ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

高見石・天狗岳 2009年3月 その4

2009-03-29 09:32:30 | 八ヶ岳
【東西の天狗岳山頂編】


東天狗で展望を楽しむ。
天気に恵まれた3連休、南北の縦走路からパーティーが次々と登ってきます。




この半年で八ヶ岳は3回目、すっかり馴染みの風景ですが
南八ヶ岳の主峰群。





彼方の南アルプス





東天狗の山頂にも人影。
昨年5月、硫黄岳まで縦走したときは脇を素通りしてしまいましたが
今日は時間もたっぷり、天気も上々、
久しぶりにこちらにも立ち寄ってみましょう。







西天狗の斜面
白い雪に、常緑樹と落葉樹の模様をちりばめ、
明るい日差しとも相まって、どことなく春を感じさせてくれます。




東天狗を振り返る。




西天狗は雪が積もって平らに均された広々とした山頂。
いつまでものんびりとたたずんでいたいところ。




名残りを惜しみつつ、再び雪の斜面を下って行きます。












黒百合ヒュッテまでの下りはあっという間でした。
暖かな一日、ヒュッテの前はゆっくりと昼食を楽しむ人でにぎわっています。
私もその中に混じってお湯を沸かしラーメンを食べる。

あとは渋ノ湯へ、ゆるやかな斜面を淡々と下るだけ。
大正時代から続く温泉宿の、木の湯船につかりさっぱりしたところで
愛車とともに帰路につきました。


終わり









高見石・天狗岳 2009年3月 その3

2009-03-25 22:50:29 | 八ヶ岳

【天狗岳の登り編】


中山展望台から、天狗岳へ



次第に近づく天狗岳の双耳峰



東にすっぱりと切れ落ちた東天狗



丸く雪をかぶった西天狗



黒百合ヒュッテの前に荷物を置いて、山頂へ向かう




頂上直下の岩に向かって雪の斜面を登って行きます。







締まった雪にアイゼンが気持ち良く食い込みます。
快適な登路が続く。







山頂はもう間近です




冬の八ヶ岳と言えば強風覚悟ですが、
この日は思った以上に穏やかな天候。

山頂にたどり着いた人たちも、今日はゆっくりと
ここに佇むことができ、和やかな雰囲気。

お互いに声を掛け合いながら写真を取り合っていました。







続く

高見石・天狗岳 2009年3月 その2

2009-03-23 21:30:17 | 八ヶ岳
【夜明けと中山の展望編】



降るような星空のあと、細い月が昇ってきました。
夜明け前、昨日の雨に洗われた澄んだ空気。





西の空の下、朝日を浴びる前の中央アルプスのシルエット。
富士見スキー場の光のトレース。




カメラをセットしていると、御座山の脇から唐突に太陽が現れました。




淡い光の変化に見とれつつ、シャッターを押す。




東の空はパステルのような柔らかい色合い。






日光が射すと、雪の色もオレンジ色に染まってきます。




高見石小屋の朝食は例によってパン。
夜明けの風景に見とれてやや遅刻。
今日も好天とあって、皆さん早々に出発の準備。
私もアイゼンを付けて、朝の硬くしまった雪の上を歩き始めました。



中山へは樹林帯の中、急坂では無いけれど一本調子の登り道。
汗に曇るサングラスに往生しながらも森林限界を超えました。




やがて中山の展望台へ到着
ここからの展望は何度か見ていますが、こんなに遠くまですっきり見えたのは
今回が初めてでした。
黒百合のほうから次々と登ってきたパーティーからも
歓声が上がっています。


まずは中央アルプス




御嶽山




乗鞍岳



穂高・槍
手前には車山




蓼科の左に後立山連峰




妙高から戸隠のあたり




浅間山、上越の山々




そしてこれから向かう天狗岳




展望に機嫌を良くして記念撮影




続く

高見石・天狗岳 2009年3月 その1

2009-03-22 17:52:12 | 八ヶ岳
三連休は、また北八ヶ岳へ行きました。
金曜日、天気予報通り朝は雨。
中央道を走り、甲府盆地を過ぎたころから天気は回復の兆し。

