写真は昨日(4日)の、長女の昼食の状態である。なかなかわかりにくいかもしれないが、実は周辺のスタッフと親にとってはとっても記念すべき写真なのである。
昨日はP・T(理学療法士)のリハビリ来所日で、「ニープレス」(膝伸展装具)なる装具を持参して来たことからこの話は始まる。この装具は「じん帯損傷患者」の装着する装具とのことだが、この日は日ごろ立ち上がりの場面が少ない利用者にその機会を設けようということであった。
この装具を装着すると、膝が屈曲できないようになるのである。そのことによって、起立時の両足関節への体重負荷が可能となる。また、立位のほかにも座位練習を行った。ことに座位場面では椅子に座っている姿勢がよく、座位バランスを自ら直すなども見られた。頭の保持も平常では崩れやすいのだが、この日は体幹と首の関係も安心して見ていられた。
この日の写真などを整理するために事務室でPCに向き合っていると、P・Tが「見てほしいから来て・・・」という。すぐに何ごとかと向かってみると、長女の昼食場面であった。ニープレスを装着したまま長座位の状態で、スプーンを握っていた。姿勢保持もよく、さらには自力でのスプーン操作をしようとがんばっているのである。日常的には食事は全部介助であり、スタッフに食事をスプーンで運んでもらっているのである。しかし、この日の彼女はは違っていた。自分で食べようという姿勢が、強く見られたのである。
ニープレス装着によって体幹と首の保持姿勢がよくなって、自力喫食という意欲が前面に出た結果だろう。今までは姿勢保持のバランスが全体に悪く、結果自分で食べたいという意欲がそがれ、食べたいという気持ちがあってもできなかったような気がしている。
この現象は奇跡のようにも思えるが、実は彼女の声なき声が周辺介助者に伝わっていなかっただけなのかもしれない。それは「もっと楽に座りたい」とか、「楽に座りさえできれば、介助ではなく自分で食べたい」という思いである。ただ口の中に詰め込まれる食事以上に、自分でへたなりに楽しむ食事がそれで可能になればどんなに幸せなことであろうか・・・。
久しぶりに支援の成果を目のあたりにして、いささか興奮気味にP・Tと会話が弾んだ一日であった。
昨日はP・T(理学療法士)のリハビリ来所日で、「ニープレス」(膝伸展装具)なる装具を持参して来たことからこの話は始まる。この装具は「じん帯損傷患者」の装着する装具とのことだが、この日は日ごろ立ち上がりの場面が少ない利用者にその機会を設けようということであった。
この装具を装着すると、膝が屈曲できないようになるのである。そのことによって、起立時の両足関節への体重負荷が可能となる。また、立位のほかにも座位練習を行った。ことに座位場面では椅子に座っている姿勢がよく、座位バランスを自ら直すなども見られた。頭の保持も平常では崩れやすいのだが、この日は体幹と首の関係も安心して見ていられた。
この日の写真などを整理するために事務室でPCに向き合っていると、P・Tが「見てほしいから来て・・・」という。すぐに何ごとかと向かってみると、長女の昼食場面であった。ニープレスを装着したまま長座位の状態で、スプーンを握っていた。姿勢保持もよく、さらには自力でのスプーン操作をしようとがんばっているのである。日常的には食事は全部介助であり、スタッフに食事をスプーンで運んでもらっているのである。しかし、この日の彼女はは違っていた。自分で食べようという姿勢が、強く見られたのである。
ニープレス装着によって体幹と首の保持姿勢がよくなって、自力喫食という意欲が前面に出た結果だろう。今までは姿勢保持のバランスが全体に悪く、結果自分で食べたいという意欲がそがれ、食べたいという気持ちがあってもできなかったような気がしている。
この現象は奇跡のようにも思えるが、実は彼女の声なき声が周辺介助者に伝わっていなかっただけなのかもしれない。それは「もっと楽に座りたい」とか、「楽に座りさえできれば、介助ではなく自分で食べたい」という思いである。ただ口の中に詰め込まれる食事以上に、自分でへたなりに楽しむ食事がそれで可能になればどんなに幸せなことであろうか・・・。
久しぶりに支援の成果を目のあたりにして、いささか興奮気味にP・Tと会話が弾んだ一日であった。