ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

那須 2008年10月 その4

2008-10-30 22:18:49 | 関東の山
峰の茶屋避難小屋にもどり、茶臼岳の巻道に入りました。
遠方に流石-三倉山の連山



茶臼岳の西面はいたるところに噴気孔があり、
大地のエネルギーを発しています。






対して右側はおおらかな谷間。




このあたりから、牛ヶ首近辺は観光客でにぎやか。
それぞれに秋の山を楽しんでいる様子。

牛ヶ首から日出平へ、
枯れ木と笹をかき分けつつ進む。
しばらくすると、急に周囲が開ける。
一面スコリアの積もる広い稜線。
少し場所を変えただけで、こうも様子が変わるものでしょうか。
自然の造形の妙を感じます。




南月山までは、荒涼とした火山の跡の風景をたどる。




山頂にたどりつきました。
小さな社に手をあわせ、遅めの昼食。
こんな時のカップヌードルはやけに美味。



再び茶臼岳に向かって来た道を戻る。





牛ヶ首から今度は茶臼の東側に回り込む。
見る角度によって様々に表情を変える茶臼岳。



ロープウェイで上がってきた人たちも交え、
茶臼の山頂を目指す。
この山行のフィナーレに向けて、ガレた道を黙々と登る。

やがて山頂の鳥居が見えてきました。



山頂のお鉢をぐるりと回り、展望を楽しむ。
充実した今日一日を振り返りながら。



朝日岳、三本槍岳に見守られつつ、三度、峰の茶屋へ向けて下り始める。






日も西に傾きだしました。
光線の向きで、微妙に表情を変える朝日岳。




谷間に残る、名残の紅葉を眺めながら駐車場へと下る。






最後は勿論、温泉で締めくくりました。

一日で回れる範囲に、これだけの変化に富んだ風景を見せてくれた那須岳。
名山と呼ばれるにふさわしい味わいを感じることができました。

今日登った山の向こうにも魅力的な峰々が続いていましたが、
こちらはまた来年の楽しみに・・・

那須岳 終わり


那須 2008年10月 その3

2008-10-29 22:48:11 | 関東の山

三本槍岳山頂でコーヒータイム。
相変わらずよい天気ですが、
風がなく穏やかなためか、遠景がやや霞んできています。


三倉山方面。
立派な山容です。次回はあちらにも足を伸ばしたい。



会津の方向、雲海が広がっています。



旭岳方面。



こちらも立派な山ですね。
行きたいところがどんどん増えてしまう。



山頂に別れを告げ、来た道を戻って行きます。



再び、清水平の先のゆったりとした斜面。



朝日岳の肩をこえると、荒々しい稜線になります。
下から続々と登ってくる団体パーティーで
すれ違いが大変になってきました。









茶臼岳とススキ



このあと、茶臼岳を西に巻いて南月山まで歩きました。


続く

那須 2008年10月 その2

2008-10-28 22:41:01 | 関東の山
剣が峰を巻きながら、朝日岳へと進む。



火山の名残りでしょうか、硫黄で黄色くなった鋭い岩



左手には隠居倉の丸い頭が見えています。




岩綾をしばらく登ると、朝日岳の肩。そこからは一登りで頂上です。
登路を振り返る、鋭く左右に切れ落ちた稜線。



そして頂上。

申し分のない展望、
その中心は何といっても、谷間の向こうの堂々たる茶臼岳です。

地から盛り上がった、岩の圧倒的な質量。




北側は、緩やかな山並みと、えぐられた岩壁が対照的。



そして三本槍岳へ。
振り返れば、日光を背に朝日岳の山頂が印象的。
天に向かって下から拳で突き上げたような力強さ。



向かう先には三本槍岳。
茶臼、朝日の二つの峰とは違った、穏やかな表情です。



隠居倉を見下ろす。
次回はあそこを越えて、三斗小屋温泉にも行ってみたい。



何度も朝日岳を振り返りつつ進む。



清水平を見下ろすあたりに来ると、
三本槍岳も次第に大きくなってきました。



先ほどまでの荒々しい風景とは一転して、のびやかな湿原の風景です。



ナナカマドの赤い実が、笹の葉とハイマツの緑に映えて鮮やかです。




笹をかき分けるようにえぐれた道をしばらく登ると
たおやかな三本槍岳に到着しました。



続く

那須 2008年10月 

2008-10-27 22:56:55 | 関東の山
2008年10月18日

那須岳に行ってきました。
以前、茶臼岳は登ったことがありますが、
今回は朝日、三本槍まで行ってみることに。

稜線上の紅葉は、すでに終わっていましたが
登路では色づいた木々が見られ、
何よりも素晴らしい青空の下で山を楽しむことができました。


峠の茶屋の駐車場で、コーヒーを飲みながら夜明けを迎える。




朝日岳もくっきりと。
今日一日の晴天を期待させてくれます。





登山口の鳥居をくくりスタート。
おめかしした狛犬に見送られながら。








ナナカマド越しの茶臼岳





間もなく視界が開け、目の前に朝日岳が大きく迫ってきます。



西にはまだ月が浮かんでいます。




左右の展望を味わいつつ一登りすると、
峰の茶屋の避難小屋が近づいてきました。



このあたりまでくると、朝日岳は荒涼とした斜面を見せています。




峠の月




避難小屋脇の石碑
それにしても吸い込まれそうな青空。





さわやかな空気の中、朝日岳へと向かいます。
谷間のススキを眺めながら。



続く

赤城山の紅葉 2008年10月 その2

