ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

白馬三山 2012年7月 その5

2012-07-28 19:47:09 | 北アルプス

 

2012年7月17日

最終日です。

当初は唐松岳まで歩くつもりでしたが予定変更。

それでも猿倉までは、地形も花も変化に富んだ楽しい道のりでした。

 

 

天狗山荘前の幕営上で迎えた朝です。

昨日の夕方の景色に、好天を確信していたのですが

夜中からテントが大きくゆがむ強風。

明け方の風景もごらんのとおり。

 

それでも、とりあえずテントをたたんで稜線に上がってみました。

 

 

唐松岳に向かう縦走路、強風にあおられながら歩いていく。

 

 

 

天狗の頭についたころには、気持ちも萎えてしまって

今日は引き返して猿倉に降りることにしました。

 

鑓温泉に向かう分岐を東側に降りると

幾分風は弱まります。

霧の中ではありますが、相変わらずシナノキンバイやハクサンイチゲが群生するお花畑は見事。

 

 

ガレ場と雪渓の道を下っていくと

前方に小さな影が動く

 

 

 

白馬周辺は植生が豊かなだけに、雷鳥の数も多いのでしょうか。

 

大きな雪渓を下っていくうちに次第に霧が薄くなって前方の景色がぼんやりと現れてきました。

やっぱり下界は晴れているんですね・・・

 

雪渓を下ったところで沢に沿った岩場をトラバースしながら鑓温泉へと向かいます。

途中いくつかの鎖場を超えていく。

周囲はだいぶすっきりと見通せるようになりました。

 

 

このあたりはシラネアオイが道端を飾っています・

 

 

雪解け水を集めて大きな滝がかかっていました。

 

 

さらに下っていくと鑓温泉が見えてきます。

 

 

エンレイソウ

 

 

 

鑓温泉に到着

休憩していると昨日のTV撮影隊の面々。今日も上に上がって撮影のようです。

 

 

ここだけは温かいお湯が流れています。

 

クルマユリ

 

 

これはテガタチドリかな

 

再び大きな雪渓を下ってゆきます。

前方に見える北信の山々は晴れているようです。

 

 

青空も現れ、日がさして暑くなってきました。

 

 

 

このあたりはまだ若葉が柔らかい色合い。

 

いくつかの雪渓を横切る。落石に注意。

 

 

 

杓子沢

主稜線は相変わらず雲の中

雪渓と雪渓の間に大きな滝がかかっており、

ここまでゴウゴウと爆流の音が聞こえてきます。

 

 

 

雪が消えた後にはフキノトウ

 

杓子沢をこえて尾根を回り込み、小日向のコルまでは小さな沢を横切りながら進む。

草花が生い茂った道。

 

 

オオヒョウタンボク

 

 

マイズルソウ

 

サンカヨウ

 

 

キヌガサソウ

 

 

 

 

三白平のあたりの池

サンショウウオのたまごがたくさん

 

 

だいぶ気温も上がってきました。

汗をかきながら小日向のコルに登り詰める。

 

 

ここはまだ水芭蕉

 

 

 

振り返れば鑓ヶ岳から延びる山稜

岩と、雪と、雲と、青空と

 

 

このあたりで鑓温泉に泊まって降りていく方々に追いついてきました。

皆さん周囲の花を楽しみながらのんびり下っています。

 

ニッコウキスゲも少ないながらちらほら

 

 

カラマツソウにとまるきれいな蝶

 

 

前方には昨日登った蓮華の稜線

 

 

 

あとは森の道をすたこら降りて猿倉の登山口へ

バスを待つ間の一杯のうまいことといったら。

 

白馬の駅近くのみみずくの湯で汗を流し

さっぱりとして登りのあずさに乗りました。

 

稜線上のお花畑はウルップソウやハクサンイチゲがちょうど盛りの時期

また下山途中あちらこちらでみた花々

きれいな青空は少なかったけれど、花を目当ての白馬の山旅は

大満足のうちに完了となりました。

 

 

おしまい

 

 


白馬三山 2012年7月 その4

2012-07-26 23:58:10 | 北アルプス

 

いろいろあって、コメントをお返しするのが滞って失礼しております。

更新もアップアップの状況ですが、なんとか続きを

 

2012年7月16日 鑓ヶ岳からの続き

 

真っ白なガスの中です。

 

風も強いのですが、岩陰で何とかお湯を沸かして昼食。

 

 

白馬岳を超えてからは至って静かな山行ですが、

それでも3組ほどのパーティーが到着。

それぞれに写真を撮ってあげたりしながら山頂での大休止。

さてあとから登ってきた人達が何やら重たそうな機材を取り出して山頂で組み上げてます。

尋ねてみると、やはりテレビ局の撮影隊でした。

8月6日に放送とのこと、カメラに張ってあったシールからすると、

こちらの地方局の方のようですが全国放送はあるのかな?

