これが私の生きる道

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読んでみてください!!

恩田陸「象と耳鳴り」を読んで

2005年07月14日 20時24分58秒 | 読書
 12のお話の短編集ですけどはっきりいってつまらなかったです。
本当に「Q&A」を書いた人の作品かと疑ってしまいました。

 推理小説って、ある程度終わりをはっきりさせないといけないんですけど
曖昧にぼかすラストのほうが作者の趣向に合っているらしく
唐突な感じの終わり方になっている話が多かったです。

 それに、主人公の関根多佳雄っていうのが元判事で
その息子と娘がそれぞれ検事と弁護士って
馬鹿にしすぎです。

 どうしてこういう庶民に劣等感を煽るような人物設定にするのでしょうか
この作品にかぎらずそういう傾向が、他の作者にも多々みられます。
資産家の娘で、顔もきれいで頭もきれるとか
アウトローなのに、すごく実力も人望があるとか出てくるだけでうんざりします。

 そういう方が読者が喜ぶと思っているのかな、
ストーリー自体が面白くても、話がかすんでしまうので困ります。
ドラマ化、映画化されるの期待しているのがミエミエな作品もやめてほしいですね。


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