日々、土器実測(仮)

発掘された遺物の図化作業メインのお仕事ブログのはずが、日々の徒然・スピ話ばっかりになっちゃってる日記。

困った事

2008年07月26日 | 仕事
落札後に私に回って来た仕事を、続けて引受けた時の事です。
土器も資料も全てが私の所に来てしまうので、疑問点を確認したくても、
会社の担当者に聞く事が出来ませんでした。
何より担当者様、事務所ではなく遠方へ出張されている事が殆どで、捕まえる
にも一旦会社を通さなくてはならず、実質疑問は自分の周囲の知り合いに聞くか、
自分で何とかする以外ありませんでした。
超アバウトな仕様書以外、細かい事は何もないのですから、いいも悪いもなく、
まず自分流で書く以外、方法がなかったのです。
なので必ず、納品時には疑問点と申送りの文章をキッチリつけていたのですが、
この疑問点に答えて貰った事は、ほぼありません。
更に、私の図に直しの指示が入ったら、何処か必ず教えて欲しいと云っても、
1度も教えて貰っていません。
全て担当者様が直して納品していたのですが、何処を直したかを全く教えて
貰う事が出来ず、ここの仕事をしている間、どんなにあれでいいのかなと不安に
思っても、あれでいいと納得して書くしかない状態でした。
後から他の人に、かなり担当者が直していたと聞かされましたが、申し訳ないと
云う気持にはなれず。
何処が悪いかきちんと教えて貰えたら、次からこの担当者様のお直しも、かなり
減ったのではと思うからです。
更にその直しと云うのが、納品前の会社基準のレベルか、それともそこはクリア
したけれど、大元の依頼先からの指摘か、これによってもなかり違いがあります
から、とにかくきちんと申送りに答えて貰わない事には、本当に困るのです。
この担当者様の下での仕事は、この時以来してはおりませんが、本当に辛い
仕事でした。


頭が働きません

2008年07月25日 | Weblog
仕事の話のような、そうではないような……。

地震の余波でしょうか、寝不足、その他諸々、全く頭が働きません(涙)。
濃い目のコーヒーを飲んでもダメ。
って、コーヒーが眠気覚ましになった事は1度もないのですが(汗)、とにかく
これじゃあいかんと思って、あれこれ眠気覚ましを試みてはいますが、ダメだ。
朝起きた瞬間から眠いって、目が覚めたとは云わないかもしれませんね(汗)。
昨日は修理関係の人達が、バラバラにお願いしたの一気に集中してやって来る
事になり、1日で用が済んだのはありがたかったのですが、その対応でわらわらし、
仕事をしたようなしてないような、微妙な1日でした。
だから働かなくちゃダメなのよう、今日は。
でも週末にも重なり、きっついですなあ~、やっぱ(涙)。
ミスしたくない、と云う事で、ボチボチ行く事にします。

結果を考えて

2008年07月25日 | 仕事
大昔、初めて電車を乗継で出かける時、出発時間より、何時に到着したいか
考え、そこから逆算して行きなさいと云われました。
その時は、へ~と思っただけで、云われるままにした覚えがありますが、
これは仕事にも云えるなと思います。
勿論、何ら何までとは云えないし、経過を見て結果が見えてくる事も大いに
あるとは思いますが、私の仕事については、有益な考えです。
最終的に、図がどう云う出来であって欲しいか、それがきちんと頭の中にあれば、
我々がやる作業と云うのも自ずと見えて来ます。
各作業の流れの中で、省ける事・省けない事は何か、どんなに時間がなくても、
最低限やらなくてはならない事は何か、そう云う事を、出来上がりの図から逆算
して行けば、つまらない拘りもなくなるではないでしょうか。

