ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

高原山 2009年5月 その1

2009-05-31 23:20:19 | 関東の山
5月31日

高原山に行ってきました。
シロヤシオが見ごろになるというこの週末を狙っていたのですが生憎の天気。
それでもたくさんの花を見ながら山を歩くことが出来ました。

高原山はリンゴさんの山行記録を見てぜひ登りたいと思っていた山です。
ここに登るときにはぜひご同行をお願いしようと思っていましたがそれもかない、楽しい山旅となりました。



土曜日の晩に東京を出て、大間々台の駐車場で車中泊。
朝は霧雨でしたが、一時は太陽も出てきて多少天気の回復を期待していたのですが・・・



朝の大間々台、レンゲツツジは来週ぐらいが見ごろかもしれません。



雫に日の光を浴びてオレンジ色が鮮やかです。








リンゴさんの到着を待つ間、駐車場の周辺を散策。

霧がかかったり晴れたり、どうも落ち着かない天候です。
それでも一瞬展望がきくと、素晴らしい景色が広がります。














続く



乾徳山 2009年5月 その3

2009-05-26 21:43:03 | 奥多摩・奥秩父・その周辺

山麓の公園と、山道で出会った花たち



乾徳公園。徳和のバス停のすぐそば
こざっぱりときれいに管理された公園です。







徳和は、観光地めいたところはなく落ち着いた時間の流れる集落です。
この季節鮮やかに花で彩られていました。











登り始めてすぐに見かけた緑色の花
枝を小さな虫が登って行きます。




銀晶水の周辺、フタリシズカがあちこちに群落をつくっています。




国師ヶ原はズミの花が香る明るい林






山頂間近、ムシカリの白い花
強い日射を透過して輝いています。




ミツバツツジ
扇平から道満尾根に入ったあたり




道満山は鬱蒼とした森の中
そんな中、所々に咲く花が目を楽しませてくれました。










乾徳山 2009年5月 その2

2009-05-25 22:34:40 | 奥多摩・奥秩父・その周辺

扇平からは森の中、岩がゴロゴロとした急な登り。
しばらく展望のない中を黙々と登ると
開けた岩の上に出ます。



鎖に取り付いて登った岩の上から、再び南方の展望が開けました。



甲府盆地の東に広がる、塩山・勝沼の町。
その先に御坂の山並みをはさんで富士山。




さらに進むと頂上の岩塊が現れました。






最後の鎖場を登ると




頂上です。




奥秩父の主脈、甲武信岳を望む。




頂上で展望を楽しんだあと、遅めの昼食。
強い日差しで、じりじりと背中をあぶられながら、
それでも好天の中、頂上に佇む人たちの表情も明るく。


名残りを惜しみつつ、再び扇平へ降りていく。
ここは本当にのびやかな気持のよい草原。
夏も間近を思わせる青い空と白い雲。










帰路は道満尾根を経由して徳和に降りてゆきます。

扇平からの尾根道。
新緑の明るい緑のなか、
所々に咲くミツバツツジの鮮やかなピンク色が目を楽しませてくれました。




乾徳山 2009年5月 その1

2009-05-24 20:54:20 | 奥多摩・奥秩父・その周辺
2009年5月23日


記憶をたどる山旅 

乾徳山はおおよそ30年ぶりです。
高校時代はたびたび出かけた山でした。

かすかな記憶をたどりつつ徳和の集落を歩き始めました。
集落の風景にはほとんど記憶がありません。

最後にここを訪れたのは高校2年の秋。
ひとりで友達に借りたテントを担いで、夕方ここを歩き始めました。

銀晶水の水場
あたりに苔と小さな緑の草。




さらに森の中を淡々と登っていくと錦晶水。
かつて、この水の流れの脇にテントを張って一人で一夜を過ごしました。
記憶にある風景とはどうも一致しないのがもどかしい。





錦晶水を過ぎると、道は一旦なだらかになり、国師平です。
月夜の晩にたった一人でここを歩いたことがありました。
真夜中の山道、不思議と心細くもなく
静かな気持ちで歩いていたことを思い出します。





国師平の明るい森を楽しみながら歩いていると
前方を横ぎる影・・・

森の中を目をこらしてみると鹿が二匹。
向こうもしばらくこちらの様子をうかがっていましたが
やがて森の奥に消えてゆきました。






新緑の空に飛行機雲




明るい緑の木が点在するカヤトの斜面を登っていくと・・・




背後に富士山が現れました。




そしてミツバツツジの咲くかなたに白根三山。




扇平ののびやかな稜線からは、素晴らしい展望が広がります。




明るい稜線の中に月見岩がどっしりと横たわる。




草原の向こうに、大菩薩連嶺






広々としたカヤトの原にポツンと立つ木。



前方に聳える山頂に向けて歩き始めました。





続く

野川公園

2009-05-17 21:40:26 | 花や動物

先週の日曜日、多摩霊園に墓参りに行った帰り、
近くの公園に立ち寄りました。

暑い日差しの中、公園では子供たちが川ではしゃぎまわる声。
網を振り回して取っているのは、小魚かザリガニか・・・
都内にあって緑に囲まれた、ちょっとホットする空間です。

















