田舎の道草

田舎の道草徒然日記

大人の対応

2013-08-09 | 日記・エッセイ・コラム
どのくらい前のことだろう、向かいの駐車場に新しい青いプリウスがよく
出入りするようになった。
今まで白いプリウスに乗っていたので、向かいの旦那さんに、「買い換えた
のですね」と称賛と羨ましさを兼ねて声を掛けてみた。すると「車検中で、
今代車なんです」との返事だったが、青いプリウスになって既に2週間以上
になるのに、車検期間がかかり過ぎるなと、その時不思議に思った。
今思うと、その時の旦那さんの様子が少し戸惑い気味だったようにも思う。
それからどのくらいたってからだろうか、趣味と健康維持を兼ねて行っている
週一回のゴルフ練習を終え、駐車場から出ようとした時、バックしてすぐ
電柱に「ゴツン!」、一瞬、何があったのだろうという戸惑いと、やって
しまったという虚脱感が全身を掛け巡った。車体が無事であってほしいという
願いもむなしく、後ろのバンパーが無残にも凹んでいるのが見てとれた。
事故は、いろいろな要素が重なって発生するもので、その日は、いつも以上に
ボールを打ち込んでいたため、身心もろともモウロウとしていたこと。
練習場が混んでいたため普段誰も停めないような場所(駐車位置のすぐ傍に
電柱)に駐車してしまったこと。非常に悔やまれてならない。
その後、販売店に車を持ち込み修理を依頼したところ、傷の状況から暫らく、
車を預かりたいとのことだった。
代車に用意された車を見てビックリ、二度目の戸惑いと虚脱感に襲われた。
用意された代車は、正にあの青いプリウスだったのである。
馴染みの営業マン曰く、向かいの旦那さんも車をぶつけたため、修理期間
代車を出したとのことだったが、優秀な営業マンも代車の色まで気を使う
までには至らなかったようである。
向かいの旦那さんも私も、同じ販売店から車を購入したことは、馴染みの
営業マンを通じて互いに既に承知のところである。
人間、自分の失態は、隠したくなるものだし、また触れられたくないものである。
その後、向かいの旦那さんも私も、青いプリウスの訳について話題にする
ことはなかった。