フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 



 写真は誕生祝でいただいた料理(大田区・田園調布倶楽部にて)


 私の54回目の誕生日でした。野田佳彦・総理大臣や東国原英夫・前宮崎県知事とは同学年です(生まれ年は私が1年下ですが)。

            
 大人になってからは、もちろん誕生日が嬉しいわけではありません。むしろ、自分の人生もかなり後の方だなあという気がしてきます。
             
 昨年、私の父は83歳で亡くなりました。私もそれに近い81歳まで生きられると仮定すると、54歳はちょうどその3分の2まで来ているということになります。う~ん、人生の3分の2か。大晦日に「今年1年間で何をしただろうか」「来年は何をするべきか」と考えるように、残りの人生で何ができるかを考えて生きていかないといけないなあと思います。
 人生は長くない。だからこそできることを大切にしたいと思います。
             



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 京王線と多摩モノレール高幡不動駅の近くにあるフレンチ・レストラン『プティ・ファンベック』 (東京都日野市)に行ってきました。
        
 店の場所は駅前ではありません。駅から数分歩いた住宅地の中にある一軒家のレストランです。場所をよく知らないと、見つけるのがたいへんかもしれません。店に入ると玄関でスリッパに履き替えるので、本当に誰かのお宅を訪問する雰囲気。食事するスペースも普通のお宅のリビング風です。
 私の勤める中央大学の近くの繁華街というと高幡不動か多摩センターですが、残念ながらフレンチやイタリアンのレストランがあまりありません。前にブログに書いたように、美味しいレストランというと立川まで行くことになります。
        
 その意味では、この『プティ・ファンベック』は中央大学からもっとも近い本格的なレストランと言えるでしょう。この日は5,250円(税込)のディナーをいただきました。料理は一つ一つ手がかかった本格的なもので、たいへん美味しいですし、メイン肉料理の選択肢も広いです。この日は、素材も牛・豚・鶏・鴨・フォアグラなどの肉料理があり、料理法もそれぞれで、どれを選ぼうかかなり迷うほどでした。この日いただいた料理は以下の通りです(行って数日経ってしまったので素材などの記憶が間違っていたらごめんなさい)。
 職場に近いので、ぜひまた行ってみたいお店です。


 オードブル1
 (アミューズ)ズワイガニの小さなグラタン

 オードブル2
 (オードブル)ごぼうのペーストを添えた牛肉マリネ

 魚料理
 (魚料理)いさきとまだらの白子と牡蠣のソテー

 肉料理
 (肉料理)鶏もも肉のコンフィ(+2,000円)

 肉料理
 (デザート1)いちごのムース

 デザート2
 (デザート2)林檎のコンポート・柑橘のタルト・金柑のジュレ



<p><a href="http://tabelog.com/tokyo/A1329/A132903/13044150/" rel="tabelog 400ed2862d49f2495d8c5f3625df4c2d7dc4f8c9">プティ・ファンベック</a> (<a href="http://tabelog.com/rstLst/RC021101/">フレンチ</a> / <a href="http://tabelog.com/tokyo/A1329/A132903/R5818/rstLst/">高幡不動駅</a>、<a href="http://tabelog.com/tokyo/A1329/A132903/R9064/rstLst/">程久保駅</a>)
<br />夜総合点<span style="color: #FF8C00;">★★★★</span><span style="color: #A9A9A9;">☆</span> 4.5
</p>



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 2012年1~3月期のテレビドラマも最初の3、4回が放送されたところです。私のブログ恒例のテレビドラマ批評の時期です。各テレビドラマ作品に対するコメントを載せておきましょう。
 今回は、それぞれのテレビ局がドラマにつけたキャッチコピーを紹介してみました。また、
ここまでの視聴率の推移がわかるように、毎回の視聴率を示してあります。
             
『ステップファーザー・ステップ』(TBS、月8) 10.4%→8.6%→7.7%→8.9%
  「(契約)家族、ナゾを解く」

 孤高の怪盗がひょんなことから双子のパパになるという意外性から、表記のようなキャッチコピーがつけられています。ホームコメディでありながらミステリーでもあり、「一粒で二度おいしい作品」というのが売り物です。ただ、二つの売りがあるというのはどっちつかずになる心配もあり、今のところ視聴率的には苦戦しています。「宮部みゆき原作」というところも懸命にアピールしていますが、それだけでは見てくれないでしょう。
 上川隆也さんは何でもできる俳優ですが、この役にはむしろ不器用な意外性のある俳優さんの方がよかったのではないでしょうか。昔、時代劇のニヒルな役者という固定イメージのあった田村正和を『うちの子にかぎって』『子供が見てるでしょ』に起用したような、見る人を驚かせるような意外性がほしかったところ。ステップより思い切ったジャンプがほしいところです。
             
