ゆっくりと山登り

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谷川連峰主脈+馬蹄形 2014年6月 その3

2014-06-20 07:27:10 | 上信越地方の山

2014年6月15日

丹沢主脈、オジカ沢の頭からの続き。

正面にオキの耳、トマノ耳、小さく肩の小屋も見えてきて

縦走のひと区切り,谷川岳までもう少しです。

 

上越国境の縦走路は、

時に緩やかで優しくおおらかな草原、

時に厳しく鉈で切り落としたような無骨な岩稜

ここは後者の顔つき

 

それを超えると再び優しい姿に戻ります。

オジカ沢の頭を振り返る。

 

俎の岩稜。

3月に登った時に見せた白い姿とは別の険しい風情

 

肩の小屋までの登り

まだ午前中なのに、ずいぶん長い一日を過ごしたような・・・

照りつける日差しに噴き出す汗をぬぐいながら登っていく

 

 

道端の小さな花々を撮りながら息を整え進む

ナエバキスミレかな

 

 

 

そして肩の小屋につきました。

昼食、小屋でビールを購入、ちょっと考えて二本

もちろん一本はこの場で景色を眺めながらのどを潤す。

もう一本は夜までとっておこう。

実は家から二本の缶ビールを持ってきていたのですが、一本は昨夜消費。

今夜はきっと一本では足りないだろうとのアル中の考えです。

 

 

仙ノ倉からここまでの道のりを振り返りつつ飲むビールのうまさよ!

 

さてそのあとは山頂へ

 

主脈縦走路とは打って変わってにぎやかです。

今日は好天の日曜日、ロープウェイは止まっていても

さすがに人気の百名山です。

 

お隣のオキの耳

 

明日の目標、朝日岳から白毛門の縦走路が見えてきました。

 

白毛門の先、彼方には平ヶ岳

 

燧ケ岳に至仏山

 

奥日光の白根山、手前は武尊山

 

 

武尊の右手には皇海山

 

マチガ沢を登ってきたクライマー

 

オキの耳へ進む

振り返ってトマノ耳

 

 

さらに進んで祠のあたり

 

正面に一ノ倉岳がそびえています。

日曜日のお昼とあって、この先に進む人はほとんどいないようです。

 

谷川岳東面の壮絶な岩壁

 

ノゾキからは一ノ倉沢のスラブが見下ろせる

 

さてお昼を回って、暑さはピークに達しています。

一ノ倉岳の登りを厳しく感じつつ

 

一歩一歩高度を上げてゆく

 

喘ぐように登ると一ノ倉岳山頂です。

 

稜線をたどると、茂倉岳との間は雪田に覆われていました。

 

さっそくザックから保冷バックを取出し、雪を詰める。

もちろんその中に埋めたのは缶ビール二本

 

 

ここから見下ろす武能岳

目指す蓬峠はあの山のむこうです。

 

 

茂倉岳に着いたときに頭をよぎった考えは、茂倉岳の避難小屋にこのまま泊まってしまおうというもの。

茂倉の避難小屋は水場も近く快適らしい。

しかし明日の行程も考えると、ここはもう一息進んでみようということに。

 

 

茂倉岳を降ってから見上げる、武能岳

近づくにつれて高く険しく見えてくる。

 

 

 一旦ザックを下ろして、羊羹をほおばり登りに備える。

ふと傍らに目をやると

 

一番暑さを感じる時間帯

とぼとぼとした足取りで本日最後の山頂を目指す

武能岳の一角に出ると、ようやく本日の目的地、蓬峠の小屋が見えてきました。

小屋の脇に白く光るもの

先着した人のテントが2~3張り

 

 

 

 

山頂についてほっと一息

振り返ると茂倉岳、一ノ倉岳が高くそびえています。

 

そして流れる雲の影の下峠を目指して進む

ゆったりとした笹原の稜線が続くこの辺りは

谷川岳周辺の中でも好きな場所です。

 

蓬峠へ到着

先着していたテントは若い男性三人組

聞けば蓬峠小屋の管理人さんはすでに下山されたとのこと

とりあえずツエルトを張って水汲みへ

 

 

ここのテント場はとても気持ちが良く好きな場所ですが、

水場が少々遠いのが難点でしょうか。

 

テント場に戻ってお待ちかねの一杯

五臓六腑に染みわたるうまさに、ほとんど一気飲み

 

思った通り一杯では足りずWカップ応援バージョン

つぎはゆっくりと夕食を用意しながら味わう。

 

のんびりとテント場ですごす夕暮れ時

 静かで穏やかな雰囲気に浸る

 

 

朝日岳、明日もあの山頂まで晴れ間が続いてほしい。

 

七ツ小屋山

 

やがて日は暮れて行き

 

 

長かった一日が終わります。

今日は穏やかな夜を迎えられそうです。

 

つづく

 

 

 



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
谷川 (やまとそば)
2014-06-20 12:34:24
画になりますね~。
特にオジカ沢の頭は格好良いです。
昔、マチガ沢を登り、稜線に出た時にみたその姿が今も目に焼き付いています。
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Unknown (でん)
2014-06-20 21:27:14
谷川連峰はいろんな表情を持ってますね。
縦走するとその良さをさらに実感できるものですね。
この天候なら文句なしです。
歩いているときは暑くてイヤになってしまうこともありますが、そんなことすぐに忘れちゃいますから(笑)
次の回ではウスユキソウも見られますね。
私が好きな谷川の花は、もっと暑くなってから咲くジョウシュウキオンなんです。
でもなかなかいい時期にはめぐりあってません。
ジョウシュウオニアザミも谷川らしい花ですね。
実は先日も肩ノ小屋の森下さんにも行くことを連絡していたんです、会えなくて残念でした(T_T)
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やまとそばさんこんばんは (trekker-k)
2014-06-21 17:41:23
オジカ沢の頭に向かって広い尾根を登っていきましたが、ピークを越えたとたんに鋭い稜線になりました。3月に雪をかぶった姿はアルペンムードいっぱいでした。
谷川岳頂上からはマチガ沢に向かって、すっぱりと切れ落ちていて迫力満点でした。あの沢を登るなんてすごいですね!
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でんさんこんばんは (trekker-k)
2014-06-21 18:03:20
本当に岩稜、笹原、お花畑、雪渓と多様な姿を見ることができました。改めてこのエリアの魅力に触れることができました。コメントいただいた通り、次の狙いはウスユキソウでした。前回朝日岳に登った時には霧の中でしたが、ウスユキソウの群落が印象的でした。ジョウシュウキオンというのはまだ見たことがありません。この周辺に来るのは6月が多いですが、今度は少し季節をずらして登ってみようと思います。
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