TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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私が出会った群馬の魅力的な商人

2007-11-18 17:48:43 | 地域産業
 平成8、9年度に群馬県の各地の若手商業者に集まっていただいて「チャレンジ商品ネットワーク支援事業」を実施していました。今日は、その中で活動が個性的で印象に残っている3人の方を紹介します。この3人のいずれの方は現在も、小粒でもピリリと光る商売をしています。

1 慶瑞あかまんまの田口さん
 田口さんは藤岡市の中心市街地で器とオリジナルの創作人形などを販売する店を出しています。田口さんは、新町役場の職員でしたが、結婚して妻の実家の店を継いだと聞いています。
 田口さんの店はもともとはひな人形店でしたが、田口さんはオリジナルにこだわりを持った店作りをしたいということで、「陶器」と「オリジナル人形」を扱うようになりました。藤岡の店は店舗外装も店舗内も魅力的です。店舗内は、常設の「陶器」が陳列されています。年10回ほどの企画展を行っています。

 田口さんの店は20坪程度ではないでしょうか。立地も衰退してしまっている藤岡の中心市街地にあります。しかし、田口さんの店は「ギャラリー」です。田口さんがほれ込んだ作家の陶器を陳列しており、作家の企画展も実施しています。そのため商圏はとても広い店となっています。

 私が田口さんを知ったのは平成8年でした。その時に、このような店で何年続けられるかと話していましたが、今でも群馬県の小粒でもピリリと光る店であり続けています。

http://www.akamanma.com/
↑ 田口さんの店「あかまんま」のHPです。

2 足利屋とアスクの松崎さん
 松崎さんはみどり市(旧大間々町)の中心市街地で足利屋とSCのさくらもーるでアスクの2つの洋品店の店を出しています。松崎さんがすごいのは毎月1回に発行する地域新聞「虹の架け橋」を147号発行していることです。私が松崎さんを知ったのは平成8年でしたが、その時にこの地域新聞を始めました。ネットワーク支援事業の集まりに「虹の架け橋」を持ってきてこんなことを始めたと話していたのを覚えています。

 「虹の架け橋」はB4表裏の新聞で10000部新聞折込で発行しています。内容は、店の広告はほんのわずかです。トップ記事は「小耳にはさんだいい話」、それから地域イベントの紹介などの記事がかかれています。地域ミニコミ誌としてたいへんおもしろいです。店の広告がほんのわずかというのがかいかにも松崎さんらしいです。

 松崎さんとは、大間々町のうどんによる街おこしでも一緒に活動させていただきました。松崎さんは大間々町駅のトイレ掃除の活動を実施する「郷土を美しくする会」の活動や、ながめ演芸場のながめ黒子の会の活動などの中心人物です。商業者という立場から地域をこよなく愛する人です。

http://www.sunfield.ne.jp/~yachan/niji/
  ↑ 松崎さんの「虹の架け橋」のHPです。店の紹介リンクもあります。

3 タルサタイムとクロスロードの山崎さん
 高崎市の中心市街地で古着の店タルサタイムとクロスロードを出す山崎さんは、若者のファッションリーダーです。山崎さんは大学生の時から、母親が出していたジーパン店の手伝いをしていました。山崎さんは、仕入れのため年数回アメリカに行っています。そのため、品揃えが他店にないものになっています。

 山崎さんで印象に残っていたのは、高崎市の中心市街地にこだわっていたことです。ロードサイドに店を出す考えはなかった人でした。高崎の街のもつ自由闊達さのファッションにこだわっていたのではないでしょうか。

 山崎さんについては高崎の慈光通りの四つ角に立って通行客をずーと観察していたのが印象に残っています。若者のファッションを見ていたのでしょう。山崎さんの店は4店舗ありました。タルサタイム、シェーン、イグアナ、クロスロードでした。それぞれが客層を絞りこんだ店でした。今はタルサタイムとクロスロードを出しているようです。

http://www.tulsa-time.jp/tolsa_town2/tennai.htm
 ↑ タルサタイムのHPです。

 
 

 




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