 

さて山頂を超えて天狗山荘の方向へ

 

 

 

実は天気が良ければ唐松まで縦走するつもりだったのです。

分岐で鑓温泉方向に向かう人たちを見送り・・・

 

大きな雪田を下ると天狗山荘前へ

 

 

山荘の下の雪田脇にテントを構えます。

 

この日はテンとは二張りだけ。

もうひと張りは神奈川県からいらしたという単独の男性。

 

 

まだ雪がたっぷり残る季節、水も豊富です。

とりあえず小屋の中の自炊場をお借りして一杯

 

 

のんびりしていると、次第に雲が薄くなってきたような・・・

 

 

・・・で付近を散策。

 

小屋のわきにも小さなお花畑

 

 

 

 

稜線近くのガレ場にはコマクサも

 

 

天狗の池です。

 

 

先ほど下ってきた雪田も全容が見えてきました。

 

 

鑓ヶ岳も徐々に姿を現してきています。

 

 

稜線上も青空がのぞき

 

 

 

天狗の頭の方向に歩いてみる

 

 

八方尾根も見えてきました。

 

 

八方の池も見下ろせます。

 

 

さて、一旦テントに戻り夕食

 

夏山でお気に入りの海藻サラダ。

軽くてドレッシングはさっぱりしていて

なかなかよろしい。

 

 

さらにリゾットとトマトスープ(ソーセージ入り)、ワイン付き

 

 

食事をしているといよいよ日差しは明るくなり

 

 

傾いた日差しに、鑓ヶ岳がくっきりと浮かび上がりました。

 

 

食事を終えて、夕日を見に再び稜線に上がってみる。

 

妙高や高妻もきれいに晴れているようです。

 

夕日に照らされて富山湾が金色に輝く

テント場の男性、天狗山荘にお泊りの数名も上がってきています。

みんなで西の空を見守る。

 

ずっと雲の中だった剱岳の山頂も、ピンク色の雲をまといつつもようやく出てきました。

 

 

いかにも明日の好天を約束してくれるかのような夕暮れ時でした。

 

 

・・・が、テントに戻り眠りについてしばらく、

テントがきしむ激しい音に目を覚ましました。

まだ暗いなか外にヘッドランプを向けると・・・再び真っ白

 

 

もう一度続きます


白馬三山 2012年7月 その3

2012-07-24 22:05:27 | 北アルプス

2012年7月16日 白馬岳からの続きです。

 

 

にぎやかな山頂から白馬山荘側に降りてゆきます。

三連休の最終日、そろそろ皆さん下山して次第に山に静けさが戻ってきたような。

山頂から降り始めるとすぐにガスの下になって景色が開けました。

 

 

 

白馬山荘で一服、スカイプラザもガランとしてましたが、

窓際でコーヒーを飲んでいた単独の男性。

ここまでの山道でたびたび顔を合わせてあいさつを交わしていました。

同じ机に失礼してお話を聞く。

白馬大池にテントを張ってピストンだそうです。

 

 

 

単独さんが白馬に登り返すのを見送り、私は反対側へ縦走路をたどる。

向かい側の剱岳は相変わらず雲の中ですね。

 

 

さてここからもお花畑ロードが続きます。

風が強い分、花がぶれてしまってなかなか写真にとりづらいのですが、

ウルップソウ、ハクサンイチゲ、ミヤマダイコンソウ・・・

色とりどりの花がゆったりとした斜面に広がっている。

 

 

 

 

 

村営頂上宿舎の鞍部に降りたその先にも、緑は広がっています。

この休みの間、数多くのテントが並んでいたであろう、二重山稜の窪地にも

今はぽつんと黄色いテントが一つ。

 

 

 

タカネヤハズハハコ

 

 

ウルップソウの大群落

 

白馬岳を振り返る

 

 

大雪渓の浸食に伴って、尾根が大きくずり落ちたのでしょうか、特異な地形です。

今も谷間に向かって左右の斜面から盛んに岩が崩れ落ちています。

 

東側は湿性の斜面になっているのでしょう。

シナノキンバイの群落が目立ちます。

 

 

さてこれから向かう杓子岳、鑓ヶ岳

盛んな雲の流れに見え隠れしています。

 

 