命より大事

2008年07月24日 | 仕事
仕事の形態上、自分の家に遺物があると云う事は普通なのですが、今回の地震の
ような事もありますし、管理には細心の注意をはらっています。
1番多い時は、30個体強の土器が我が家にあった事がありましたが、デカイ
円筒土器でしたから、一部屋占領でした。
地震でも物が落ちてきたり倒れてこない場所に保管してあるので、家が潰れでも
しない限り、破損する事はないと思いますが、常々以前いたセンターの上司からは、
「何かあったら真っ先に遺物を持ち出すように」と云われていました(笑)。
でしょうねえ~、とっても大事な文化財です。
自分が逃げるとか自分のみを守る前に、遺物を守らなくてはなりません。
幸い先月も今回も、家にあった遺物に被害は一切なく、大人しくコンテナに
収まっていますが、何があっても私が助けるからねと思いつつ、怖いです、地震は。

愚痴らせてください(涙)

2008年07月23日 | 仕事
実測の際、確実にここと分からない場合、何処を正面にするかはなかなか
難しい問題です。
正面の判断に迷うものが幾つかありましたが、頸部やその近辺の粘土添付や、
沈線の単位から推測し、何とか正面を決めて書きました。
が、結局正面の位置が違うと云う事で、書直しになってしまいました(涙)。
口縁部に突起があったかも、でもそこは破損していて平縁にも見えると云う
ものだったのですが、そんなぁ~~、ないじゃんよぉ~~。
書いている他のものから判断してと云う事なのかもしれませんが、こう云う直しが
出て来るものは、やはり判断がとても難しいのですよ。
またこちらは、これでよしと思ったから、決めて書いた訳で……。
こう云う事を避ける為に、最初に正面を決めて欲しいとお願いしているの
ですが、ご多忙によりそれが叶わず、書直しと云う事になります。
先生方の事前指導、必須事項ですよ。
書直しって、もの凄い脱力なんだよな(涙)。何日かかるかなあ~(涙)。
まあ頑張ってやるしかございませんよ。

観察表

2008年07月23日 | 仕事
報告書に載せる観察表ですが、私は古代の土器、土師器や須恵器に関しては、
観察表もお引受する事があります。
自分で実測すれば、調整が何かは分かりますし、特記事項もこれらの土器は
分かり易く、後は計測値を記入するぐらいなので、私にも出来ると云う事で(笑)。
表については、依頼先から送って貰った表のデータへ入力し、担当者へメール送信、
或いはCD-Rで納品と云う形です。
1番最近お引受したのは土師器と須恵器でしたので、今日は観察表を作る作業を
する予定。
朝から雷雨で、紙関係の仕事はきつそうだったので、ちょっと嬉しいです(笑)。

最初に云って下さい

2008年07月22日 | Weblog
仕事の話のような、そうでないような(笑)。

ある所から仕事を引受ける度「最初に云ってくれれば済む事を、どうして毎回後から
云うのだろう」と何時も思います。
どう考えても、最初にきちんと云われていればやってしまえる事を、全部作業が
終ってから、今気が付きましたみたいに云われるのに閉口すると云うか、学習して
下さいと思います。毎回申送りしているのに。
どれだけ時間とお金の無駄になっているか、なぜ気付く事が出来ないのか
不思議でなりません。

これと似たような事、仕事の話ではありませんが、とあるワークショップでも
感じました。
指摘される事の幾つかに、どう考えても、これは最初に云っておくべき事じゃないの?
と思う事があったのですよね。
好きなものを使ってよいと云うのでそうすれば、「随分難しいものを選んだんですね」。
主催者が難しいと思われるなら、参加者にはもっと難解なはずです。
好きなものでいいと云われたからそうしたまでなのに、どこか釈然とせず。
更に、それは自分が持っていないから写真をアップして欲しいとか、始まってから、
そんな話、聞いてませんと云う事があれやこれや。
と云うより、ご自分が持っていないもので、判断なんて出来るのでしょうか。
最初にどれを使えとか、これは難しいと、なぜ始める前に云ってくれないのだろう。
誰でもOKみたいな募集をかけて、始まってみたら違和感で一杯なんて、参加出来る
のは実は限られた人だけだったと云う、特殊なワークショップではなかったのかと
思われてなりません。
通信でのワークショップでしたが、PCの環境や扱える状態だって人それぞれ、指示に
対応出来る人とそうでない人がいます。
それらを考慮した上で始めたワークショップではないの???
と云うか、そうでなければ始められないでしょう~~?
最初に知っていたら、絶対このワークショップには参加しなかったと思います。
必要のない傷を、幾つも増やしてしまったし、嫌な気持がずっと取れません。
人様からお金を頂戴してのワークショップなのですから、もう少し外堀固めて
しっかりしてから始めて下さいよと思いましたが、そう思いませんか……?

