すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

悪夢

2018-05-01 22:05:15 | 夢の記
 昨夜(今朝の明け方)見たのは、今まで見たことのない悪夢だった。衝撃で、醒めてからも立ち上がれず、しばらくベッドの縁に座り込んでいた。なぜそんな夢を見たのか理解できず、今日一日中、引きずっていた。
 紹介するべきでないのではと迷ったが、書かないと逆に心の中に沈殿させてしまいかねないので、あまり生々しくならないように編集して書いてみることにする。

 …ぼくはバスをハイジャックする。手に銃を持っている。停車させ、運転手も客席につかせ、一番前に立って、「今から全員やっつけてやる。一人一人違う仕方でやってやる」と叫ぶ。外を見ると、すでに警官隊が遠巻きに囲んでいる。そこで少し考え直す。「前から順番にやってやるが、やり始めたら特殊部隊が突入してくるだろうから、不公平にならないようにくじを引け。俺が殺される前におまえたちのうち何人かは死ぬことになるが、何人かは助かる」、と叫んだところで、どうやったら反撃されないようにくじを引かせることができるか思案する。思案しているうちに警察がじりじり迫ってくる。ぼくの最後はもうすぐだ…

 本当はこれよりもっと具体的なのが、そこは書きたくはない。
 これはいったい何なんだろうか? 書いていても胸がざわついている。
 昔、精神的にすごく調子が悪かったころ、血みどろの夢を頻繁に見た。ナイフでめった突きにされる夢。砲弾の炸裂する中を必死に逃げ回っている夢。石打ちの刑にされる夢…どれもぼくは被害者の側であって、加害側になる夢は、記憶のかぎり見たことがない。
 唯一の救いは、今朝の夢では実際には誰も死んでいないことだろうか。でも、ぼくの無意識の中に、ぼくの知らない暗闇があるのだろうか?
 当分引きずりそうな気がする。

 すごく調子の悪かったころ、もう一つよく見る夢があった。
 それは、世界を破滅から救うため、あるいは細菌や宇宙人の侵略などから人類の危機を救うために立ち上がる、という夢だ。そのために選ばれた3人のうちの一人になって、万年雪の山の山頂に住む賢者のもとに向かう試練を与えられたり、生物兵器工場に侵入したり、という、まるでゲームかファンタジーのような夢だ。それはかなり苦しい戦いだった。

 あの頃たぶん、ぼくは自分の生きている意味をそのような形で見つけたかったのだろうと思う。破滅の危機に瀕しているのはぼく自身で、ぼくは何とかそれを食い止めようとしていたのだ。

 今回はたぶん、あのころとは逆に、安定しているように自分で思っている現在のぼくは、じつは安定しているのは表層の部分だけなのだ、ということを夢が暴露してしまったのかもしれない。
 前夜の夢の中に潜んでいた不安が、増幅されて出てきたのかもしれない。
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