田舎の道草

田舎の道草徒然日記

回廊式

2015-03-01 | まち歩き
めっきり春めいてきた。
通勤途中、境内の梅の花が数輪咲いていた。
そう言えば、我家で一番早く春を告げる福寿草も
暫らく前から花を咲かせている。
健康のためにと、二つ前の駅で降りて歩いているのに
職場までの近道を探し続けている自分がいる。
それでも、先日は暖かい日差しに誘われて遠回りの道草をした。
初めて通る路での発見がとても好きだ。
路なりに、路に沿って歩いているうちにどうも方向が違う
ことに気付いた。
職場は朝陽の射す方向の筈なのに朝陽が後ろにある。
気が付くと、遠回りを決断したその場所に戻っていた。
行き止まりで戻ったことはあるものの一周したのは初めてだ。
初めて通る路での発見無し。回廊式道路と表示してほしかった。

東京見物

2014-08-10 | まち歩き
先日、息子の職場見学(ブログ「諦めない」参照)で上京した際、
東京見物を満喫してきた。
まず、世界一高い「東京スカイツリー」を初めて見物。高さ地上
634(ムサシ)メートルのスカイツリーは、車窓から、すぐそこに
見えているのになかなか行き着かないという、その凄さをまず
地上で感じさせられた。
実際、地上350メートルの「東京スカイツリー天望デッキ」から
の都心の眺めに絶句。眼下に広がる360°パノラマの光景は、
爽快極まりない。
更に高い地上450メートル「東京スカイツリー天望回廊」から
の眺めもこれまた素晴らしい。ただただ圧倒される光景であった。
東京タワーが333メートルであるから、その眺めは、言うに
及ばない。
高い所を好む人間の本性を身をもって体験してきた。

次に「東京国立博物館」の特別展「台北 國立故宮博物院-
神品至宝-」を視る。
残念ながら「翠玉白菜(すいぎょくはくさい)」は、展示が終了
しており視ることが
出来なかったものの、「散氏盤(さんしばん)」、「紫檀多宝格
(したんたほうかく)」「藍地描金粉彩游魚文回転瓶(らんじび
ょうきんふんさいゆうぎょもんかいてんへい)」、「人と熊」等々、
中国歴代にわたる優れた文化財が多数展示されており中国
の悠久の文化を目の当たりにし、ただただ感銘しきりであった。
古今東西、優れた文化財に共通することは、労を惜しまない
人間の優れた技の塊であると思う。
台北 國立故宮博物院の神品至宝の数々を戦時中、戦火から
守り抜いた人々の苦難を決して忘れてならないと思う。

夕食は、江戸の食文化である、浅草の老舗で夏バテ防止を
兼ね「どじょう」を食す。ここでは、どじょうと目が合わないよう
にと、あえて「やながわ」を注文するが、振り向いてこちらを
見るどじょうがいた。唐揚げにすべきだったろうか。
そして宿泊場所は、浅草ビューホテルでライトアップした東京
スカイツリーが臨める部屋とした。

翌日は、久しぶりの歌舞伎鑑賞。去年新しい歌舞伎座が完成
して初めての観賞である。演目は、「正札附根元草摺」と「夏祭
浪速鑑」で、「成田ヤー!!」の大きな掛け声とともに海老蔵が
演じていた。玉三郎もまた健在であった。暫し観賞に浸って来た。

次に、初めて新大久保に行ってみた。ここは、別名コリアタウン
と呼ばれている。
日頃韓国語を習ったり、ポシャギ(袋)を作っている妻のために
と、韓国気分を満喫しようと訪れてみた。韓国料理店が点在
しており充実している。他の店では韓国の食品、若者向けの
グッヅを売っているところがほとんどで、目指すノリゲ等の
民芸品は無かった。

