そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

9月4日(日)岡山へ

2011年09月04日 | 公開

 台風直撃の岡山へ。例年の集中講義である。A先生からできるだけ早く到着せよとのご下命があり、11:00に着くよう新幹線に乗る。途中、名古屋あたりは大雨で、水中を行くがごとし。

 岡山に着くと伯備線は不通とのこと。駅前の指定ホテルのチェックインは14:00からなので、ところ名前だけ書かせてもらう。Kさん、A先生と待ち合わせて、「セ・ラ・ヴィ」というお店にご案内いただいた。名前はフランス語だが、日本料理店である、A先生は経営者とお親しいらしい。お昼のコースをいただいて、最後に自家製の水羊羹とお薄が出た。お茶碗は楽の写しと、高取の掛け分けと、赤膚焼だった。

 A先生のお宅へ移動し、Eさんの研究発表を聴く。博論の全体構想の一部なのだが、このテーマに関して言えばまだ萌芽的な段階かな。なぜか猫ちゃんにすり寄られた。A先生のお宅は茶道具だらけである。それではと、盆略で点てさせていただく。虫明焼のお茶碗などを使った。その後、好きなの持っていきなさいと、正宗千春作の備前焼茶碗をいただいた。当地ではこの茶碗で味噌汁を飲むのだそうである。

 先生宅を辞してホテルに荷物を置きに行き、Kさんの運転で日生までドライブ、夕食をご馳走になった。「はましん」という、地物を中心に扱うお店。蟹やお魚など、いずれも新鮮といふもさらなり。

 お酒は「奥播磨」の超辛口にする。生のシャコも、初めていただいた。大将は懐石の修業をかなりなすったそうだ。

 小学生の坊ちゃんは書道の達人で、中国へ派遣されたよし。大将から、大学の先生なら「卍」の書き順を知っておいでですか?とクイズを出された。それではと、「日」を十個書いて、一画ずつ加えて別の漢字を作ってくださいと(ただし日本での話)と、お返しの問題を出す。

 先達はあらまほしきものなり! Kさんには只管感謝感謝。