そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

11月22日(金)いい・ふうふの日

2013年11月22日 | 公開

 いい(11)ふうふ(22)の日なんだそうである。JFKが暗殺されて50年。お嬢さんは駐日大使となった。

 花札演習は二月札の発表を聴く。中国からの留学生の学生だと思うが、実によく調べてきた。鶯宿梅に、紀海音作の浄瑠璃まで引いて、面白かった。国民学校唱歌「三才女」の音声を流してくれたが、ご存じの歌…と言われて、日本人学生は茫然としている。教室に国民学校を卒業した人間はおらんからな(笑)。

 U教授がゲストに日国の編集者K氏をお呼びになっていた。教員ロビーで会って、やあやあと挨拶する。Facebookのお友達だから、久しぶりとは思われぬ。

 13:00に、明日研究発表をする修士課程の院生Sさんの発表資料をチェック。Eさんの学位請求論文公開審査会関係の手続きも、万端済ませた。さて、東博へ移動する。

 15:00に東博の前で同居人と落ち合い、展観を見る。いいふうふの日だからな。龍安寺石庭の映像が素晴らしく、しばし見とれてしまった。映像技術はここまで進歩したのかと、仰天したぞなもし。

 上野駅内のバーで少し飲んでから池袋へ。柳朝と菊之丞の二人会を聴く。開演間際に娘もやって来て、親子三人並んで座った。しかし、親子連れで演芸場に並んでいる一家というのも、きょうびは珍しかろう。

 前座はフラワーさんだったが、だいぶ上達されたように拝見した。後はお二人の芸を堪能。菊之丞師はどことなく中国語学のF教授に似ている。柳朝師は痩せた鶴太郎みたいになってきた。終了後、近所の「チェゴヤ」で生マッコリを飲む。修学旅行の成果か、韓国料理の注文の仕方が板についてきたぞ。

 UW図書館のS司書に頂戴したFRANSのソルトキャラメルチョコは、娘にやった。日本では入手不能だからな。来夏はシアトルに派遣されるのだとか。


11月22日(金)別冊太陽刊行

2013年11月22日 | 公開

 寄稿した別冊太陽の最新刊が届いた。もそっとやさしく書くべきだったか? 編者は同志社女子大学の吉海直人教授。道理で特集名と、吉海先生のご著書名とが、まったく同一なのだな。ご関心の向きは、ご笑覧くだされ。いや、綺麗な本です。やはり百人一首特集は、年末に向けての企画ということになるんだなあ。この前のユリイカ臨時増刊もそうだった。

 私も一応、百人一首の本を出しているんだが、全然売れませんわ。(涙 誤植が多いからな。

【正誤表】

(1)5ページ2行目

   (誤)「二人が勅撰集に入るのは」→(正)「『百人一首』の二人の歌が勅撰集に入るのは」

(2)65ページ 56の歌 第三句

   (誤)「思ひ出(で)に」→(正)思ひ出(い)でに」

(3)76ページ 67の歌の解説 4行目

   (誤)「つぶいたとき」→(正)「つぶやいたとき」

(4)79ページ 79の歌の解説 3行目

   (誤)「三句」→(正)「二句」

(5)85ページ 76の歌の解説 3行目

   (誤)「遠望(ちょうぼう)」→(正)「遠望(えんぼう)」

(6)105ページ 96の歌 初句

   「花さそふ」の「ふ」の左に「(ウ)」の傍記を追加。

(7)107ページ 98の歌 作者名の位階の振り仮名

   (誤)「じゅうにい」→(正)「じゅにい」

(8)124ページ 上段 97権中納言定家の著作

   (誤)『拾遺愚草」…「松浦宮物語」…「明月記」 →(正)『拾遺愚草』…『松浦宮物語』…『明月記』

(9)124ページ 上段 同上 『松浦宮物語』のルビ

   (誤)「まつうらのみやものがたり」→(正)「まつらのみやものがたり」

(10)125ページ さくいん3段目

   (誤)「ながきつつ」→(正)「なげきつつ」