知の巨人立花隆の著書「天皇と東大」を読んでいます。
この本は、上下2冊合計で1400頁ほどの本です。立花隆がこの本を書いた趣旨は、日本という近代国家がどのように作られ、それがどのようにして現代国家(戦後日本)に繋がることになったかを、「東大という覗き窓」を通してみて見るというものです。
この本のはしがきに書かれているのですが、「東大という覗き窓」は、この本を書いた趣旨にピッタリだったと著者は思ったそうです。私もこの本を読み出して「その通り」だと思いました。
そして、「天皇の存在」、日本近代現代史の最大の役者は、なんといっても天皇なのです。副題に「大日本帝国の生と死」と書かれているのですが、近現代史の歴史書はかなり最近読んでいるのですが、その中でも面白い本のトップになるのではないでしょうか。
とはいっても、日本近現代史の基礎(高校で学ぶ歴史レベル)を知っているかが、この本を面白く思うかどうかの分かれ道になると思います。