2012年7月17日
最終日です。
当初は唐松岳まで歩くつもりでしたが予定変更。
それでも猿倉までは、地形も花も変化に富んだ楽しい道のりでした。
天狗山荘前の幕営上で迎えた朝です。
昨日の夕方の景色に、好天を確信していたのですが
夜中からテントが大きくゆがむ強風。
明け方の風景もごらんのとおり。
それでも、とりあえずテントをたたんで稜線に上がってみました。
唐松岳に向かう縦走路、強風にあおられながら歩いていく。
天狗の頭についたころには、気持ちも萎えてしまって
今日は引き返して猿倉に降りることにしました。
鑓温泉に向かう分岐を東側に降りると
幾分風は弱まります。
霧の中ではありますが、相変わらずシナノキンバイやハクサンイチゲが群生するお花畑は見事。
ガレ場と雪渓の道を下っていくと
前方に小さな影が動く
白馬周辺は植生が豊かなだけに、雷鳥の数も多いのでしょうか。
大きな雪渓を下っていくうちに次第に霧が薄くなって前方の景色がぼんやりと現れてきました。
やっぱり下界は晴れているんですね・・・
雪渓を下ったところで沢に沿った岩場をトラバースしながら鑓温泉へと向かいます。
途中いくつかの鎖場を超えていく。
周囲はだいぶすっきりと見通せるようになりました。
このあたりはシラネアオイが道端を飾っています・
雪解け水を集めて大きな滝がかかっていました。
さらに下っていくと鑓温泉が見えてきます。
エンレイソウ
鑓温泉に到着
休憩していると昨日のTV撮影隊の面々。今日も上に上がって撮影のようです。
ここだけは温かいお湯が流れています。
クルマユリ
これはテガタチドリかな
再び大きな雪渓を下ってゆきます。
前方に見える北信の山々は晴れているようです。
青空も現れ、日がさして暑くなってきました。
このあたりはまだ若葉が柔らかい色合い。
いくつかの雪渓を横切る。落石に注意。
杓子沢
主稜線は相変わらず雲の中
雪渓と雪渓の間に大きな滝がかかっており、
ここまでゴウゴウと爆流の音が聞こえてきます。
雪が消えた後にはフキノトウ
杓子沢をこえて尾根を回り込み、小日向のコルまでは小さな沢を横切りながら進む。
草花が生い茂った道。
オオヒョウタンボク
マイズルソウ
サンカヨウ
キヌガサソウ
三白平のあたりの池
サンショウウオのたまごがたくさん
だいぶ気温も上がってきました。
汗をかきながら小日向のコルに登り詰める。
ここはまだ水芭蕉
振り返れば鑓ヶ岳から延びる山稜
岩と、雪と、雲と、青空と
このあたりで鑓温泉に泊まって降りていく方々に追いついてきました。
皆さん周囲の花を楽しみながらのんびり下っています。
ニッコウキスゲも少ないながらちらほら
カラマツソウにとまるきれいな蝶
前方には昨日登った蓮華の稜線
あとは森の道をすたこら降りて猿倉の登山口へ
バスを待つ間の一杯のうまいことといったら。
白馬の駅近くのみみずくの湯で汗を流し
さっぱりとして登りのあずさに乗りました。
稜線上のお花畑はウルップソウやハクサンイチゲがちょうど盛りの時期
また下山途中あちらこちらでみた花々
きれいな青空は少なかったけれど、花を目当ての白馬の山旅は
大満足のうちに完了となりました。
おしまい