『ラッキーセブン』(フジ、月9)  16.3%→16.9%→15.2%

 フジテレビのウェブページを見ても、キャッチコピーらしいものがありません。「キャッチコピーなんて必要ない」という自信のあらわれでしょうか。「探偵社を舞台としたドラマ」という設定自体は新しさがありませんが、ところどころにコントを入れたドラマ展開はテンポもよく、ミステリーや謎解き色を薄めた軽いテンポの『BOSS』という感じです。松本潤と瑛太が上半身裸で闘うシーンなどは「ファン目当ての視聴率稼ぎ?」と見えてあざとい気もしますが、女性ファンからすると「二人をいっぱい見られてラッキー!」という感じなのでしょうか。それを除けば誰でも安心して楽しめるドラマです。

             

『ストロベリーナイト』 (フジ、火9) 16.8%→16.9%→16.4%→16.3%
  アタマの中で、殺人犯が巣食っている。

 以前に単発で放送されたドラマのシリーズ化。こちらは『ラッキーセブン』と対照的に、ホラーに近いようなミステリー色を打ち出しています。快楽殺人とか、残酷な場面があって私はこういうのは苦手で、「ストロベリーナイト」という言葉のメルヘン的なイメージとは真逆のドラマです。刺激の強いミステリーが好みの方にはオススメでしょう。
            

『ハングリー』  (フジ、火10) 14.2%→15.3%→12.7%→11.1%
  「料理 is ロック」

 ミュージシャン志望の青年が夢をあきらめてフランス料理のシェフになるという話。脚本家・大森美香が「今いちばん見たい向井理」というコンセプトで書いた、向井理のためのドラマです。いくらフレンチ・レストランのオーナーの息子だからと言って、それまでミュージシャンを目指していた青年が、ろくな修業もいないでそんな素晴らしい料理が作れるでしょうか。「料理の世界はそんなに甘くないぞ!」と怒りたいところですが、「向井君がかっこいいんだからいいじゃない」ということなのかもしれません。瀧本美織ばっかりいつもお腹をすかせて「ハングリー」なので、主人公ももう少し「ハングリー」に努力するところがあってもいいんじゃないでしょうか。
 私は料理への関心もあって、わりと楽しく見ていますが、向井理ファン以外の視聴者も見続けてくれるかどうかは心配です。
             

『ダーティー・ママ』 (日テレ、水10)  12.7%→14.2%→10.7%→9.7%
  「シングルマザー、ウソつかない」

 秦建日子の小説が原作。永作博美が破天荒な子連れ刑事に扮します。『子連れ狼』+『刑事コロンボ』といったところでしょうか。香里奈が永作に振り回される真面目な刑事を演じます。
 子連れの破天荒な刑事という設定がミソですが、このキャッチコピーでは魅力が伝わってこないように、これだけ「事件・謎解き」ドラマが氾濫している中でどこを売りにするのか、ちょっとインパクトがないかもしれません。永作博美さんは年齢のわりに可愛らしくて、そんなにダーティーに見えません。「ダーティー・ママ」と言うなら、もっと主人公が悪役・にくまれ役に徹してほしかったような気がします。
            

『最高の人生の終わり方』 (TBS、木9) 13.5%→11.0%→12.9%→9.1%
  「泣ける葬儀屋ミステリー」

 今クールのドラマのキャッチコピーの中ではこれが一番よくできている気がします。「泣ける葬儀屋ミステリー」というフレーズは、インパクトもあり、内容も端的に伝わります。
 葬儀という場を通じて、人の死にかかわるミステリーを作り、その人生前の話で泣かせるという作り。「泣ける」と「ミステりー」の組み合わせもいいですが、その間に「葬儀屋」を挟んだアイデアに敬礼。ただし、内容は毎回人情話なので、毎回見ると飽きがきそうです。「最低の視聴率の終わり方」にならないことを願っています。
             

『聖なる怪物たち』 (テレビ朝日、木9) 10・8%→7.9%→6.9%
  「この冬、もっともスキャンダラスな医療サスペンス」

 キャッチコピーの通り、かなりおおげさなサスペンスです。しかし、その「おおげさ」さがほどほどなのではないでしょうか。いっそ昔の大映テレビくらい「おおげさ」さを徹底させないと、韓国ドラマ全盛の現代の視聴者には物足りないかもしれません。最近の視聴者はちょっとやそっとじゃ「怪物」に見えないですよ。
            

『最後から二番目の恋』 (フジ、木10) 12.1%→12.8%→11.8%→11.4%
  「大人って、淋しすぎると笑っちゃう。」

 視聴率はそれほどでもありませんが、じゅうぶん「大人」の私が一番楽しみにしているのがこのドラマです。「大人って、淋しすぎると笑っちゃう。」というコピーもひねりがあっていいですし、その前にドラマの中では「淋しくない大人なんていない。」というフレーズを使って、「大人」と「寂しさ」をうまく結びつけています。私の好きな岡田惠和さんの脚本ですし、私は一押しです。ただし、若者の視聴者がついてくるかどうかは心配なところです。
 ところでどうして「最後の恋」じゃなくて「最後から二番目の恋」なのでしょうか。『最後の恋』(1997年、北川悦吏子脚本)というドラマは既にあったからでしょうか。
            
