田舎の道草

田舎の道草徒然日記

安否情報登録

2012-09-19 | 日記・エッセイ・コラム

我社では、大きな地震が発生すると、全ての職員は、自らの

安否状況を登録するという安否情報登録システムを導入している。

宮城県内に震度5弱以上の地震が発生した場合、システム

から携帯電話にメールが届く.そのメールに返信し「怪我の有無」

「出勤可能か否か」等の安否状況を登録するという仕組みだ。

ただ、30分経ってもシステムからのメールが届かない場合は、

自らシステムの電話番号を呼び出し音声による案内に従って

安否状況を登録しなければならない。

自ら登録する場合のみID番号とパスワードが必要になってくる。

導入されてまだ日が浅いせいもあってか、登録する側の不慣さは

否めない。

先月8月30日午前4時5分、宮城県沖を震源とする震度5の地震が

発生した。あまりの大きな揺れに3.11の再来かと驚いて飛び起きた。

暫くして揺れは止んだが、大きな揺れに動転していたのか、寝ぼけ

ていたのか定かではないがシステムからのメールが届く前に安否

状況を登録しようとしてしまった。

「IDとパスワードを入力して下さい」システムから流れてくる音声案内

に、先程記述した状況からかパスワードがなかなか思い出せない。

パスワードを間違う度に「パスワードが認識出来ません」が繰り返される。

何度も何度も間違えているうちに、音声案内の口調が徐々に荒々さを

増してきて、終いには「いい加減にして下さい」とでも言われそうに思え

たのは、気のせいであったろうか。

暫くして、システムのID番号とパスワードをメモしていた事に気が付き、

事無く安否状況の登録は完了したもの、時すでに30分を経過していた。

今回、30分経ってもシステムからのメールが届かなかったため、自ら

システムに安否状況を登録しなければならなかった訳だが、四苦八苦

した過程がどうあれ、30分経っての安否状況登録完了の行動は、率先

垂範に値する行動だったと自負する。

ホラー映画のワンシーンのように、薄暗い寝床の上で携帯電話を両手に

持ち、パスワードに四苦八苦している私の安否を気遣うかのように、

妻は携帯を覗きこみ、耳元でささやく、「それは生年月日」、「それは氏名

コード」、「そしてそれはキャッシュカードの暗証番号」

に思わずギャーッ!!何で知っているのだろう。

個人情報が漏れている。一瞬うろたえてしまった。


名城を攻める

2012-09-01 | 旅行記

この夏、休暇を利用して国宝の彦根城と犬山城を攻めてきた。

日本の100名城の中で国宝の城は、姫路城、松本城、そして

彦根城と犬山城の、たった四つしかない。姫路城、松本城は、

既に攻めているので、今回で国宝の城は全て攻めたことになる。

私は城を巡る時、城を攻めるという観点から捉えることにして

いるため、あえて城を攻めるという表現をすることにしている。

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【城内にある名勝玄宮園から彦根城を眺める】

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【威風堂々たる国宝彦根城天守閣】

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【威風堂々たる国宝犬山城天守閣】

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【犬山城から、有名な木曽川鵜飼の開催場所を眺める】

全国の城全般に言えることは、城の縄張り(城の構え)、掘り、

石垣、櫓(やぐら)、曲郭(くるわ)、階段などをみると、掘りは

深く、石垣は登り難い。また天守へ続く先が見え難く迷路のよう

になっている。ここで相手の攻撃を受けたらひとたまりもないで

あろうと思われるような石垣に囲まれいる所が必ず何ヶ所かある。

天守に向かう階段の幅もやや広めに造られていて歩調が合い

難くなっているなど、城は何処も攻め難くなっている。

国宝の彦根城と犬山城もこれに違わず難攻不落の城であったが

当時そのままの、天守、武器庫、柱等々は、復元した城とは一

味も二味も違い、国宝の城ならではの趣であった。

難攻不落の天守に登り、武将を想い戦国時代に心を馳せるのは

男のロマンである。

今回の城攻めは、愛馬ならぬ愛車プリウスで出陣。東北自動車

道を走り、郡山JCT(ジャンクション)から、磐越自動車道、北陸

自動車道、名神高速道路を乗り継いで、彦根ICまで片道765

km。高速料金は、通常の半額7、150円。日曜日の朝7時に家を

出て彦根のホテルに着いたのは20時。もちろん、途中のサービス

エリアで休憩をし、食事をしてのことだが、彦根はかなり遠い。

愛車プリウスの今回の燃費ではリッター27.7㎞を達成、ガソリン

満タンで45リッター入るから、彦根までは余裕の走りであった。

特に今回の場合、プリウスの機能のひとつである「クルーズコ

ントロール」と「エコモード」を多用したせいもあると思う。

「クルーズコントロール」で速度(今回は98Km/H)を手元で

設定すれば、登り坂であろうが、下り坂であろうがアクセル操作を

一切しなくても一定の速度で走ってくれる機能である。

運転が楽で疲れない、とても便利な機能である。

高速道の直進では、暑さのせいか蜃気楼(シンキロウ)が見えた。

北陸道に入ると宮城ナンバーの車は、殆ど見掛けなくなる。

それでも、たまに宮城ナンバーの車を見掛けると、同郷のよしみ

とでもいうのか、とても懐かしく思えて、近づいてしまう。

疲れているせいだろうか。危ない危ない。

それだけ彦根は、遠いところであるが、この夏よい想い出をつくる

ことが出来た。