そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

11月19日(火)入札結果

2013年11月19日 | 公開

 社会人講座へ行く。昼は近くの「菅雅」でりんだもぢった。このお店は活け穴子が名物である。サラリーマンのおっさんだらけで、混んでいた。会計をすると、缶入り飲料をサービスしてくださる。

 講座は新古今和歌集の話をする。三夕の歌を読んでもらった。その後、築地で人と会って帰路につく。

 同居人から電話がかかってきて、東京古典会で入札した写本が落札できたよし。覚悟した金額のちょうど半分だった。他に札を入れた人が無かったのであろう。慶長頃の写本に間違いないが、音韻学の研究者である同居人の研究資料としては、まさしく垂涎の内容だ。さすがSである。Sに頼むとたいてい落札できると、鳥越文蔵先生がおっしゃっていた通りだ。

 魚屋で中トロとブリの刺身が安かったの購入する。八百屋でアボガドとグリーンアスパラを買う。御飯を七勺ほど炊き、夕食の準備をする。今日のおかずは、五色を揃えた。青(アボガドとグリーンアスパラ)、赤(湯むきのミニトマト)、白(胡麻豆腐)、黒(木耳ともやしの炒め物)、黄(出汁巻き玉子)、それにお刺身ときて、結構豪華。K君の快気祝いにいただいた「獺祭」を開けたが、ちと重かったので、飲みかけの「穀良都」に替える。私的には、この「穀良都」が大変に気に入っている。岸野寛さん作の小さな白磁の盃を使った。

 図書館のFさんからメールが来た。東京古典会で推薦していたもののうち2点が落ちたとの知らせ。入れてもらった本命が2点とも取れたとは、実に嬉しいかぎりである。高い方は、私の予想通りの線だった。入札価格を上げてもらって大正解。安い方は、まあこんなものかなという具合で、これも今後注目されていく分野の写本である。大学院生が研究資料にできるものを見計らうのが、研究指導担当教員たる者の見識でもあろうぞ。

 明日は埼玉県立某高等学校で大学の模擬講義をしてから、自分の高校へ移動し、校長挨拶がある。明後日は防災訓練。