2011年2月12日~13日
雲取山に登ってきました。
年明けから風邪をひいたり、飲みすぎで体調を崩したり
(一部、自業自得)
三連休こそはと、その前の週は極力アルコールを控えてました。
しかしながら天気予報は今一つさえない。
それでも日曜日は冬型が戻り太平洋側は晴れるだろう、
その前に雪が降れば、雪景色も楽しめる!との読みで、
土日で出かけることにしました。
雲取山は三度目ですが、これまた高校時代に登ったきりご無沙汰してます。
一回目はインターハイ予選の県大会、雨の中の強行軍で山を楽しむ余裕無し、
二回目は三月の春合宿だったかな。
今回は体もなまっていることですし
アプローチしやすいといわれる鴨沢からの往復です。
一日目
この日は都心の雪も積もることはなく
早朝で渋滞にかかることもなく
鴨沢の駐車場へ
途中、吉野街道沿いの紅梅が一部開いていました。
鴨沢の駐車場についたのは8時半ごろ、
この日はまだ数台止める余地がありました。
駐車場は多摩川沿い
ここも昨夜の雪で真白
直ぐ近くに先客は若いご夫婦、今夜は雲取山荘に泊まるとのこと。
私はテントをかついで奥多摩小屋前まで。
最初は舗装された坂を登ってゆきます。
大きく尾根を巻くようにして杉林の中を抜ける
再び舗装路と合流
ここの広場にも数台の車が停めてありました。
今は、雪も止んで空も明るくなっています。
思いのほか気温は低くなく
ここまでで汗がにじんできました。
ここから舗装路を少し登ったところに登山口があります。
杉林と落葉樹が交互に現れる山道。
鴨沢から七つ石まではさほどの急登もなく
緩やかな登りが延々と続きます。
降ったばかりの雪は柔らかく
アイゼンをつける必要もありませんでした。
木の枝、杉の葉、周囲は霧氷を美しく纏っています。
その上に砂糖をまぶした様な雪
だらだらと続く登り道、
不摂生な体にはザックは重く、思うように足が出てゆきません。
時折身軽に登っていく人たちに道を譲りながらの道中、
コースタイムよりもだいぶ時間がかかりそうです。
こんな時は小さな歩幅で少しずつ前に進んで行くしかありません。
ようやく堂所のあたりに来ました。
とりあえずパンと紅茶を補給。
ここから七つ石に向かって少し傾斜が増してきます。
いよいよ足取りは重く、ザックも重く・・・
午後は低気圧の通過で天気が崩れるとの予報
雪の舞う量が増えてきています。
吹雪く前にテントを張ってしまいたいところです。
気は焦っても体が軽くなるわけでもないので
周囲のモノトーンの世界に目を向けながら
一歩一歩進んでゆきます。
白くかすんだ世界
これはこれで味わいがあるのですが、
晴れていればあの尾根の向こうに富士山が見えているはず
(翌日はしっかり見えましたので・・・)
七つ石小屋への分岐に出ました。
七つ石でもテントを張れるようです。
一瞬気持がぐらつきましたが
ここまでくれば稜線も近いことですし
頑張って奥多摩小屋まで行くことにします。
とはいってもこの天気で七つ石に登っても仕方がないと、
巻き道に入りました。
このあたりでも二~三のパーティーに抜かれました。
地形図をにらみながら、ブナ坂はもうすぐ近くのはず
とマイペースで歩いてゆきます。
・・・とようやくブナ坂の主稜線に出ました。
ここまでくれば奥多摩小屋はもう一息
ザックをおろして一服
ポットのお湯を飲んで息を整えます。
こちらは七つ石方面
こちらが雲取方面
ここからは防火帯が開けた、石尾根縦走路
気持のよい道が続くのですが
今日は雪で霞んでいます。
振り返れば七つ石のピークがうっすらと
雪の量は30~40センチぐらいでしょうか
さすがにこのあたりはさらさらとしたパウダーです。
こんな脇道も所々にあったりして
広場にでました。
ヘリポートです。
ここまでくれば奥多摩小屋はもうすぐ
周囲の針葉樹、落葉樹、それぞれにシンプルな模様を描いてくれています。
ようやくテント場に着きました。
先客が数張り
私も空いたスペースにテントを張りました。
まだ風も雪もさほどでなく
本格的に崩れる前で良かったです。
雪積もる小屋で幕営料を支払い
水場へ
稜線から少し下った小さな沢の源流
チョロチョロとではありましたが流れていました。
ようやくテントの中で落ち着きました。
出かける前に冷蔵庫から取り出してザックに放り込んだ一缶
久しぶりにうまい一杯
あとはこいつをお湯割りで
調子が悪かったといいながら
こんなもの持ってくるから重たい思いをするのですが
人間なかなか懲りないようです。
夜はあったかいトマトスープにレトルトの牛丼
食べ終わる頃にはだいぶ風が強くなってきました。
雪もテントに吹き付けてきています。
シュラフの中でラジオを聞きながら過ごしていましたが
やっぱり疲れていたのか直ぐに眠くなりました。
夜中に目を覚ましてベンチレーターから外を見ると・・・
空には満天の星が輝いています。
久しぶりにこんな密度の星空を見ました。
朝が楽しみです。
続く