『デカ黒川鈴木』 (日テレ、木深夜) 5.3%→4.5%→4.3%→4.1%→4.7%
  「この刑事たち、チームワークゼロ」

 滝田務雄『田舎の刑事の趣味とお仕事』などが原作の刑事ドラマ。刑事ドラマとはいっても、売り物は「ゆるさ」です。田舎ボケした部下に足を引っ張られながら活躍する中年刑事の活躍を描きます。
 私はこの「ゆるさ」がけっこう好きです。爆笑はしませんが、「くすっ」と思わず苦笑してしまうドラマです。ただ、「黒川鈴木」(黒川が名字、鈴木が名前)という姓名が気になります。どなたか由来を御存知でしょうか。
             
『恋愛ニート』 (TBS、金10) 12.9%→8.6%→9.3%
  「忘れた恋のはじめ方」
 
 このキャッチコピーも短くて内容がよく伝わってきます。NHK『セカンドバージン』と設定が似ていますが、『セカンドバージン』は重くてどろどろ系、こちら『恋愛ニート』はコメディ調。軽く見られるところがいいです。ただ、インパクトは弱いので、このドラマを楽しみに待つという感じにはなりにくいでしょう。「忘れた放送曜日の思い出し方」が必要になりそうです。
            

『13歳のハローワーク』 (テレビ朝日、金11) 9.3%→7.9%→8.1%
  「もし人生をやりなおせたら、あなたはどんな大人になりますか?」

 村上龍のベストセラー本が原作ですが、原作は小説ではありません。したがって全然別の作品になっています。ただ、テレビの良さは映像。主人公がバブル期にタイムスリップしたときの当時の風俗や事件がなつかしくて楽しめます。

            

『理想の息子』 (日テレ、土9) 13.9%→12.4%→14.0%
  「野島伸司が描く愛らしくもオカしい「母子愛」コメディ」

 日本テレビ土曜9時のドラマのターゲットはは小中学生とその親。その枠らしいテーマ設定です。ただし、そこは野島伸司脚本。そこには「愛の実験」の思想がこめられています。その詳細は別の機会に。
            

『運命の人』(TBS、金10) 13.0%→11.3%→11.6%→   %
  「未来は変えられるのか」

 『華麗なる一族』( 年)や『不毛地帯』(2009年)に続く山崎豊子原作小説のドラマ化です。軽く見られる現代のテレビドラマの風潮の中で、歴史的な事件や課題を扱った、珍しく硬派なドラマです。本木雅弘、松たか子、真木よう子という昭和顔の俳優をそろえたところも見事です。「昭和のドラマが未来の視聴者を変えられるのか?」
             

『早海さんと呼ばれる日』(フジ、日9) 9.8%→10.1%→10.0%
  「導く、ヨメ」

 キャッチコピーは「導く、ヨメ」で、ウェブページのトップには主演・松下奈緒がジャンヌ・ダルクのように人々を鼓舞し、導く姿が出されています。
 しかし、ドラマを見てみるとそんな革新的な女性像ではなく、松下が演じるのはお嬢様育ちながら、むしろ家族のために献身的に尽くそうとする古典的な女性像です。『ゲゲゲの女房』で当たった松下の家庭的な女性像が重なりますし、目新しさは感じられません。
 『早見さんと呼ばれる日』というタイトルからして、「結婚して名字が変わってその家の女性になる」というイメージが込められていますから、松下演じる主人公のような、一生懸命家庭に尽くそうとする女性像に憧れを持って見られる人向けのドラマです。
             

『妄想捜査』 
(テレビ朝日、日11) 5.7%→5.7%
  「誕生、妄想系ヒーロー」

 たらちね国際女子大学准教授・桑潟幸一とミステリー研究会が事件を解決していきます。
 奥泉光『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』が原作ですが、テレビの方の主眼はミステリーにはありません。主眼は「妄想?そうさ。」って感じです。
            



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 私は健康のためにバレーボールやバスケットボールを長年続けていますが、珍しいケガをしました。バスケットボールをしていて、私がボールを持ってかがんだところに、ディフェンスが上からおおいかぶさり、私がそこからジャンプしたために、結果として私の頭がディフェンスの顔に当たってしまいました。
             
 そんなに痛くもなく、出血もあまりなかったので、自分ではお風呂で頭を洗って、後で消毒しておけばいいやくらいに思いました。しかし、家に帰って家族に見てもらったら、けっこう皮膚がはがれているというので、すぐに病院に行ったところ、「うーん、一応縫おうか」と言われて、ホチキスで2回とめられてしまいました。(正確に言えばホチキスのような医療器具ですが)
             
 今日は(頭を洗わなければ)お風呂に入ってもいいし、明日はもうシャンプーつけて頭を洗ってもいいと言われたので、たいしたケガではありません。
 サッカーなどのスポーツを見ていると、出血した状態でプレイしてはいけないという規則があるので、出血した選手がよくホチキスで止血してプレイを続けます。そんな光景を見ているだけだったのに、自分が同じことをされるとは思いませんでした。
 珍しい体験をしたので、写真に撮っておきました(ハゲじゃないです)。けっこう笑いました。
           



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