天候に恵まれ過ぎ、暑い東京での充実した小旅行であった。


北上展勝地

2012-05-02 | まち歩き

五月の連休を利用して、家族で岩手県北上展勝地の桜を観に出掛けた。
展勝地の桜は、弘前公園、角館と並んで「みちのく三大桜名所」の
一つに数えられており、「日本のさくら名所100選」にも選ばれて
いるとのこと。樹齢80年を超える桜並木は、北上川沿いに桜の
トンネルとなって2kmほど続き見事である。
北上川を泳ぐかのように、数多くの鯉のぼりがたなびいていて、
これもまた見事である。そこに鯉のぼりならぬ鰻のぼりを発見!!
生まれて初めて観た鰻のぼり、世の中の鰻高騰を象徴しているかの
ようで、思わず笑ってしまった。

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http://www5f.biglobe.ne.jp/~atfirm/kitakami/tour/tenshochi.htm


鈴の茶屋

2011-10-10 | まち歩き

ふと私は、「鈴の茶屋」という小さな甘味処を想い出していた。

今から10年程前、東京の下北沢にあった小さな店で、仕事の帰りに

よく立ち寄っていたお気に入りの店である。

単身赴任で池ノ上に住んでいた私は、渋谷駅から井の頭線で帰宅

するのに、わざわざ遠廻りをし、池の上の次の駅下北沢で下車を

していたほどである。

新装開店したのも私が丁度着任した頃だったように思う。小さなショーケースには、

出来立ての、みたらし団子などの和菓子が並んでいて、京都出身の

店主が、作務衣姿で一人できりもりをされていた。

2~3人も入れば、いっぱいになってしまうほどの小さな店で、

椅子に腰を掛け、悠長な京都弁を聞きながら甘味を口にするのが、

とても癒される楽しい時間であった。

「みたらし団子の5個は、五体を現していること。」

「かき氷は、自然氷にこだわっているので、かき氷が溶け難いこと。」

「あんこは、北海道産の小豆にこだわっていること。」

「海外勤務の御経験があったこと。」

「子供の頃は、京都の太秦で遊んでいたこと。」

「御先祖様から背中を押されて生きていること。」

「熱中症で倒れられたこと」などなど、他にもいろいろな話をして

くれたことを想い出す。

夏には、美味しいかき氷が食べられる。自然氷にこだわり、抹茶と

北海道の小豆にこだわった宇治金時のかき氷は絶品であった。

そんな「鈴の茶屋」が一躍有名になったのは、かつて、関口宏、

三宅裕司が司会を務めたTV番組「どっちの料理ショー」で、その

かき氷が取り上げられてからだった。

メジャーデビューといったところであろうか、一頃の店の静寂さが

一転、行列の出来る店となった。

今は、店を閉めてしまったが、「鈴の茶屋」かき氷復活を願う声は、

インターネットを駆け巡り、サーバーに影響を及ぼしたという話は、

「鈴の茶屋」かき氷の人気の高さを窺い知ることが出来る。

今、その伝説のかき氷だけは、「しもきた茶苑大山」という店に伝承

されているとのことである。

「鈴の茶屋」というかつての小さな甘味処が、店主と、店の雰囲気と、

静寂さがとても好きで、懐かしく想い出されてならない。


初めての蕎麦処

2011-08-06 | まち歩き

近頃の、我家のコンセプトは、「食!!初めての蕎麦処」である。

休みの日の昼食は、ドライブを楽しみながら外食をすることに

しているが、その際、今まで行ったことのない蕎麦処で食事を摂る

ことにこだわっている。

今回のブログでは、最近、食事をした、そんな蕎麦処を紹介しようと思う。

何かのついでに、立ち寄ってみてはいかがだろうか。

味、雰囲気等について、それぞれの好みに合わなかった場合は

御容赦願いたい。

【風呂に入れる蕎麦処】

山形蔵王温泉街に、風呂に入れて、休憩がとれて、食事が

摂れる店あり、「新左衛門(しんざえもん)の湯」で、十割蕎麦を

食する。

http://www.zaospa.co.jp/

【古民家造りの蕎麦処】

仙台市太白区鈎取本町に古民家を利用した蕎麦処

「初代伝五郎」あり、本場山形の「板そば」を食する。

http://1st-dengoro.jp/

宮城県柴田郡村田町小泉荒芳賀12  蔵の町村田の町はずれに

小さな蕎麦処「手打ち蕎麦玄」あり

http://iki-miyagi.jp/soba/shop/sobagen.php


海鮮丼と映画村

2011-07-16 | まち歩き

先日ドライブをした山形県酒田市は、何度か訪れたことがあり

山居倉庫、本間美術館等々、名所旧跡が多く散策には事欠かないところだ。

( http://www.sakata-kankou.gr.jp/cgi/kf/kfinfo.cgi?st=1-0001&lang=0 )

そんな中、今回目指したものは「食」である。

酒田新鮮市場にある海鮮丼は、以前、客の長蛇の列のあまりの長さに

食べるのを諦めた苦い経験があったため、今回は、何処も観ないで

酒田新鮮市場に直行した。

( http://www2.ocn.ne.jp/~sugasen/ )

新鮮な魚介類がのった海鮮丼、「たいへんおいしゅうございました」 

酒田を代表する料亭「相馬樓」では、酒田舞娘の踊り、食事が楽しめるが

予約が必要なこともあり、次回目指す「食」としたい。

( http://www.somaro.net/ )

