メールボックスを確認すると、「トランスナショナル社会」云々というシンポジウムのリーフレットが投げ込まれていた。「明るいナショナル」ならなつかしいけどねェ…と受付係の女性に軽口を言えば、あははとお笑いになったから、きっと同世代の御方なのであろうよ。
なかつよ文学会の常任委員会は18:30からだが、事前の打ち合わせを18:00過ぎから行う。本会議は18:32にスタートして、私が進行役を務め、終わったのが19:16。我ながらスムーズにはこんだ。委員の間から、素晴らしい!の声があがった。
会議を迅速に行うことのみが、昨今、私の人生の目的と化している感がある。(笑) 会議、行事は早く済ませるにしくはなかろう。まあ、場合によっては牛歩戦術というのもありだが、O douleur ! ô douleur ! Le Temps mange la vie というのが私の愛唱句なんだな。学生時代、フランス語の時間に暗記させられて、もしかしたらこれこそが、我が座右の銘なのかもしれない。
メトロに乗ろうとホームで待っていると。向うから教務課長殿がふらふらやっておいでになった。一緒に車輛に乗る。この課長殿には以前、唐津で烏賊刺しを食わせていただいたから、頭があがらない。本部辺では、私が校長職でだいぶ苦労している…という話になっているようだ(しめしめ)。うん、円形脱毛症になったもんね。早くやめさせて!と哀願したが、デリカシーの無い御仁だ、へへへとか笑ってやがる。もう、 Le Temps mange la vie 状態なのよ~と嘆いて、同情を買うべい。ありゃ、課長殿、フランス語お分りになるのかいな?
帰宅して、遅い食事を摂る。さる方から村上重本店の千枚漬けを頂戴したので、さっそく賞味させていただいた。稲村榮一先生にいただいた「玉鋼」を飲む。岸野寛さん作の白磁盃を使った。ああ、仕合わせ、早く死にたい!
さて、委員会の後処理をする。通知類はメールを送りまくる。議事録案もさっさと仕上げて送信。さあ論文書こうかという段になると、眠くなった。学会事務はさくさく進むが、肝心の学問は進まない。もう死にたい!