史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

仙台 Ⅻ

2022年12月17日 | 宮城県

(名掛丁藤村広場)

 仙台駅の東口に名掛丁藤村広場がある。島崎藤村が下宿した「三浦屋」の跡地である。広場を見渡す場所に植えられたミヤギノハギは、島崎藤村の生家跡に植えられていたもので、木曽馬籠の藤村記念館から寄贈されたものである。

 

ミヤギノハギ

 

日本近代詩発祥の地

 

藤村の詩碑「潮音」

 

 失恋の痛手から各地を放浪した藤村に生きる希望と感動を与えたといわれるのが、荒浜の海であった。平成二十三年(2011)の東日本大震災では、荒浜の海を巨大な津波が襲い、多大な犠牲を出し、この地も廃墟と化した。この地に建てられていた「潮音」詩碑も傷ついたまま現地に置かれていたが、平成二十七年(2015)、藤村が「潮音」を書いた三浦屋跡に移設された。碑の表面には、震災の時の傷がそのまま残されている。

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