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秩父地方 「とうかんや」 農事祭り

2021年09月28日 | 紀  秩父のあっちこっち



十日夜(とうかんや)

 

 

 

以前に「秩父は江戸の文化の吹き溜まり」という言葉を使いました。

これは旧10月10日の夜に行われる農事祭で、平和の山村のお祭りです。

十日夜 - YouTube 

悪家庭を回り、終わると子供たちに、段ボールのお土産を
差し出しています。年長者が受け取り皆で分ける。
子供たちの楽しみの一つです。

この頃になると秩父盆地は、すっかり秋の取入れも片付き冬ごもりの準備に入ります。

この日、子供たちは稲わらを束ねて固く縛り、その先端に輪を作り持ち歩けるように、
トウカンヤ(藁鉄砲)をこしらえる。


ある場所に集まって「藁鉄砲」造りをする。先輩や、大人がワラ鉄砲造りを教える。

 

  1. ♪十日夜 十日夜(とをかんや)
    ♪朝そばぎりにひるだんご
    ♪ようめしくったらひっぱたけ
    ♪麦も蚕も どっさりとるように
  2. 1.十日夜十日夜 朝ぼたもちに昼だんご 夕飯くったらぶっとばせ♪
    2.十日夜十日夜 朝ぼたもちに昼だんご よーめしくったらひっぱたけ♪

全国各地に伝わる民謡。
特にお正月の行事にはいろんな言い伝えが残っている。

その中で、「十日夜」という歌がある。
十日夜は、稲の収穫を祝う旧十月十日の祭。
田の神が田から山へ帰って行く祭といはれ、子供たちが束ねた藁の棒を土に叩いて歌う。

 

筆者(縄文人)が、まだ子供のころ、よその家の門口でたたくと」ご苦労さん」と言われ、よくお礼に饅頭屋や小銭を貰ったものでした。

こんな子供たちの行事が終わると秩父路には、年に1度の秩父夜祭が近づく。

 


お餅を搗く家もあります。
子供たちが、十日夜に来るとお餅がお駄賃として配ります。
                              (写真は、ネットから引用しました)

 

 

▲ 十日夜 各家々を 周り往く
             ご褒美貰う 子らの楽しみ (縄)

 

        ( お駄賃は、お菓子、お餅、小銭であったりで、その家により異なる。
              年長者が代表で受け取る。終了時に公平に分配し「十日夜」を終わる。)

 

 

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16 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2021-09-28 06:10:16
端境期、前回のトップの言葉、久しぶりに目にしました。食料品売り場では、端境期を感じさせない品ぞろえです。
十日夜(とをかんや)ですか。子供たちにも楽しい日だったのですね。杵で餅つき、子供の頃は父母が杵つき餅を作ってくれました。今は電気餅つき機、1人でも出来て有難いです。
返信する
とうかんや (hirugao)
2021-09-28 08:16:02
いいですね~
こうした農業から来る行事は子供たちにも
楽しみだったのでしょうね
お餅をついたりして地域のみんなで楽しめたようですね

せめて季節の行事を孫たちと楽しみたいと思っています
返信する
秩父地方 (葛飾の山男)
2021-09-28 08:55:29
おはようございます。
今朝もさわやかな秋の一日を感じるスタートですね。
先日テレビで、秩父地方を歩きながら紹介する番組があり、見ていてまた行きたくなりました。
紹介のトウカンヤとは、初めて聞く言葉です。
ワラ鉄砲のことなのですね。
昔の人は、身近なもので遊び道具を作って、楽しんでいたのですね。
返信する
おはようございます~♪ (とんちゃん)
2021-09-28 09:01:42
民謡は労働の歌なんですね!
私は今、五箇山発祥の「こきりこ節」を習っていますが、秩父の木挽唄もいいですね~
「とうかんや」・・・どの地方でも子どもたちが集まって、地域の行事をすると、ご褒美がもらえました。
子供たちは地域のお姉さんやお兄さんたちの言う事を聞いて色々覚えていきました。
親に教わるより、地域の人々に教えられることが多かったですが・・・今は寂しいですね!
返信する
十日夜(とうかんや) (どんこ)
2021-09-28 10:07:44
「とうかんや」と言う言葉の響きがいいですね。
いずこにも豊作を祈る子どもの行事があったのですね。

こちらでは縄をぐるぐる巻いて20㎝くらいの棒状にして
縄の紐を竹に付け、地べたを叩いて廻る「もぐら打ち」がありましたよ。
各家々の庭の地面を叩き、もぐら打ちの歌を歌いながらお金を貰っていましたね。
返信する
藁鉄砲 (ぶちょうほう)
2021-09-28 10:45:28
縄文人様 こんにちは
子供の頃熊谷で、その行事の翌朝、畑に藁鉄砲が捨てられているのを見たことはあります。
また、農家の子供が「とおかんや」の一節を口ずさんでいるのを聞いたことはありますが、実際に夜間に子供たちが集まってやる「とおかんや」に参加したことがないのが残念です。

「秩父は江戸文化の吹き溜まり」いえいえ、なかなかどうして・・・・今では立派に文明の発信地となっています。
返信する
十日夜(とうかんや) (oko)
2021-09-28 12:07:17
初めて学びました。
懐かしいムカゴの記事をありがとうございました。

秩父地方の伝承農事暦、よく耳にしましたお言葉にとても懐かしく拝読させて頂きました。

端境期も何十年ぶりに伺いました。

昔の方は大切なお言葉を残したものですね。

これからも楽しみにしております。

有り難うございました。
返信する
kazuyoo60さん (縄文人)
2021-09-28 17:46:19


最近は実践したこと、活動記録がなくなった。
コロナ禍の・・・ということもありますが、以前は、月2~3回山歩きなど、能動的な記録が多かった。
最近は過去を振り返る、足元を見つめる・・・・そんなblogになった。
体調のオトロヘとともに記録体力が半減した。
返信する
hirugaoさん (縄文人)
2021-09-28 17:53:41


藁鉄砲からの準備だと前日から準備に取り掛かった。
初めての道具造り大変で、大人や年長者に指導を受けた。
初めてのことは大変でした。
返信する
葛飾の山男さん (縄文人)
2021-09-28 18:00:29


以前は良く山行きで、これらの活動記録でしたが、
最近はさっぱりになりました。
また体力の減退で、大病以来すっかり能動的な記録がなくなり、このような昔の農事祭りです。
すっかり腰を痛めて、体力の限界ですか、外での作業もおもうように活動が鈍り、農作業もトボトボノとぼです。
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