TBSテレビの情報番組『サンデーモーニング』(毎日曜朝8時)にビデオ出演しました。
この番組の最後に「風をよむ21」というコーナーがあり、8月25日(日)放送分では高視聴率をあげているテレビドラマ『半沢直樹』を取り上げました。それに関するインタビューがありましたので、テレビドラマが多くの人の気持ちを反映しやすいメディアであることや『半沢直樹』に新しい希望や勇気を見たいと期待が集まっていることをコメントしました。
視聴率がテレビドラマを評価する唯一の基準ではありません。たとえば今クールでは、『半沢直樹』と同じ池井戸潤原作のドラマ『七つの会議』(NHK)が放送されました。視聴率で言えば『半沢直樹』の圧勝だったとしても、善悪を単純に分けるのではなく、組織のあり方そのものをとらえようと試みた『七つの会議』は、その重厚さにおいておおいに評価すべきドラマでした。視聴率とは異なる観点からテレビドラマを考察する視点も、私たち研究者は持たなければいけません。
ただ、その一方で高視聴率をあげるドラマには、人びとの心をつかむものがあるのもたしかです。そういう作品の根底には何があるのか。そのような課題を明らかにすることも、今後のテレビドラマ研究・フィクション研究が果たすべき重要な役割だと思っています。