toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「化物蝋燭」 木内昇

2019年07月15日 | 読書日記
朱川湊人チックな短編集だけど、味付けはまるで違う。
木内昇は何冊か読んだけど、こんな感じの短編集ははじめてで、印象がかなり変わった気がする。

「隣の小平治」
隣人が幽霊かと思ったら、故人の弟だったけれど知り合いの老婆が・・・。
ちょっと芥川龍之介を彷彿させる。

「蛼橋」
自分が死んだことに気づかない・・・というホラー。

「お柄杓」
前世は信じないけど、こんな話なら有っても良いかな・・・。

「幼馴染み」
女は怖い。
天然でお咲きみたいな女性っているんだよね。それが結構モテたりする。
本人には自覚が無いから、たちが悪い。

「化物蝋燭」
ちょっぴりホラーテイストな教訓的なお話。

「むらさき」
この本の中では、異色な雰囲気な人情噺。

「夜番」
これは、畠中恵や高橋由太の世界。
さわやかなラストで読後感は心地よい。

このように色んなタイプでありながら、なんとなく統一感もあって不思議な短編集でした。
木内昇のなかでは一番すきかも・・・。
こんな感じの短編集なら、他の作品も是非読みたい。




朝日新聞出版

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