鳳凰三山 2009年5月 その6

2009-05-10 20:46:59 | 南アルプス
地蔵岳へ


周囲の山から鳳凰山を見た時に一番目印になる個性的な峰が地蔵岳です。
私にとって二十数年ぶりの鳳凰三山ですが、
記憶の中にも、地蔵岳に登った時が一番鮮明です。

5月3日の朝、観音岳から。
今朝は雲は多いものの空気は澄んで遠目が利きます。
甲斐駒ヶ岳の向こうに、北アルプスも見渡せます。








仙丈ヶ岳の肩越しに中央アルプス



八ヶ岳
赤岳の右手には浅間山も顔を出しています。




ここから地蔵岳に雪と岩の道を下って行きます。
次第に近づく地蔵岳の姿。
















赤抜沢の頭から
ここまでくるとオベリスクの岩峰に取り付く人が見えてきます。











観音岳を振り返る
左に富士山も見守ってくれています。



再び観音岳へ




最後はもう一度薬師岳からの白根三山




あとは夜叉神峠へ同じ道をたどって下る。
芦安温泉で山の斜面に残るヤマザクラを愛でながら温泉につかり
汗を流して山行の締めといたしました。


終わり

鳳凰三山 2009年5月 その5

2009-05-09 21:50:31 | 南アルプス


稜線の風景


ここは花崗岩の山
明るい色合いの岩と砂







横顔のような岩。
雲がちょうど、大きくはいた白い息のようにユーモラスに見えました。





斜面に生える木。ここはまだ冬のまま。




風雪に耐えてきた木は、どことなく風格が漂う。





竜か、はたまた麒麟か





八ヶ岳、遠望







こんな風景の中でも、イワヒバリは恋の季節
盛んにさえずり、呼び合っていました。




続く



鳳凰三山 2009年5月 その4

2009-05-08 22:19:58 | 南アルプス

2009年5月2日続き
薬師岳・観音岳

薬師小屋に荷物を置いて、この日は観音岳まで往復





観音岳までは岩と砂と雪の稜線
左右を見渡しながらゆっくりと登って行きます。



近づく観音岳
東側と西側で残雪の様子が対照的です。



振り返る先の薬師岳



相変わらず間ノ岳は堂々と大きく



まもなく観音岳山頂
その先には地蔵岳が見下ろせます。




地蔵岳から戻ってくるパーティ
甲府盆地からの高度感



薬師岳の二つの峰
日も傾いてきたころ、小屋に返ります。




空に赤みがさしてきました。
農鳥岳、その遠方に悪沢岳




夕暮れの北岳







仙丈ヶ岳に沈む夕日







やがてオレンジ色は紺色の中に混じりあい、
空と山も溶け合うように闇の中に沈んで行きました。




続く


鳳凰三山 2009年5月 その3

2009-05-07 23:02:21 | 南アルプス

夜叉神峠からしばらくは樹林帯を登って行きます。




薄暗い針葉樹林の隙間から望む富士山




深い森の中で倒れ、朽ちていく木




その一方で、小さな木が次の世代を担うべく
競い合うように背伸びしています。




しばらくすると森が途切れ明るい尾根道になります。
かつての山火事の後だそうです。
例によって青空の中の飛行機雲。




正面には白根三山が堂々と聳え立ってます。




北岳
バットレスの荒々しさを、着物の袖で隠すように、
気の強さと上品さを備えた貴婦人




間ノ岳
ゆったりとおおらかな稜線に
包容力を感じさせる




農鳥岳
二つの峰に毅然とした意志と
複雑さを秘めて・・・




山道を覆う雪が次第に厚みを増して



やがてすっかりと雪で覆われた斜面を登っていく




苺平の道標
千頭星山への方向はトレースもなくひっそりとしていました。




辻山を大きくトラバースして




ようやく南御室小屋につきました。
ここで昼食にします。
小屋の裏手には、おいしい水が流れています。




南御室小屋からさらに樹林帯をしばらく進むと森林限界を超えて、
花崗岩とその風化した砂の明るい風景に変わります。




来たりし道を振り返れば夜叉神峠は遥か彼方




小さなピークを越えていよいよ薬師岳が正面に現れました。




その手前に今夜の宿、薬師小屋
まだ雪にうずもれています。




続く

鳳凰三山 2009年5月 その2

2009-05-06 18:54:08 | 南アルプス
5月2日 登山口~夜叉神峠

新緑と森の中の花たち

夜叉神峠までは森の中ではありますが、
カラマツをはじめ、まだ落葉樹は若葉を出したばかりで明るい道のりです。




小さな葉がひらひらと、羽をはばたかせているような躍動感







枯れ木のような幹からも新しい芽が吹きだしています。




こちらは峠付近の木々。青空に向かって伸び出すかわいらしいグリーン。






森の中でも緑の葉が成長し始めています。
バイケイソウかな?




