TSUNODAの経営・経済つれづれ草

身近な経営に関すること、経済に関することを思うままに

フェイスブックがナスダックで取引開始

2012-05-19 17:35:50 | 経営全般

  交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックは18日、米ナスダック市場に株式を上場しました。資金調達額でIT関連企業では史上最大のIPO(株式公開)となりましたが、初日から取引の混乱もみられ、終値は公募・売り出し価格から0・6%高の38・23ドルにとどまりました。

 注目の初値は、公募価格の1株当たり38ドル(約3千円)を11%上回る42・05ドルをつけましたが、この日の上場を待ち望んでいた個人投資家などから買い注文が膨らみ、一時はこの日の高値となる45ドルまで買い進まれたが、その後上げ渋り、公開価格と同じ38ドルまで値を下げる場面もあったようです。。

 取引は予定より30分ほど遅い午前11時半ごろに始まりましたが、、ロイター通信によると、取引に関するナスダックから証券会社への情報伝達が滞るトラブルがあり、各社では顧客への対応に追われました。

 公募価格に基づく資金調達額は約160億ドル(約1兆2700億円)に達し、2004年の検索最大手グーグルの19億ドルを大幅に上回り、IT関連企業では過去最大規模とななりました。

 終値で計算した企業価値を表す時価総額は最大約1046億ドル(約8兆2700億円)で、ネット小売り最大手の米アマゾン・ドット・コムに匹敵します。日本企業では東証1部の時価総額2位のNTTドコモの5兆6千億円をしのぐ規模です。

 フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、米カリフォルニア州の本社の特設会場で、ベルを鳴らして上場を祝いました。投資家の需要が想定以上に強く、フェイスブックは売り出し株数を当初予定より25%増やして4億2123万株に引き上げていました。

 そんなフェイスブックですが、課題もあります。スマートフォンなどのモバイル機器の対応です。フェイスブックの2011年12月期売上高37億1100万ドルのうち85%が広告料金が占めるのですが、大半はパソコン経由ということです。パソコンに代わってスマホ経由でサービスを使うサービス利用が増えたら、収益に悪影響が端的に表れるからです。

 それにしてもフェイスブックの創造力は、日本にはないものです。欧米諸国に追いつけ、追い越せで模倣する100年以上を過ごてきた日本人には創造力というものがないのでしょうか。