帰路の途中、庄内映画村を見学した。

役所広司の「13人の刺客」、香取慎吾の「座頭市」、浅丘ルリ子の「デンデラ」等々

映画ファンには、たまらないを撮影現場がそこにある。

侍が、いきなり飛び出してきそうな時代に暫しタイムスリップ。

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笑顔の素敵なおばあさん

2011-07-02 | まち歩き

3月11日の東日本大震災により、職場(8階建)の外壁の一部が崩壊、

場所を移しての勤務が6月24日まで続いていた。

この間、通勤ルート変更を余儀なくされたものの、その出勤途上で、

2つの思わぬ貴重な体験をすることが出来た。

ひとつは、前回のブログで掲載した石仏のお話しと、笑顔の素敵な

おばあさんと出会ったことである。

出勤途上、足元を確認するかのように、ゆっくりとした足取りで散歩する

年老いたおばあさんと、毎朝、木陰で立話しをするようになったのだ。

いつも同じ時間、同じ場所での立ち話しのひと時は、とても楽しく、

大変癒された。

初めてこちらから声を掛けたのは、「おはようございます。良い天気ですね」

次の日が「おはようございます。お元気ですね」だったかと思う。

お歳は、大正14年生まれで86歳とのこと。

散歩するのは健康維持のためで、子供達に迷惑を掛けたくないからという

お話しに親心が感じ取れた。

おばあさんは、よく笑いますねと話し掛けると、「そうなんです。よく言わ

れるんですよ。笑いはいいですよね」の言葉に、「そうですよね、笑いは

百薬の長といいますから」と念を押させていただいた。

笑顔がとても素敵なおばあさんである。

地震のこと、愛犬のこと、早起きであることなどなど、いろいろ話しを

してくれるおばあさんに、いつの日か母の面影と重ねている自分がいた。

元の勤務場所に戻る日が確定した時、劣悪な環境から開放されるという

安堵感と、おばあさんともう逢えなくなるという淋しさから、複雑な心境

であったことを覚えている。

長い梅雨に入る前日、紐で結んだ手作りの「菊花結び」「箸置き」と

走り書きの感謝の手紙を手渡した。「私も毎日とても楽しみにしていました」と

振り返りながら会釈するお顔に笑顔はなかった。

ゆっくりとした足取りで歩き出す後ろ姿に、思わず熱いものが込み上げてきた。

いつまでも、お元気で散歩を続けられることを祈りたい。


石仏の微笑み

2011-06-21 | まち歩き

新緑の葉は、ますます色を深め、生きる躍動感を感じさせてくれる。

梅雨にまだ入らない今の季節、朝の空気は清々しくわたる風は涼やかで心地よい。

私は毎朝の出勤途上、とある寺院の静寂な境内を歩くことにしている。

3月11日の東日本大震災以来、寺院の山門は、崩壊の恐れがあるため、いまだ

通ることが出来ない状況にある。

境内の脇道に、倒れたままになっていた小さな石仏がとても可哀相で仕方がなかった。

可哀想な石仏を元どおりのお姿にしてやろうと考えてから意を決するまで、相当の

時間を要してしまったが、H23.6.15ようやく倒れたままの石仏を起こしてあげた。

石仏は、ずっしりと重く、石のそのものの重さとともに、仏様、作者、そして長い年月の

重みも感じたような気がした。

