消防本部の火災調査官が連続放火事件の犯人を追うミステリ小説。
実際にそういう組織が有るのかは不明だけど、各消防署にそれぞれ、そして消防本部に火災調査官と言う担当者が居て火災の原因究明と再発防止の担当をしているらしい。
この小説は消防本部で一匹狼的な存在の東が、各消防署の火災調査官や警察と協力しながら犯人捜しをするという設定。
徐々に犯人に迫っていく過程は面白いけれど、最後にいきなり犯人を指摘するのは唐突過ぎる。
ミスリードも全くされなかったし(そもそもミスリードしようとしていた?)、伏線もほとんど無くて結末にはあまり納得できなかった。
2016.9.30
東京創元社