状況がさっぱり分からないけれど、徐々に「となり町戦争」と同じく『戦争をしてるけれどみんな他人事と思ってる世界』の話と思えてくる。
真ん中の真っ黒なページで物語が一旦終わったようになっているけれど、そこまでの話はどうにでも取れるような状態ではっきりしない。
そこから先は、有川浩の「ヒア・カムズ・ザ・サン」とか「ストーリー・セラー」のように同じ物語が始まってそれが種明かしになっているのかと思いきや前半の続きが始まり、想像とは違って種明かしは物語が進みながらされて行く。
騙し合いばかりで結局誰が何なの??と、どこまで行ってもはっきり見えてこない。
期待していた三崎亜紀の世界とは全く違って残念。
個人的には三崎亜紀にはこんなスケールの大きな物語ではなく、ちょっとだけ違う日常の話を書いて欲しいな。
2025.3.17
KADOKAWA