夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

紅玉のりんごジャム新発売

2009-03-17 17:22:10 | つれづれなるままに
 写真は紅玉りんごのジャムである。弘前市折笠の俊芳園「りんご工房」さんが、「パンにはジャムが必要ですよね」ということで、きょうから「パン工房・ゆいまある」店頭での委託販売となりました。
 250グラム入りが630円。140グラム入りが470円である。紅玉りんごの酸味とすてきなピンク色に仕上がっています。ぜひお試し下さい。販売益がまた利用者のみなさんの工賃になります。

火葬

2009-03-17 06:42:38 | つれづれなるままに
 昨日は亡父の姉の火葬の日だった。映画「送り人」が大ヒットしているらしいが、私はまだ見ていない。いや、見る気がしなかった。私は性格的に何か勲章をもらったり、何とか賞をもらったものをありがたそうに見る習慣がない。なんだか賞がつくと、逆にその作品にけちをつけたくなるのだからまったく性格がゆがんでいるのかもしれない。幼いころからそういう素直じゃない?自分がいた。そのせいか、運動会も懸命に走ろうと思ったことがない。賞をもらえるから価値があるなどと思いたくないのだ。みんなが一生懸命になることは素敵だと思うが、そこに一位だからすばらしいとは思えない自分がいるのだ。
 横道にそれたが春の兆しのある雨の中、私は久しぶりに火葬場に足を向けた。弘前市の火葬場は有名な建築家で、弘前市民会館や弘前市役所などと同じ前川国男氏のデザインである。コンクリートの建物なのだが、外観の庭園とマッチして、とても哀しみをやわらげてくれる建物なのかもしれない。
 その亡くなったおばさんは、亡父の姉で87歳だという。子供たちは4人いるが、実質的には孫娘が長い間祖母を支えて暮らしたのだ。孫娘は姉も精神に病を来たしていたこともあって、その姉も支えてきたのだ。孫娘の父は私が青森に来た当時は、すでにかなりの酒精中毒で、始終警察や近所の世話になる存在だった。その原因は、連れ合いに逃げられたことが原因のようだ。しかし本当の理由は、女系家族の中に唯一の男の誕生で甘やかされて育ったことや、舅姑をはじめとする人々の嫁いびりだったのではないか。結局肝臓が破裂して最後は血を吐いて死んでしまうのだが、孫娘は気丈にもその父の最期の始末をすべて自分ひとりでやり終えたのだ。
 いつも口やかましくいうだけの祖母ではあったが、それに答え続けた孫娘は亡くなった祖母の棺が火葬される瞬間大きな声で泣いた。幼い愛娘を強く抱いて、ただひたすら泣いたのだ。幼い愛娘は母が泣くのを黙って見ていた。
 火葬を終えてお骨を拾う際に、孫娘は祖母のお骨を見て「きれいだ」とつぶやいた。この時すでに孫娘は泣くことはなかった。
 本来であれば両親に甘えたいこともあっただろうと思えば、なんとも切ない気持ちになる。祖母を母と思うには無理があるかもしれないが、それでもたぶん彼女には去って行った母以上に大切な存在だったのかもしれない。日々をつないで暮らした人なのだから・・・。