社員を大事にする会社、株主を大事にする会社

　今週号の週刊朝日に、ひと目でわかる社員を大事にする会社、株主を大事にする会社という特集記事を掲載しているので、思わず購入してしまいました。

　内容は「社員と株主のどちらかが大事か」を独自調査で調査したものです。調査方法は、東証一部上場で昨年度の連結純損失が大きい100社を対象に、昨年度の業績によって決まるボーナスと配当が前年度と比較してどれだけ増減したかをみたものです。

ボーナスを減らさない、減らす率が小さい会社を「社員にやさしい会社」、逆を「社員に厳しい会社」、配当を増やした、減らさない会社を「株主にやさしい会社」、配当をゼロにした会社を「株主に厳しい会社」としてランキングしたものです。

　社員に厳しい会社には、ソニー、三菱自動車などがランクされていますが、ランキング10位の地元企業サンデンが選択されています。サンデンはボーナス増減率△31.1％です。

　一方、株主に厳しい会社としてNECなどがランクされていますが、このランキングに「サンデン」が選択されいています。

　サンデンの今日の株価は247円ですが、一時120円ほどになってしまいました。管理職の早期退職を募ったりで業績悪化を乗り切ってきましたが、現在も厳しい状況にあるようです。

　サンデンは、数年前から本社周辺を整備しており、その投資も時期的にキャッシュフロー減少の要因となったのではないでしょうか。

　日立モートモティブ、サンデンの経営状況が厳しい状況が続くようですと、地元経済の業況はなかなかよくならないのではないでしょうか。