田舎の道草

田舎の道草徒然日記

事の一部始終

2016-11-26 | 日記
今朝の晴天に心浮かれ、久しぶりにトライク(三輪車)に乗る。
暫く休止していたエンジンの一発始動とは、いかなかったが、
走行はいたって快適。
先日の韓国旅行の余韻を楽しむため、仙台空港まで走らせた。

途中、スマホにて写真でも撮ろうとしたところ、ズボンの
ポケットに入れていたはずのスマホが無い。
途中で落としてしまたのだろう。戻っても車にひかれた自分の
スマホを見るのも忍びなくそのまま戻ってきた。
このような状況の時、起きてしまったことは悔やんでも仕方
がないという心境の いたって冷静な自分がいる。
これからどうするかに神経を注ぐことにしている。
悔やんで、反省して、対策を練るのは後でいい。

家に戻ってから、母ちゃんのスマホを借りて、ドコモお客様
サポートにその旨を告げ利用停止を依頼した。
オペレーターは、即対応してくれ、一件落着と相成った。
その後、「落としたスマホの位置情報をお調べしますか」と
言うのでお願いしたところ、近くで私のスマホの呼び出し音が
聞こえてきた。

あわてて、その音の位置を探したところ、椅子の下で淋しそうに
呼び出し音を発する私のスマホがあった。
自分のスマホを手にして足腰の力が抜けるくらいに安堵した
ところをみると、動揺は隠せない。

出発前に、既にポケットから落ちていたのだった。

オペレーターの方に聞かれてもいないのに、一方的にトライク
で空港まで出掛け、ズボンに入れていたスマホを落として
しまったと思い込んでいたが、ここにありましたと話し、
お手数をお掛けしたことを詫び、感謝した。

よかった!!本当によかった!!ああよかった!!




テツギョを池に放す

2016-11-25 | 日記
先日、東北一の規模を誇る伝統の市で、
テツギョ(鉄魚)を買い求めてきた。

テツギョとは、フナ科の一種であり体長は
15cm程度で、鉄錆色をしたその体色から
鉄魚と呼ばれている。
宮城県加美郡魚取沼で1922年に発見された、
鰭の長いフナ。
1933年、魚取沼一帯が鉄魚生息地として
国の天然記念物に指定された魚。
古くからテツギョは金魚との交雑種では
ないかという俗説があり、そのことは、
松井圭一博士による実験、フナと琉金との
交雑でテツギョのような魚が生まれること
から裏付けられた。
その後の昭和末期の研究(アイソザイム解析)
によって一転して、テツギョはフナの変異種
であり、金魚との交雑種ではないとされた。
最新の研究結果(ミトコンドリアDNAの解析)
によると、魚取沼のテツギョには、やはり
金魚の遺伝子が混入していることが確認され
2015年現在、テツギョは、フナと金魚の交雑種
であるとされる。【Wikipedia 抜粋】

本来のテツギョは、天然記念物に指定されて
いるため、売買出来ないが、現在、様々な
体色を有するテツギョが販売されているのは、
人為的な交配により創られた種で、本来の
テツギョとは違うためとか。

7センチ位のテツギョ1匹@500円×4匹に
1匹おまけの計5匹を2,000円で購入。
色は、薄い鉄錆色のため、池に放したら、
何処にいるのか分からなくなった。
テツギョの鰭の美しさを観賞するなら家庭用
水槽で飼うべきである。

テツギョは、金魚と、アカヒレと一緒の池に
放したので、新種の魚が誕生したらどうするベ。

購入したテツギョの姿を写真で撮ることが
出来なかったため、YouTubeからお借りした
テツギョの姿を御覧下さい。

鉄魚 Japanese fish

迷子にならなくてよかった

2016-11-23 | 日記
旅行の目的が、韓国の社会情勢を視察するためと言うのは、
大きな誤りで、韓国の地で、母ちゃんの趣味であるポシャギ
(韓国風呂敷)製作の素材を買い集めるための旅行と言った
方が今回の場合は正しい。
材料は、紺丹緑紫(こんたんりょくし)をはじめ、色とり
どりの麻、絹の生地で、卸市場まで行って買い求めて来た。

「廣蔵市場」(クァンジャンシジャン)は、韓国内初の市場
とし歴史ある場所で、反物、韓服、織物などの衣料品から
食料品まで膨大な店舗が並ぶ。
目的地までは、地下鉄を乗り継いでの移動、地下鉄は、コン
ビニで購入した「Tmoney」カードを利用した。
ハングル語が読めて、少し会話の出来る母ちゃんと一緒で
なければ、到底行き着ける場所ではなかった。

