2010年6月12日
奥秩父の十文字峠、行ってみたいと思いつつ
不便なアプローチに、これまで足が向かいませんでした。
先週
十文字小屋のホームページを見たところ
例年よりも遅れ気味の石楠花の開花、
週末には見ごろになるだろうとの期待を胸に出かけてみました。
結果はご覧の通り
甲武信岳に登ったのはもう随分前のことで、その時は東沢を遡行しての登頂でした。
奥秩父に北側から入るのは初めてです。
今回は石楠花がメインの日帰りプラン、
のんびり毛木平から十文字峠の往復コースとしました。
関東山地を中央高速と佐久甲州街道でぐるりと回って千曲川の源流へ。
途中、双葉SAで車中泊。須玉から清里のあたりを走る間は雨もぱらついて
先行きが心配でしたが、八ヶ岳から離れるにつれ雲は薄くなり青空が出てきました。
野辺山の小海線を越えたところ、振り返ると面白い形の高木、その下に桜のような白い花(ズミでしょうか?)。八ヶ岳連峰は背後の雲の中。なんだか印象的な風景でした。
車を止めてパチリ
毛木平ではツツジと白樺がお出迎え。
毛木平の駐車場は、調度満車になったところ。やむを得ず林道のわきに駐車。
山の混雑を心配しましたが、すでに出発した人たちは早々に甲武信へ向かい、東京方面から朝出てきた人はまだ到着しておらず。思いのほか静かに山を歩くことができました。
朝日差す森の道を歩き始めます。
ここも雨上がりなのでしょう。
水滴を乗せた葉が瑞々しい。
一面に咲く白い花、シロバナヘビイチゴでしょうか・・・
長いながい千曲川の始まる源流に向かって
橋を渡って山道へ
清らかな流れ
ズミの白い花
奥秩父らしい深い森に分け入ってゆきます。
峠の道を見守るお地蔵さんに手を合わせ
木漏れ日に目を細めながら登ってゆく
道端の苔むした枯れ木の上は、さながら小さな庭園のよう
八丁坂で一汗かくと尾根の上
間もなく十文字峠に着きました。
小屋の周りから群生地は始まっていました。
花の色は、白から淡いピンク、そしてこのような濃い色まで
光の加減で微妙に透明感が変化します。
十文字小屋のおばさんに促されて、乙女の森へ
小屋の裏から薄暗い針葉樹の森を進むと
緩やかな斜面一帯に広がる石楠花の林
圧倒されました
続く