麓から蓼科、北横岳がはっきりと見えています。
先日までの黄砂に曇った空が、洗い流されたように
すっきりと澄んだ感じになっています。





渋ノ湯につく頃には雨はやんでいました。
降水の後で沢沿いに積もった雪の下を激しく水が流れていました。









乱気流の中、雲は切れ青空が広がっていきます。







今夜の宿、高見石小屋に荷物を置いて
スノーシューに履きかえて白駒池へ。

春の重たい雪ですが、トレースを外して歩き回るのもまた面白い。









すっかり穏やかになった青空の下に広がる池。
真ん中は既にとけ始めています。
こんな高所でも春の訪れは速そう。




強い日差しに輝く高見石
白い尾を引いて飛行機が飛ぶ







再び、高見石に登り返す。
缶ビールを開けて展望を楽しむ。
先ほどまで歩いていた白駒池を見下ろして。




茶臼、縞枯、蓼科とつづく北八の山々。
一月の山行の思い出もまだ新鮮です。



中山の方向。
明日はあの山を越えて天狗岳へ。



浅間山も雲海の上で噴煙を上げていました。
先月登った、高峯、水ノ塔の山々も望めます。



小屋の彼方の中央アルプス。
明日も好天が期待できます。



雨のあとの快晴。
その晩、久々にすっきりと澄んだ空気を通して
冬の星座がキラキラと輝いていました。

この日小屋に泊まっていたのは十数名。
私はこの小屋は2度目ですが、
他は常連の方が多く、
小屋番の方も交えて話し込むうちに
ついつい酒が進んでしまいました。

続く


吉野梅郷 2009年3月 その2

2009-03-17 23:07:02 | 奥多摩・奥秩父・その周辺

吉野梅郷続きです。
天気は最高でしたが、前日の雨で斜面がぬかるんでおり、
滑って転んでいる人多数。





公園の真ん中では、伝統芸能?の披露もあり、
お祭り気分を盛り上げてます。




このあとは、名所をめぐりつつ二又尾の駅まで歩いてゆきました。
あたりには梅のほかにも、春の花があちらこちらに咲き誇っていました。


お弁当を食べた広場一面のオオイヌノフグリ



ミツマタの花 
接ぎ木?かもしれませんが、一本の木に黄色とオレンジの2種の花が並んで咲いていました。




クロッカスに日光が透けて電球の笠のよう




岩割の梅の木のすぐ上に咲いていた梅の木




しばらく歩いた街道沿いの吉川英治記念館に立ち寄る。




宮本武蔵、新平家物語、新書太閤記・・・印象に残っている歴史小説多数。


その庭先にはカタクリが咲いておりました。



春の休日をゆっくり楽しむことができました。

吉野梅郷 2009年3月 その1

2009-03-16 23:22:59 | 奥多摩・奥秩父・その周辺
2009年3月15日

春の嵐が吹き荒れた翌日、東京は申し分のない快晴。
奥多摩の一角、吉野梅郷に行ってきました。
ちょっとピークは過ぎていたかもしれませんが、
山の斜面を彩る梅の木々、春爛漫を十二分に楽しむことができました。

