これが私の生きる道

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桐野夏生「メタボラ」を読んで

2007年07月16日 19時26分25秒 | 読書
 桐野さんの作品なので期待しましたがイマイチでした。
前半はまぁまぁ面白いかなって読んでいたんですけど
ジェイクの出なくなった後半がのってこなかったです。
元々は新聞に連載されていた作品だそうですけど
どうしてもテンションが続かなくなってしまうのかなぁ、
最近読んだ角田光代の「八日目の蝉」もイマイチだったし
小説は書き下ろしが一番ですね。

 そんな中でも釜田が豹変していくさまなんかは面白かったです。
何である程度成功を収めると政治家になりたがる人って多いんですかね。
「国民」の為って旗印にしているけど、結局「自分」の為だろう、って
己では気づかないんですかね。
まぁそれ位、無神経じゃなきゃ政治家なんて勤まらないか。
大体都心の豪邸に住んでいる人に庶民の気持ちなんか分かりっこないじゃん、って
政治家自身を含めて支援している人も気づきなよ、と
公開放送とかで小学生が言ってくれないかなぁ。

 あとギンジが携帯を買ってジェイクに何度も電話するんだけど
全然連絡が返ってこないのに憤るシーンも分かるなぁ~って。
携帯とかメールとかってこっちが掛けて返事が返ってこないと
すごく気になりますよね。
 相手が男ならそうでもないけど、女性だと期待している分、腹立ちますね。
二人の力関係が丸分かりになってしまうじゃないですか、こういうのって。
忙しいから返事遅れたって、こっちに気があればどんなに忙しくても
すぐに返信してくるにちがいないんですから。
こういうことがあると携帯やパソコンなんかなくなれって思っちゃいます。
もう一生そんな時代になることはないというのは
考えているより深刻な問題だと自分は思うのですが・・・
とパソコンを使ってこれを書いているのも皮肉なものですね。


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