修正上手

2008年07月22日 | 仕事
トレースをすると、ミス以外にも綺麗に見せるテクニックとして、ホワイトを
使いますが、私はかなり細かいところでも、修正やら見せテクのホワイトかけが
かなり高度です(笑)。
ここはホワイトかけると綺麗だけど細かいからいいか、と云う時も、大抵は
私がやってバッチリでした(笑)。
私の師匠からは「誤魔化すのが上手いって事ね」と心ない暴言も吐かれつつ(笑)、
面相筆を駆使し、細々したところも綺麗に仕上げています(笑)。
誤魔化すのが上手いと云うより、無駄を出さないために磨かれた技術だと思って
欲しいですね、ふっ。

その方が綺麗です

2008年07月21日 | 仕事
トレース作業の際、最後にホワイトをかけると云うと、極力辞めてくれと
云われた事があります。
完璧に仕上げたいと云う事なのかもしれませんが、ホワイトを使わない為に
ちょっとした書き損じを何度も書き直すのは、時間の無駄では?
勿論ミスは少ないに越した事はありませんが、縄文などは流れを切らないよう
書き進めて行った方が、仕上がりが自然で綺麗です。
そう云う書き方だと、はみ出したりする事も多々ありますが、それでいちいち
作業を止めて直しながら作業するより、細かいところは後からまとめて直す方が、
余程有益と思います。
はみ出さずに書けたら、それが1番いいのは云うまでもありませんが、やはり流れに
沿って書いて行くと、そうとばかりも行きませんしねえ。
それに、始めと終わりは、インクがドッサリ出ちゃう場合が多く、そのままでは
見栄えが悪い事が殆どで、どうしても修正は必要ではと思うのですよね。
ホワイトをかけないように意識するより、最後に切るところはきっちり
ホワイトで切った方が、見た目が全然違います。
個人的な拘りではなく、最終的にどう云う出来上がりがいいかを考えて作業しないと、
矢鱈時間ばかりかかる結果になりそうな。
結局、ここからのトレース依頼は引受けなかったのですが、何が必要で何を省けるか、
始める前にきっちり決められる人の下だと、仕事がとてもし易いです。

無駄は省きましょう

2008年07月20日 | 仕事
徹底的に無駄を省くやり方をして来たので、仕事のやり方によっては、
無駄で勿体無いと感じる事が結構あります。
だからと云って、あれこれ云ったしはしませんが……。
トレースをする際、今は貼り合せタイプで厚手のトレペを使っています。
このトレペに行き着くまでも、上司の指示で、色んなものを試しました。
最終的に、今のものに落着きましたが、これは湿気にも強いし、何より
書き直しが利くので、最終的にトレペの節約になり、時間も無駄になりません。
電消しでかなり消えてくれますが、心配ならホワイトをかければ完璧。
このホワイトも、普通のトレペだと、乾燥して直ぐカパカパと剥がれ落ちて
しまいますが、この貼り合せタイプのトレペは落ちない。
電消しで削らないと落ちません。
なのでかなりの長期保存にも耐えられるので、トレースまでで予算が切れても
大丈夫(笑)、印刷所に出す手前、版組みまでしていても大丈夫です(笑)。
ただ厚みがあるので、空気が乾燥気味の時は、サクサクと手が切れます(汗)。
かなり深く行くので、これには要注意です。