遅く訪れた今年の秋。 季節は、確実にやってきて木の葉を赤や黄色に染めてまた来年へと繋ぐ。 目の前の保育園の桜木も紅葉して秋の風に葉を落とす。 眼下に目を落とすと我が家の庭に花らしい花がない。 あるのは,つやぶき、紫式部のみ。 秋を人間にたとえるなら、たそがれ・・・・・期・・・。
紫式部 つわぶき
昔の友が奥多摩・御岳に出かけた。 旅館に一泊し山を楽しんだ。旅館のあちこちに名もない花が活けてあった。 人は『名もない花』という。花には名前がない花なんて一つもない。旅館の主人に尋ねた。 『ハイ、あの花は、一人静と、紫式部です』と答えた。 まあ、なんと・・・・・・。名前まで日本の文化の奥ゆかしさが、ジンーンーときたという。
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今日のメモ
今朝のNHK深夜便で『リスナーからの手紙』で“秋の陽はつるべ落とし”ということを話していた。 幼いとき時間を忘れて遊んで夕方になった。すでに薄暗くなっていた。 秋はつるべ落としで陽があっという間に西の空に沈む。歳を重ねてくると幼い頃のことを思い出す。 そしてなおも続いた。“つるべ落とし”という言葉は健在ですが井戸からつるべで水をくみ上げたやじろべ式の井戸竿を知る人が今どのくらいるだろうか?・・・・・ということでした。 現在は、地方に行ってもほとんど上水道が普及して井戸から“つるべ”で水を汲み上げる光景は見られなくなった。 本当の意味を知って使う人、知らなくて使う人もいるだろう。 死語になりつつある。
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