すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

基本のき

2018-05-10 23:00:33 | 音楽の楽しみー楽器を弾く
 ラウンドの方の教則本の練習を始めてから18日。使っているのは、「宮田蝶子のマンドリン教本」。昔から有名な「オデルマンドリン教本」を現代の目で編集しなおしたもので、たぶんこれが一番しっかりしていて、しかも使いやすい。
 最初の方はごくやさしい練習曲なのだが、これが弾いていてとても美しい。それだけでも、これを始めて良かった。美しい音楽は良い。
 (美しい音楽よい、とは限らない。現代音楽の、不思議な半音階的進行や、ときに不安や苦悩の表現のようにも思える不協和音も好きだ。美しくない形でしか表現できないものは、たぶんある。でも、美しい音楽は好きだ。)

 ところで、「ごくやさしい」と書いたが、今のぼくにとってはこれがなかなか悩ましい。ピックの持ち方から手の形から、基本中の基本ができていないのだ。同じように見える楽器でも、ドムラと違うところがあって、気が付くと無意識に昔のくせのまま弾いている。フラットの方ではすごく大雑把に、「どんな持ち方でも自分がやりやすいのでよい」ということなので、ドムラの時のくせをほとんど指摘・修正されていない。(これが、「ラウンドの方の教則本を一からやった方が良いのではないか」と思った理由でもある。)
 まず、ドムラでは右手の手首を固定してひじから先を振って弾く。マンドリンは手首から先を振って弾く。
 ドムラではピックを握るのに親指を第一関節から曲げるが、マンドリンでは曲げてはいけない。
 ドムラでは手の振りを安定させるために小指をピック・ガードに軽くつけてスライドさせるが、マンドリンでは胴体の縁に当てた前腕から先は、楽器に触れてはいけない。

 どれもたいへん難しいし、正しいやり方でしないと良い音が出ない。練習していて「あ、音がショボいな」と感じたときは、いつの間にか元のくせに戻っているのだ。
 今頃こんなことを言っているようでは前途多難なのだが、でも仕方があるまい。意欲があるだけ良い、ということにしよう。
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