今週号の日経ビジネスに竹中平蔵慶応大学教授が、「直言極言」というコラムに、「政治不信と橋下新党」という文を書いています。
この文では、橋下大阪市長がなぜ人気があるかを以下の2点のためだと論じています。
その1:橋下氏が政策のあり方に関し、基本に忠実な「正論」を吐き続けていることだ。
その2:常に物事の本質にある問題を解決しようとしていることだ。
そして、竹中氏は、主張しています。「今の政治が目の前の問題(ミクロマネジメント)に振り回され、背後の大きな問題の解決(マクロマネジメント)を怠っている。
「東日本大震災の発生時、首相官邸では官僚組織全体を指揮するマクロマネジメントを忘れ、首相自身が携帯電話で電源車を手配するなどミクロマネジメントに没頭していたことが、福島第1原発の民間事故調査委員会の検証結果に示されている。」
いわゆる、大局観をもっているかということなのでしょうか。でも、ほんとうに、橋下大阪市長が「大局観」を持っているかは私にはわかりません。
言えることは、日本の歴史を振り返ったとき、この「大局観」を持っていた人物はまれにしか存在していないのではないでしょうか。