toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「淵の王」 舞坂王太郎

2015年06月09日 | 読書日記
二人称の小説って、語り部は神の視点ですべてわかっているっていうパターンだど思うんだけど、この小説の語り部はいったい誰なんだ?
3章あって、それぞれ語り部も主人公も設定も別の小説のように異なるが、いずれの章も状況がイマイチ理解できない。

全体の雰囲気は京極夏彦の京極堂シリーズに似た感じで、内容はホラーっぽいけれど文章やストーリが稚拙なせいか、遠くから眺めているようでファンタジーのように感じる。



新潮社
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「君が笑えば」 小手鞠るい

2015年06月09日 | 読書日記
アメリカの鏡子の話をしていたと思ったら、突然岡山のさやかの話になる。そして次は東京の耕太・・・。時間も行ったり来たり。
こいつは誰なんだ?さっきまでの話はどうなったんだ?と混乱しながら読んでいると半分過ぎたくらいのところからようやくそれぞれの人物が徐々に関わりを持ち出していく。
分わかりにくいったらない。
ストーリ自体は可もなく不可もなくといったところ。

「いちばん近くて遠い」もそうだったけど、登場人物が誰ひとり好きになれない。
どうもこの作者とは合わないみたい。

演奏のことを「ギグ」と書いてるけど、ジャスマンの間でそんな言い方してる人見たことありません。演奏の場面は非常に嘘っぽい。

あまり趣味の良いとは思えない表紙は本文とは何の関係もない。ただタイトルをイメージしただけと思われる。
ちなみにタイトルに使われた曲は作品中の登場するけれど、特に重要な意味はもたない。




中央公論新社
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