これが私の生きる道

こむずかしいことやきれいごとは
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読んでみてください!!

吉田修一「悪人」を読んで

2007年07月17日 19時45分48秒 | 読書
 もう1ヶ月前に読んだ小説で
本当はブログに書く予定ではありませんでした。
それはこの作品が全然面白くなかったからです。
 それが他の人のブログの書評を読むとほとんど皆さん絶賛していて
「博士の愛した数式」(これもどこが面白いかさっぱり分からなかった)
以来の完全孤立状態になってしまい
それに反抗心をもって今回書くことにしました。

 自分としては第1章の、佳乃と同僚2人(沙里ともう一人)の
女の見栄の張り合いが一番面白くて、
そこで期待したのが良くなかったのか、他は大したことなかったです。
でも他の人の書評では、最初はあまり良くなかったけど
後半にかけて面白くなった、と自分とは真逆の反応が多かったです。

 大体殺された佳乃からして全く同情はできなかったし
犯人の祐一も何かうざったい奴だなぁって早く捕まってほしかったし、
祐一を匿った光代もどうなの?って感じちゃったし
みんなあまり好きではないタイプの人間ばかりでした。

 あと誰が悪人か、みたいな話が多いのですが
誰がどうみても増尾でしょう。
こいつは救いようのない奴だなぁって読みながらムカムカしましたもん。

 調べてみたらこれも新聞に掲載された作品だったらしく
これで「メタボラ」「八日目の蝉」に続いて
イマイチな作品が続いてしまい
新聞小説との相性の悪さが露呈されてしまいました。


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