ハングル語が全然駄目な私は、母ちゃんを見失って迷子に
ならないよう必死だった。
店主と堂々と価格交渉をし値切っていた。母ちゃん強しである。

韓国で最も大きな韓方専門市場にも地下鉄で移動し、元気の
出る韓方薬を求めようとしたが、具体的な元気とは何かが、
通じなかった。
6年根の高麗人参はいいらしい。
また、タクシーに乗って、「古美術商街」にも行ってみた。

韓国ドラマのロケ地巡りもしてみた。「太王四神記」など、
それぞれの地でそれぞれのドラマの主人公に成り切ってみた。

ある博物館では、「慰安婦」「竹島」をテーマとしたコー
ナーがあり、そこで小学校の子供たちが先生から熱心に学んで
いる姿を見て心が痛んだ。

今回の旅行、母ちゃんなしでは無理。今度また連れて行って
とお願いをした。
この冬、母ちゃんの趣味である作品の増殖が予知される。
明日、プライベートゴルフ。
ちょぺっと(少し)練習してくるべ。







































































貴重な体験

2016-11-06 | 日記
今季のプライベートゴルフも残すところ2~3回となってきた中、
先日、来季の108の煩悩の数ほどのスコアを脱却すべく、先輩
の指導を仰ぐため、初めての練習場に行って来た。
そして生まれて初めての貴重な体験をすることになる。
思いもよらない出来事、正に想定外の出来事となった。

そこは、距離200ヤード、1階40打席の二階建ての籠状の
練習場であり、お昼頃からは、打席が空くからと言われ、12時
30分を待ち合わせとした。
当初混んでいた打席だったが、その頃になると打席が空き出した。

永年、108の煩悩の数ほどのスコアが染みついてる身に、
短時間での脱却は望めないとは解りつつも籠の中で、指導を
仰ぎ一心不乱にボールを打った。
「108の煩悩脱却籠の鳥」といったところである。

この後、「打席が空くから」の理由を知ることとなる。
突然、練習場のオーナーが「みなさ~ん。ボール拾いにご協力
くださ~い。」と触れ回り出した。
その頃練習していたのは10人くらいだったろうか、一斉に
打ち方を止め、近くにあったトンボ?(野球場のグランドを
整備する道具)を手に、ボールを集め始めた。
勝手が分からないままトンボを手にしたものの、その後に続き
ようやく要領を得ることが出来た。
グランドの脇の水が流れている溝にボールを落とし込むのが
作業の主旨であった。
流れて行ったボールは、回収され、再び打たれるといった行程
の一助を担ったのである。

いつもここで練習している先輩もまた初めての体験とのこと。
理由を尋ねれば、「ある時間になると、ボール拾いが始まる
のを知っていて、いつもその前に帰っていた。
今回、108の煩悩払拭のため一心不乱に打ちこむ姿を見て、
言い出せなかった」とのこと。
先輩はいい人だ。

練習場の構造についての考察
ボールの総数が少ないことによるボール回収。
流れるボールが、その水流で洗われ汚れを落とす仕組みを
自然に委ねているところは、稼働効率、経費節減の点で
優れている。
結論、グランド全体を傾斜化する。
自然の原理を活用することで、ボール回収の効率化を図る。
ボールを打ち続けさせることで収入増を図る。
また、ボール総数を減らし経費節減を図る。

それにしても、練習中は、危険回避のため決して入っては
いけない場所、聖地みたいな場所に今回入れたことは貴重な
体験であった。
労働の対価である熱いコーヒーに喉を潤しながら、
労働回避を「打席が空く理由」としたことが被害者的妄想に
よる偏見であったことを悟った。
先輩は、とてもいい人だ。

香り袋

2016-11-05 | 日記
陽だまりの部屋、暫しまどろめば、かあちゃんの
干した藤袴 (ふじばかま)を刻む音に我に返る。
毎年この季節、庭に咲く藤袴刈りて日陰干す。
刻みし藤袴、袋に詰めて「香り袋」と成す。

万葉時代からの秋の七草に派手さはなく、
ひっそりと咲き、秋の深まりを知らせてくれる。
七草の中で、干すことで香る藤袴、秋を香りで
知るも、また楽しからずや。

窓辺にて藤袴の香りに酔いて、軒下に目をやれば
クモの巣の文様に職人技を見る。
ふと、文豪芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のあらすじが
子供の頃、心の戒めの一つだったことを思い出す。

今、あの場面を思い出すに、後からよじ登ってくる
罪人の中にも、改心した者がいたに違いない、
あの場で糸を切らずとも、一度極楽で、よじ登って
来た者一人一人と面談し、改心した者を見極めて
からでも遅くはなかったのではないかと悔やまれる。

また、「兎と亀」のお話では、子供心に油断する
ことへの戒めとしたものだが、油断して寝ている
兎を起して、正々堂々と競って負ける勇気もまた
子供心に必要ではなかったかと思ってしまう。

そんなことを思いながら、陽だまりの部屋、
香りに導かれながら、また暫しまどろむ。