ヨツバシオガマ

 

ミヤマクワガタ

 

 

 

 

とにかくどこまでも続くお花畑

 

 

毛勝山は若干標高が低い分、雲に隠れることなくきれいに見えていました。

 

 

杓子岳も東の谷間に向かって深く切れ落ちた、厳しい表情。

 

 

頂上直下はザレた斜面。

石を崩さないように慎重に進む。

 

 

山頂直下の岩と白馬岳

 

 

杓子岳山頂も真っ白でした。

 

 

さらに鑓ヶ岳への縦走路を進みます。

山頂から下った小石の斜面には所々コマクサの群落がありましたが

登山道からは遠く、写真は無し。

 

 

ここの斜面も真砂の数ほどの花、花・・・

 

 

シロウマオウギ

 

 

岩の急斜面にはミヤマオダマキ

 

 

 

 

鑓ヶ岳山頂が見えてきました。

 

 

前衛の小さな岩場を超えて

 

山頂直下の鞍部は、これまた見事なお花畑

 

 

 

 

風は強いですけど、しばし立ち止まって呆然と花の斜面を見ておりました。

最後のひとのぼりで鑓ヶ岳。

やっぱりガスの中・・・

 

 

続きます


白馬三山 2012年7月 その2

2012-07-22 22:45:44 | 北アルプス

2012年7月16日

さて未明の空、テントのベンチレータからはぎっしり星が見えていました。

テントの中でコーヒーを淹れ、ナッツのタルトと餡ドーナツでさっさと朝食を済ませる。

三連休の最終日なので周囲の人たちの多くは今日ゆっくり下山するのでしょう。

いつもの山のテント場の朝のようなバタバタ感はありません。

私は夜明け前に歩き出す予定でしたがちと出遅れた。

しかし期待通りの爽やかな朝です。

 

 

まだ硬い雪田をわたり、尾根に上がる。

振り返れば池の向こうに妙高、火打ちも頭を出している。

 

 

雪倉岳から朝日岳への稜線。

次に白馬に来るときはあちらを歩くぞ。

 

 

イワツメクサ

 

 

コマクサ

 

 

前方を歩く親子、白馬まで往復するようです。

奔放に道草を食いながら歩いていく男の子と、それを見守る父親。

追い付いてあいさつを交わそうとすると、道のわきを方を指さす。

直ぐそばに雷鳥の夫婦がいました。

「さっきから逃げようともしないんですよ」と父親。

 

 

上空に雲が流れていてスカッと快晴とはいかないまでも

日が昇るにつれて明るい夏山らしい景色になってきました。

 

 

 

小蓮華に向かう展望の良い尾根道。

やっぱりここは北アルプスの主稜線への登り道としてはトップクラスに快適です。

 足元にはミヤマダイコンソウ

 

麓はまだ雲に覆われていますが、今日は暑い一日になることでしょう。

 

 

坂の上の雲~  の尾根道

 

 

左右の景色を見ながら快調に高度を上げてゆきます。

 

 

 

 杓子岳、白馬鑓ケ岳ががっしりとした姿を現しました。

 

大ボスの白馬岳は・・・ちとご機嫌斜めでしょうか。

ガスをかぶっています。

 

奥に白馬鑓ヶ岳、手前に重なるように杓子岳

大雪渓に向かって険しく切れ落ちています。

 

 

稜線の向こう側には剱岳も鋭い三角頭を出していました。

 

 

 なおも青空めがけて歩いてゆく。

 

傍らの花々も多様になってきました。

ミヤマアズマギク

 

 

 

チングルマ

 

 

ハクサンイチゲとシナノキンバイ

 

オオツガザクラ

 

ツガザクラ

 

イワカガミとオオツガザクラ

 

周囲の花を愛でながら歩いてゆくと、

やがて剣を立てた小蓮華の山頂に出ます。

主稜線に出ると日本海側からくる風にあたり、火照った顔がヒヤリとします。

 

 

ここからの眺めも素晴らしい。

 

 

黒部川の河口あたりでしょうか。

 

富山湾から能登半島にかけて、遠くの街まで見渡すことができました。

 

 

さらに三国境に向かってゆったりとした尾根道を進む。

稜線あがると雲が徐々に増えてきました。

白馬の本峰は相変わらずガスの中。

 

雪倉岳方面

 

 

 

三国境でちょっと一服

小蓮華を振り返る。

 

 

 ここからは岩場が多くなります。

それでもあちらこちらに色とりどりの花が咲いているのが白馬のいいところ。

 

ウルップソウにハクサンイチゲ

 