奥多摩線の日向和田駅は、梅郷のお祭りに多くの観光客でにぎわっておりました。
多摩川を渡り、多くの屋台が並ぶ街道を進んだ先に梅の公園が広がっています。








山の急斜面に作られた梅の公園、梅の木を俯瞰できるのがここの味わいです。










杉林の深い緑と、梅の花の華やかさが鮮やかなコントラスト。










谷間を埋める白梅、紅梅の鮮やかさ。
桃源郷(桃ではないけれど・・・)とはこんな風景を言うのでしょうか。




白梅、紅梅にサンシュユの黄色を交え、空の青さを背景に
彩りの鮮やかさが引き立ちます。






続く

甲斐駒ヶ岳 2003年9月 その2

2009-03-15 21:02:33 | 南アルプス
青空の元、甲斐駒ヶ岳山頂へ登って行きます。
背後に栗沢山からアサヨ峰に連なる早川尾根の稜線



その先には鳳凰三山




甲斐駒ヶ岳は摩利支天の岩峰を従えて聳え立っています。




朝日射す仙丈ヶ岳




北岳、間ノ岳、さらに遠方に塩見岳




鋸山の向こうは北アルプスの方角




駒津峰からは岩稜の直登コース




花崗岩の稜線の先に、カールを刻まれた仙丈ヶ岳
堂々とした立派な山です。




白い砂と岩が輝く、明るい山頂で記念撮影
左からMさん、KBさん、右の青いのが私でございます。




雲海の向こうに八ヶ岳




風化して雪のように積もった砂を踏みしめて下って行きます。
前方、鳳凰三山の先には富士山も見えています。




明るい花崗岩と緑の甲斐駒ヶ岳、
この日もその魅力を存分に味わいさせてくれました。




以上

甲斐駒ヶ岳 2003年9月 その1

2009-03-14 13:23:08 | 南アルプス
今日は春の嵐。
またまた写真を整理しながら、古いネタをアップします。

季節は正反対ですが、2003年9月の甲斐駒ヶ岳です。

会社の同僚、Mさん、KBさんと北沢峠から。
以前登った黒戸尾根からのコースに比べれば楽にたどりつけます。

戸台の駐車場に車を止め、ここからはバスで峠まで。



沢沿いに仙水峠への道を進みます。






この日は仙水小屋泊まり。
こじんまりとした森の中の小屋です。





まだ明るいのですが、ここで泊るとなれば当然・・・



こうなります。 
KBさん、絶好調。



Mさん撃沈



やがて日も暮れて夕食。Mさんも復活。
この小屋は食事がおいしいとの評判通りでした。

次の朝、素晴らしい天気
一路山頂へ



続く

入笠山 2009年2月 その2

2009-03-11 22:24:56 | 南アルプス
入笠山 【展望編】


入笠山スノーハイクの続きです。





湿原の木道の向こうに入笠山の山頂部が見えます。




山頂へ向かう途中の斜面はスキー場のように開けています。
夏にはお花畑になっていることでしょう。




斜面の途中から、蓼科、北横岳、縞枯山



入笠山頂から、南アルプス北部の主峰を望む
仙丈ヶ岳のカール、明るい日差しに輝いていました。



東を向けば八ヶ岳連峰



諏訪湖を見下ろす。
彼方には後ろ立山連峰。




穂高・槍の連峰、手前には蝶ヶ岳から大天井岳に至る常念山脈




乗鞍岳




御嶽山




そして木曽駒から空木に至る中央アルプス




スノーシューハイクとしてはちょっと雪不足でしたが、
数多の名山に囲まれての昼食タイム。これもまた良し。




入笠山 2009年2月 その1

2009-03-10 23:10:09 | 南アルプス

入笠山 【林道と湿原編】

順序がばらばらなんですが、2月の入笠山です。
スノーシューハイクが目的でしたが、このときは春の陽気で
雪もかなり少なく、ちょっと当てが外れたのですが
それでも展望とゆるりとした長閑な景色を楽しみました。

湿原も雪がとけて草が出ています。



気の早い春のせせらぎ





大河原湿原への林道をパタパタと歩きます。




木にも雪や氷はついておらず、冬の山らしくはありません。




樹の肌に、その木の生い立ちを刻んでいるよう。人の顔のように。




雪をかぶった湿原

静寂さを感じさせない日光のエネルギー    






森から顔を出した八ヶ岳




ふと見上げると雲の波 
北西から南東へ 何かの前触れのように流れて行きました








林道の東が開けて、はるかに金峰山




八ヶ岳を眺めながら




続く

新宿御苑

2009-03-08 22:05:26 | 花や動物
このところ毎年、3月になると新宿御苑に来ています。
ここで春の花を見ながら半日過ごすのが恒例になりつつあります。

長閑な広場、右端の桜の木が昨日アップしたメジロの撮影現場です。



公園の入り口近くにある、大きなモクレンの木
今年はまだつぼみです。
見ごろはもう一週間ぐらいかな。



ちなみにこれは一昨年の写真。満開です。
日付を見ると3月4日になっており、ずいぶん早く咲き始めたようです。
去年はモクレンの写真が無いので、まだ咲いていなかったのでしょう。

[モクレン2007年]


これだけ花をつけるとさすがに壮観です。

[モクレン2007年]




苔むした古木の幹
ツタの絡まりに味わいを感じます。



ピンクのかわいらしいつぼみ。
こちらももうしばらくで咲きだしそう。




尾を振りながら、芝生をチョコチョコと走りまわるハクセキレイ。
地面の上に何を見つけたのでしょう・・・





マンサクはユーモラスな花をいっぱいにつけ、
ひらひらと日の光に輝いていました。








こちらも黄色が鮮やかなサンシュユの花







都心に訪れた穏やかな春です



釈迦ヶ岳 2007年5月

2009-03-01 22:31:04 | 御坂・富士山周辺
このところ不安定な天気ですね。
2月の中旬は、冬も終わりかというばかりの陽気だったのに
先週末はみぞれ交じりの冷たい雨。
今日もぐずついたはっきりしない空でした。
新緑の山を思い出しつつアップします。

御坂山塊の一角にある釈迦ヶ岳。
麓の檜峰神社に車を止めての日帰り山行です。


神社の前の水場。
豊富に湧きだす清流。
はるか昔から、訪れる人の喉をうるおしてきたのでしょう。









神社から少し戻ったところが登山口です。





森の中の道をゆく。
若葉のまだ柔らかい黄緑色の葉を投下した光が目にやさしい。





木漏れ日に照らされた、小さな枝葉。




稜線までは急斜面。緑の森に励まされながらの登りが続きます。



しばし汗を流せば峠に出ます。
枝の間から富士山が顔を出しました。



稜線を頂上に向かって進むと、やがて展望が開けてきます。
釈迦ヶ岳はご覧のとおりの岩峰。
道は整備されているので難しいところはありません。



振り返れば白根三山が、霞んだ空の中に浮かんでいます。



御坂の主脈の稜線越しに富士山。



岩場を登りながら、周囲の風景を楽しむ。



やがてツツジ咲く山頂へ。



時がたつにつれて、南アルプスの姿が薄くなって行きます。
黄砂の影響感じます。



緑の山、雪を残した富士



頂上のかわいいお地蔵さん



例によってカップラーメンを食べる。
全く工夫のない昼食ですが。

山頂を後にして西へ尾根をたどる。
釈迦ヶ岳の山頂は、きれいな三角形。





山頂を離れてからは人に会うこともなく淡々と静かな山に浸って歩きました。
暗い林の中を下ると神社に戻ってきました。



自分の車に戻ると例の水場で水をくむ男性一人。
車には大型のペットボトルが大量に積んであります。

地元に住んでおられるのですが、
なんでも横浜に住むお孫さんのために、
おいしい水を汲んで届けてあげるのだそう。

よろしかったら一本どうですかと勧められ、
ありがたく大きなペットボトルをいただきました。

車を走らせて帰ったその晩、水割りを楽しむ。
自然の恵みと、お爺さんの優しさを感じる
まろやかな味わいでした。