東京電力・福島第一原発の事故に関する国家の事故調査委員会で、海江田前経済産業大臣が当時の生生しい状況を証言しました。
海江田前産業経済大臣は、原子炉への海水注入命令を出してから管前総理大臣が実際に指示を出すまでにおよそ50分かかったことに対して、次のように反省の弁を述べました。
「意思の疎通ができないと、情報の共有ができないということは大変大きなマイナスであった。東京電力と福島原発と官邸が伝言ゲームをやっているような状況だった。」
組織としての危機管理が機能しなかったということだったようです。日本の組織は、最高意思決定者である総理大臣がいる官邸に情報が迅速に集まらない構造になっているようです。思うに、阪神大震災の時の教訓が生かされていません。
太平洋・アジア戦争関連の歴史書を、最近よく読んでいるのですが、その当時も、局地戦の敗戦を日本軍は生かせずにずるずると戦争を続け、310万人の死者を出してしまいました。
今回の災害の教訓を今後に生かすためにも、事故調査委員会でしっかりと総括してもらいたいものです。