元通りの石仏が微笑んで見えたのは気のせいであったろうか。

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プリウスの性能

2011-06-04 | まち歩き

プリウスに乗って6ヶ月になる。

評判通りの走りで燃費が良い。下り坂では電気のみで走り、平地でも、

電気で走ることが多く、その状況はメーターのレベルゲージで良くわかる。

先日の長距離走行では、メーターに25.7㌔/?が表示された。

また、電気にアシストされ押されるように走る1,800ccのプリウスは、

正に2,000ccクラスのパワーを発揮する。

更に、シフトレバーの傍にあるパワーシフトボタンを押せば、スポーツカー

並みの走りをする。

購入して間もない頃、私の車をあおる車が停止線で私の車に並んだ。

スタートダッシュでプリウスのパワーを目にもの見せてやろうと、

スタート寸前にパワーシフトを押そうとしたが、ブラインドタッチに

慣れていなかったため、パワーシフトのすぐ下のハザードボタンを

押してしまったことがある。

スピードは出ないし、私の車をあおった隣の車は、前に割り込んで

しまうし、気が付いた時には、私のプリウスがハザードランプを

点滅している有様。

ハザードランプは、ご存知の通りドライバー間の仁義、「ありがとう」

の合図である。あおった車に対し「お気をつけて、ありがとう

合図しているようで、とても滑稽であった。


車のナンバーが面白い

2011-05-29 | まち歩き

車のナンバーで、持ち主のこだわりを窺い知ることが出来る。

「7777」「8888」「3939」「1010」・・etc

ゾロメ、誕生日、語呂合わせ等にしている人が多いようだ。

特にナンバーがゾロメだと綺麗に見えるものだ。

先日は、安全に乗りたいと願う車に、珍しく「4444」を見かけた。

病院等では、4・9の部屋番号は使わないとか、日本では昔から縁起を

担いでか4とか9はあまり使わないものだが、これも持ち主のこだわりの

ひとつなのだろう。

先日、こだわりの車のナンバーは、5千円位で買えることと、買った

ナンバーの見分け方を妻に教えた。

今では、車のナンバーがドライブ中のコミュニケーションツールの

ひとつになっていて、前を走る車のナンバーを見つけては、「買ったネ」で

それは始まる。

持ち主のこだわりについて、あれこれと勝手に語り合うのは面白い。

「きっと誕生日だ」「いや結婚記念日だ」「電話番号かな」「暗証番号だろう」

「歴史の年号だよ」「名前かな」「パチンコに勝てそうだ」「“8888”

末広がりの幸せを願っているのかな」「“3939”ありがとうだって」

「“1122”いい夫婦だって、ホントかな」、「“%△$※”何だろう、

どうせ買うなら分かりやすいナンバーがいいのにネ」、「買ってないのに

いいナンバーだ」などと話が盛り上がる。

ちなみに、「買ってないのにいいナンバーだ」は、我家の愛車プリウスが

これに属する。

購入したナンバーの見分け方は、登録地名の後の二桁目の番号が0以外だと、

購入したナンバーになる。例えば、宮城330、宮城530等である。

買ったナンバーでないと、宮城301とか、宮城501等になるので見分ける

ことが出来る。