ヨツバシオガマにイワベンケイ

 

 

オヤマノエンドウとミヤマキンバイ

 

そして岩場のあちこちに不思議な風貌の花

ちょっとしょぼくれて見えますけどツクモグサ

 

 

さてガスはいよいよ濃くなり怪しい雰囲気。

白馬山頂からは次々とパーティが下りてきます。

ちょっと渋滞気味の岩場をすり抜けていく。

 

 

 

 

山頂に到着

周囲は真っ白で何も見えず。

 

 

山頂のわきにザックを置いて写真を撮っていると

白馬山荘側から小さな姉妹を連れた親子4人が登頂してきました。

妹さんは4~5歳でしょうか。

小さな体で大雪渓を登ってきたのかしらん。

周囲の大人たちに「すごいね~」と声をかけられて少し誇らしげ。

 

そして次に青い目の若い女の子の集団。

「こんにちは、お疲れ様」と声をかけると

「Guten Morgen!」と返ってきました。

ドイツかスイスかわからないけれど、海外の娘さんたち、

ほおを紅潮させてにこにこしながら山頂にやってきました。

 

にわかににぎやかになった白馬岳山頂。

景色が見えないのは残念だったけど、

真っ白なガスの中の空間が皆の達成感で満たされていました。

 

続きます

 


白馬三山 2012年7月 その1

2012-07-21 21:40:03 | 北アルプス

2012年7月15日

三連休は白馬岳と決めて、日曜日の朝東京を出発。

道中の窓の風景、雨が降ったり、日がさしたり、ルーレットを目で追うような気持ちで好天になることを願う。

登りは栂池からのコースを選びました。

ゴンドラを降りたところでは雨。

今日は白馬大池までと思ってましたので自然園を散策してから。

 

 

 

 

水芭蕉の盛りは過ぎていましたが、水辺に咲き残っているのもいました。

 

 

 

 

 

さて、自然園を散策するうちに雨は止んでいました。

登山道に入ります。

昨夜に白馬大池に泊まった人たちが、そろそろ降りてくる時間でした。

みなさん、雨具を着込んで、濡れた髪の毛をおでこに張り付けて下ってきます。

足元を泥だらけにしながらも、ゴールが近いと知って多少ほっとした表情。

 

 

こちらは黙々と霧の中を登っていく。

 

 

ひとのぼりすると天狗原に到着。

標高2180mに広がる緑の湿原。

心休まる空間です。

 

 

こころなしか、もやが晴れて景色がすっきりしてきたような。

 

ワタスゲは水を含んでしょんぼりと揺れています。

 

 

 

天狗原を横切って乗鞍への登りにかかるところ。

雪解け水で小川となった道を進みます。

 

 

雪渓を登るうちに、青空が出てきました。

 

 

振り返れば雲に浮かぶ天狗原の湿原

 

 

 

雪渓を登り切り、ハイマツをかき分けると乗鞍岳の平らな山頂に出ました。

 

 

青空の面積が増えてきました。

夏山らしい風景に気持ちも軽く足を運びます。

山頂に休む人たちも皆さん笑顔。

 

 

 

あとはのんびりと散歩気分で大池までの道をたどる。

 

 

 

池のほとりの設計を横切る。

日陰ではまだ水面に雪と氷が浮かんでいます。

 

 

山荘に到着。

ここのテント場もなかなか良いところ。

ハクサンコザクラが咲き始めていました。

 

 

 

まずはテントを設営。

 

 

ねぐらを確保したところで、まずはこれ!

 

のどを潤した後はカメラを持って、周囲を散策。

 

 

 

 

 

ハクサンイチゲのお花畑はまだこれから

 

 

一旦テントに戻って夕食。

今夜のメニューは、レトルトのビーフシチュー。

もちろん飲み物も欠かせません。

 

 

食べ終わった後も、日の入りまではもう少し時間があります。

尾根に登ってみましょう。

 

 

尾根に出ると、雪倉岳から朝日岳への稜線に日が沈んでいくところでした。

 

 

ふと傍らを見れば、雷鳥の親子、ヒナが6羽の大家族。

のんびりと草の芽をついばんでいました。

 

 

小蓮華山へ向かう明日のルートが見えています。

どうやら明日は予報通り天気は良さそうです。

 

 

そして期待通りの朝を迎えました。

 

 

つづく


白馬三山 2012年7月 速報

2012-07-18 23:29:58 | 北アルプス

2012年7月15日~17日

この連休は、「とにかく花を見たい」というコンセプトで

白山、妙高・・・といろいろ迷ったあげく、

天気予報もにらみつつ白馬に決定。

栂池から蓮華岳を経て、白馬岳、杓子岳、白馬鑓ケ岳とめぐり鑓温泉経由で猿倉へ下山しました。

 

 

これまで白馬岳は登ったことはありますが天気に恵まれたことがなく

今回は青空を期待したのですが・・・結果は?