ネコノメソウ




ニリンソウ




ミヤマハコベでしょうか?




ルイヨウボタン




オドリコソウ




このほかにもツルキンバイ、タチツボスミレ、ヤマエンゴサク、ハシリドコロ、クリンユキフデ・・・などなど各種の小さな花たちが迎えてくれました。


夜叉神峠からの展望




いよいよ薬師岳に向かって登り始めます。

続く

鳳凰三山 2009年5月 その1

2009-05-05 18:56:21 | 南アルプス





観音岳から地蔵岳。甲斐駒ヶ岳を背後に。






薬師岳





観音岳




白根三山
観音岳から地蔵岳へ向かう途中の稜線から




連休を利用して、南アルプスは鳳凰三山を歩いてきました。
くっきり青空というのは少なかったのですがまずまずの天候。

山麓では新緑の森に咲く小さな花たちに迎えられ、
また稜線では雪と花崗岩がまぶしく、
春山らしさを十分に楽しむことができました。

詳細はまた後日。

岩殿山の花 2009年4月

2009-05-05 10:52:20 | 花や動物

昨晩、山から帰ってきて、筋肉痛をこらえながら道具の後片付けをしています。
雪と春の花を堪能してまいりました。

写真の整理に時間がかかりそうですので
また後日ゆっくりとアップしていきます。



前回の続きで、岩殿山で見た花たち。



ふれあいの館の周辺は、白いツツジが見ごろでした。





山頂付近で多数みられたイカリソウ




築坂峠に降りる途中で見たチゴユリ




ガマズミ
稚児落としまでの縦走路に多数咲いていました。





森の中にツツジの紅色が浮かんでいました。




ジュウニヒトエもたくさん咲いていましたが、
枯れ気味のものが多かったようです。




稚児落としから下山した浅利川のあたりで。
菜の花を小さくしたような白い花
何という名前なのか・・・




久しぶりにカントウタンポポを見ました。
浅利川沿いに下っていったのですが、上流はカントウタンポポが多数。
桂川へ合流する下流域に近づくとセイヨウタンポポが多くなります。






浅利川の岸部に咲いていたシャガ







桂川を越えたあたりの集落では、
どちらの家も庭の花がきれいで楽しめました。
その中でも見事だった赤い花。
シャクナゲの一種?でしょうか。



このほかにも春の里山は、鮮やかな花で満ちていました。

岩殿山 2009年4月 

2009-05-01 13:01:40 | 奥多摩・奥秩父・その周辺
「稚児落とし」の絶壁と岩殿山




手元にあるエアリアマップの高尾・道志2000年版に
「東京から晴れた休日の朝、ふと思い立って出かけることのできる山」
というのが紹介されています。
そのような山の一つが岩殿山です。

戦国の山城、小山田氏の裏切りでここを封鎖された
武田勝頼が天目山で最期を遂げたという。

連休はじめ、のんびりと一日をすごそうと
中央線に乗って出かけました。


岩殿山の登り口
山頂まで道は整備されていてスニーカーでも登れます。





藤の花を撮ったのですが小さくて良くわからないですね。




ツツジが咲き誇る道をゆっくり登って行きます。





中腹にある「ふれあいの館」
無料で入れます。
中では岩殿城の説明のビデオが流れ、白籏史朗さんの写真が展示されていました。




岩壁が垂直に立ちはだかっています。













強い日差しの中、館の裏のつづら折りの道を登りだす。
背後に大月の町と富士山を見渡しながら。





ここの岩壁は礫岩で出来ています。
かつて海の底であったことをしのばせます。




やがて頂上直下の城門の跡にでます。
まさに自然の要害ですね。





頂上でおにぎりを食べ、お茶を飲んだあと
岩殿山の尾根続きにある
「稚児落とし」まで歩いて行きました。




山頂から一旦峠に降りた後、
森と岩稜が交互に現れる山道を伝って行きます。
何箇所か鎖場があります。



岩殿山を振り返りつつ先へ進む




晴天とまぶしいばかりの新緑





兜岩を越えて一登りすると稚児落としの絶壁が目の前に現れます。
岩の端に立つと結構な高度感。



絶壁の上の平らな岩の上でしばし休憩
コーヒーを入れて、ビスケットを食べて
程よく汗をかいたあとの清々しさを味わう。



大月に向かって再び緑の道をのんびり下り始める。





集落に出て、桂川を越えて駅へ




最後は勿論、駅前でビールで締めました。


小さな山ですが、変化にとんだハイキングが楽しめます。
岩殿山で見た花たちはまた後日アップします。


今日はこれから山に出かけます。
高速道路混みそうですが、頑張ります!