流」 映像・文学は21世紀東アジアに何をもたらしたか」で研究発表をしてきました。
シンポジウムは、次のような日程でおこなわれました。
開会挨拶 : 水田宗子 (学校法人城西大学理事長)
基調講演 : 南仁煐 (韓国林権澤映画研究所所長・映画監督)
「女性の鏡の中へ―韓国フェミニズム映画の現在」
シンポジウム
パネリスト : 鄭智泳 (梨花女子大学助教授)
梁銀京 (忠南大学教授)
川村湊 (法政大学教授)
宇佐美毅 (中央大学教授)
ディスカッサント : 和智綏子 (城西国際大学客員教授)
司会 : 長谷川啓 (城西短期大学客員教授)
私は「テレビドラマの韓日比較論」というタイトルで研究発表をおこない、そこで、韓国と日本のテレビドラマの「リアリティ」の作り方と、そこから引き起こされる「感情の描き出し方」の違いとして論じました。
もちろん、それぞれの国にさまざまなテレビドラマがあるのですから、それを一概にまとめることはできませんが、それでも両国のテレビドラマの作法に一定の差異が分析でき、さらにそこから、両国の文化や国民性を考えることができることを考察しました。
当日は、韓国側の研究者や日本の研究者ともおおいに意見交換ができ、私にとってはたいへん有意義な一日になりました。また、NHK国際放送をはじめとする多くのメディアも取材に来ていて、現在のような日韓関係の中で、このような試みがおこなわれたことの意義もあらためて感じるところがありました。
こうしたイベントが、韓国と日本の相互理解に少しでも役立つことを心から願っています。