 

 

 

 

 

天気はビミョウでしたが、まだ雪を多く残した山々を眺めながらの山歩きを満喫

 

 

 

 

 

 

あちこちで雷鳥も顔をだし

 

 

とにかく花はたくさん、たくさん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アップにだいぶ時間がかかりそうですが、気長にご覧いただければと・・・

 

 

 

 


小浅間山 2012年6月

2012-07-01 18:16:57 | 上信越地方の山

2012年6月30日

先にも書きましたが、この日は谷川岳に久しぶりに行ってみようと思ってました。

金曜日に福岡から帰ってから、荷物をまとめて車に乗せて、土曜日の早朝に出発。

首都高を通過して、高坂SAで豚汁定食を食べたところまでは極めて順調でしたが・・・

さらに高速を走って群馬県に入ったところで、ふと助手席の足元に目をやると

いつもそこに積んであるものが、無い

 

 

登山に行こうと車で、出ーかーけたが  パーパパッパー

山靴、忘れて、ゆかい~な・・・

 

ちっとも愉快じゃないんですが

そういえば車に荷物を積んだ時に登山靴を持った記憶がない。

玄関に今頃ぽつんと置いてあるのを、

カミさんが怪訝な顔で見ているに違いない。

 

さて、どうしたものか、運転の時にいつも履いている靴では歩ききる自信がない。

せっかくここまで来たのに、このまま帰るのも高速代がもったいないし。

群馬県を適当にドライブしていくかと思って渋川伊香保で降りた。

久々に榛名山越えのルートを走ってみる。

 

高崎側に降りる道を走っていて、せっかくここまで来たんだし、ピークの一つも踏んでおくか

ということで思いついたのがこの靴でも歩けるような手ごろなところということで、小浅間山。

 

カミさんに、行先変更のメールを入れた後、

国道406から県道54へと、快適にドライブ。

二度上峠を越えたところで、「浅間大滝」という看板が見えた。

寄ってみよう。

 

 

 

 

 

 

マイナスイオンをたっぷり吸ったところで、峰の茶屋のある登山口へ。

車を停めて、サブザックに荷物を積み替えて歩き出しました。

 

 

しばらくは広葉樹の森

6月も末とて、すっかり緑が濃くなった。

道は整備されており、普通の靴でも全く問題ない。

 

 

まだレンゲツツジが残っていた。

後ろの花にピントが行ってしまった。

 

 

さてまもなく樹林帯を抜けると、開けた砂礫地に出ます。

 

 

雲と青空が半々ぐらいか

 

 

遠くの山は霞んでいます。

 

 

浅間山には雲がかかっていますが、時々振り返っているうちに

ちらりと山頂の付近が見えてきました。

 

 

たおやかな峰に向かって、今は通行禁止の登山道が続いています。

 

 

何の気でしょうか、たくさんの綿毛をつけた実が、風に揺れて飛んでいきます。

 

 

 浅間山をバックに

 

 

 

 三角点のある東峰に到着

鼻曲山から浅間隠山の方面でしょうか

東側に連なる峰々

 

 

東峰から西峰に

再び綿毛の実

 

 

コルから先の林に突入すると

ツマトリソウがたくさん咲いていました。

 

 

 

西峰についたころ、下から登ってきたご夫婦と出会う。しばし山のお話など。

嬬恋にお住まいということで、ここへはいつも散歩のつもりで

週に何度も登っているのだとか。何ともうらやましい環境。

 

 

 

西峰から鬼押し出しの方向

 

 

さて、小さな山でしたがおおらかな風景を楽しんだ後は下りにかかります。

こんな靴なんで、歩いていると砂が入って鬱陶しい。

 

 

再び雲がかかってきた浅間山を正面に、下ってゆきます。

 

 

森の中に入りました。

 

 

 

ここはシダが豊富です。

 

 

 

 間もなく峰の茶屋前に到着。

標高差250mの小さな山旅でしたが、浅間山が目の前に広がる雄大さは非日常的で

なかなかいいところです。

 

ガッツリと山に登ろうと思って出てきた身としては

いささか不完全燃焼でしたが、これもいい薬になりました。

車への荷物の積みこみは慎重に

 

おしまい