夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

思いを母に

2008-12-19 06:50:54 | つれづれなるままに
 昨日あうんにおいでになっているPTに母の病状を話し、今後の検討すべきことやケアのポイントを伺った。母に会ったのは先月11月18日の発作を起こした4日後のことだった。そして今1ヶ月が経とうとしていて、リハビリを目的とした転院を終えたところらしい。昨日まで滋賀に住む妹が12日間付き添った。その妹からのメールで少しは病状がわかっている。そしてベッド上の母の表情が添付されてきた。母の現在の表情は、少し暗い表情をしているなと思う。
 妹によれば、母は腰痛がひどいことと、右の利き手(健側)の肩が五十肩のように痛くて上がらなくなっているらしい。痛みが毎日違う場所に移動するとも書かれていた。更に、インフルエンザ予防接種をした直後らしいが、発熱が続いているとのこと。どうもその熱の原因は導尿にあるらしい。母は入院後ずっと導尿をしているのだ。このことから導尿を止め、現在は点滴を行っているとのことだ。
 P・T(理学療法士)によれば、現在では導尿は長くても3日が限度で、ほとんどは随時の導尿かおむつへの排せつに切り替えるらしい。そして発作後の状態では、インフルエンザの予防接種など危険であるということであった。病院の完全看護とは名ばかりで、本当に痒いところに手の届かない状態である。脳梗塞の患者さんの場合は、発作直後から麻痺側への他動的なリハビリを開始し予後に備えるというのに、母の場合は本当にのんびりしている。その状態にあった看護やケアであって欲しいのに、何にもそれが為されていないので、患者の心理面には本当に良くないと思う。説明がなければ、患者はネガティブなことばかり考え、急速に意欲を低下させそこから脱却できなくなるのだ。母の明るい表情が見たいものだと思う。
 P・Tからとりあえずの処方として、本人の痛みの軽減を図るためのポイントをいくつか伺った。毎日ベッド上で苦痛に耐えている母を思うとき、早くその原因を除去してあげたいと思う。そしてP・Tの経験則から、麻痺側の手指への脳からの刺激を与えることを聞いた。その一つは麻痺側に鏡を置いて食事をすることであり、こうすることによって麻痺側の手指がさも上手に動作しているように思えるらしい。そして健側手指での他動での麻痺側手指の屈伸運動時も左手に動けという指示をしながら、動作することが肝心であるとのことも伺った。
 痛みについては、ギャッジベッドの起こし方(角度)足を伸展している状態から屈曲(胡座)できるのであれば屈曲した方が緩和するかも知れないこと。腰の痛みは軽減するかも知れない。患側上腕(脇下)にピロー(弓形マット)を腰にかけて回して当てればよいことなどもポイントとして伺った。新潟へ戻ったら、早速試してみたいと思っている。それにしても、母の今後のことを考えると、茫漠とした砂漠の中に不時着したサンテグジュペリのような気分である。これからどの方向に向かえばよいものか、全く自分の生活圏外となると人的資源に繋がらないことの不安が多い。母の暮らす生活エリアにある、社会資源はどういうものがあるのか?まずはそこから始める以外に手立ては見えない。