そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

11月2日(土)研究発表をする

2013年11月02日 | 公開

 学園祭の時に大学へ近づきたくなんぞないが、学内研究センターの研究分科会が開催され、私とS教授の発表が予定されているので仕方がない。研究会は15:00開始で18:00まで。まずは「Cafe GOTO」でコーヒーを飲んだが、さすがご盛況で、カウンターの一番端にやっと座れた。

 しかし、大学の学園祭なんぞ、何が面白いのかさっぱり分からん。私が学生だった当時は、入場料を取られるのがバカバカしく、ついに行ったことはなかった。一度ブッ潰されて再開された現在の学園祭は、学生が自主的に運営主体となっており、それはそれでよいことだとは思えるのだが…。老兵は、去りゆくのみ、なるらん。

 研究会の参会者数はひと桁!だった。それでもまず私が1時間喋り、S教授も同じくらい喋って質疑応答となる。S教授の資料はイタリア語の論文を中心としたものだったが、何となく分かった。フランス語を勉強しておいてよかったと、本日は思いましたな。なおS教授は、著名小説家のお孫さんであらせられる。

 帰りに神楽坂で豆腐でも買おうと思ったが、雨が降り出したので断念。自宅最寄り駅に着くと、降っていない。金をおろさねばと銀行へ行けば19:03.キャッシュコーナーは19:00までと書いてある。タッチの差でアウト。八百屋で「ずくし」を買って帰った。

 注文していた熊野懐紙の掛軸の覆製が届いた。出物があれば欲しいと何十年も思ってきたものだが、やはり現寸大は違う! ダイニングの壁に掛けて照明を薄暗くしたら、本物みたいだ。

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 昨日の箇所長会議のことなど、守秘義務があるからここには書けないが、某理事の爆弾?発言が出て、それを図書館長殿が窘めたりと、結構面白かった。某理事のおっしゃったことは本当で、私も学生時代、殺してやりたい!と思った教授がいたが、逆に某理事はエリートなんだなあとも痛感もした。ご尊父は大物だったからな。ともあれ、玉石混交がウリであった我が学校法人を、亜米利加のアイビー・リーグみたいにしたいという理事の企図はよく分かった。すると、私が校長を務める高校などは、もう縮小ないし閉鎖したほうがよくはありませんかな?

 その校長業務に関しても、強いお叱りのメールをいただく。高校現場の風土?に、結局私は馴染めないことがよく分かった。来年の9月20日で消えますから、どうどご勘弁くださいと陳謝の返事を出す。まあ、誰でも校長を直接叱ったり面罵できるんだから、実に風通しいのよい職場とも言えるだろう。歴代最も各の低い校長で、まことに相済まぬことである。