2008-10-25 16:10:41 | 関東の山
場所を鳥居峠に移して、北西方向に覚満淵、駒ヶ岳、さらにその奥の大沼を望む。
少し雲が出てきました。



このあと、覚満淵の遊歩道を一周。
ススキのなびく気持ちの良い道です。










日光を浴びて、金のモールのように輝くススキの穂




さらに進んで、小沼のほとりへ。
ここで、お弁当の時間。砂浜にシートを広げ、コーヒーを沸かす。
風もなく穏やか、気温も心地よく、しばらくのんびり。





小沼の周りは、紅葉もちょうど色鮮やか。







小沼の周遊道。
落ち葉を踏みしめながら、一回り。






連休とあって、観光客は結構多かったのですが、
朝早く東京を出たので比較的静かに、のんびりできた気がします。

穏やかな良い休日でした。



赤城山の紅葉 2008年10月 その1

2008-10-22 19:22:49 | 関東の山
先の3連休の中日、赤城山にドライブ。
紅葉を楽しんできました。

エネルギー資料館周辺
青空になびくススキ



牧場の木、このあたりは、色づき始めでしょうか




白樺も青空に映えます




鮮やかな赤







大沼近くの駐車場で



黒檜山も色づいています。






あちらこちらで、ススキが助演者としていい味出してます。
地蔵岳を背景に



続く

困った・・・

2008-10-20 12:37:43 | その他
土曜日に、山に行ってきました。
天気は最高で、とても気持ちよく帰宅したのですが、
帰宅してから、PCを立ち上げてみるとインターネットにつながらない!
LANの中ではデータのやり取りはできるので、ルータは問題なさそう。
モデムか、その先か・・・

復旧まで、しばらく更新が滞りそうです。

ウーム

三頭山 2008年5月

2008-10-16 22:48:26 | 奥多摩・奥秩父・その周辺
奥多摩の流れで、今年の五月に登った三頭山で撮った写真を載せておきます。
このときも、ずっと曇り空で展望はなかったのですが、新緑の瑞々しさを味わってきました。


三頭大滝、霧の中で



クモの巣




帰りに温泉に寄って行きました。
露天風呂ではないのですが、渓谷を見下ろすことができる開放感のあるお風呂でした。
入浴後、ちょっと遅めのお昼ごはん、山菜とヤマメのお食事をおいしく頂きました。





簡単ですが、三頭山以上


六ツ石山 2008年10月 その3

2008-10-15 21:31:27 | 奥多摩・奥秩父・その周辺
六ツ石山続き

三ノ木戸山付近
明るく乾いた稜線



樹林越しに堂々とした姿の御前山、
天気は下り坂です。



道の傍らに腰をかけ、軽く食事。
山頂への登りに備えます。

ここからは再び樹林の中ですが、防火帯で幅広く切り出された道を登ります。

道の傍らに朽ちた木
自然の造形? (それとも誰かのいたずら?)
まるでローマの「真実の口」



最後のひと登りで山頂です。
先客は、高校生のワンゲル、
元気のよい挨拶で迎えられました。

前に来たときには草原の中、開放的な展望が得られたという記憶なのですが
山頂の周囲の木が育ち下方は遮られています。
20年の月日で変わってしまったのか、自分の記憶があやふやなのか・・・
当時を振り返りつつおむすびを食べる。



心なしか雲が濃くなってきている様子、
雨が降る前に下ってしまおうと、水根への道を下り始める。
最初は防火帯が開けた気持ちのよい道。



道端にはマルバダケブキ?の枯れた姿。
種をまき散らしながら朽ちてゆく、
やがて来る春に向け、次の世代に命を託して・・・



まだ紅葉には早い秋、湿度の高い空気の中、雑木林の中を歩く



トウノクボからは急坂を一気に下る。
ようやく奥多摩湖が見えてきました。



山を下ると同時に雨が降ってきました。
奥多摩駅まで、「むかし道」をたどるのも悪くないと思っていましたが
これはまた次の楽しみに。
バスで奥多摩駅へ。



今日は電車の旅、駅前でビールを飲むのも欠かせない楽しみです。

後半は、天気が下り坂だったせいか、ちょっと内向的な山行。
しかし自分には郷愁の山旅でした。


六ツ石山行 
以上


六ツ石山 2008年10月 その2

2008-10-14 20:58:13 | 奥多摩・奥秩父・その周辺
2008年10月 六ツ石山続き

神社の脇を登っていくと、いったん林道に出ます。
工事で削られた山肌が痛々しい。
ただ、開けた道からは御前山から鋸山に至る稜線が見渡せます。



道端には栗のイガがあちらこちらに、
木漏れ日のスポットライトを浴びて。



道の傍らの花、実を目に留めながら歩く。





再び、山道へ。
杉の鬱蒼とした森の中を進む。
かつて林業で使われていたらしい、
朽ち果てた小屋がいくつか。

道の傍らには道祖神。
ここには、地元の方がお参りされているのでしょうか、
お酒が供えてありました。



間伐され、きれいに手入れされた杉林。
太く育って、圧倒されます。



やがて、周囲は広葉樹に変わる。
このあと登るにつれて、木の種類が変わり明るくなったり、暗くなったり。
道も、枯れ葉の道、粘土質の滑りやすい道と、周囲に生える木の種類にあわせ
変化します。



やがて三ノ木戸山の明るい稜線へ。




続く

六ツ石山 2008年10月 その1

2008-10-13 18:21:42 | 奥多摩・奥秩父・その周辺
2008年10月5日

奥多摩の六ツ石山に行ってきました。
奥多摩駅から近いこの山には、
以前は雲取山や鷹巣山から石尾根を縦走して立ち寄ったり、
あるいは一日の軽いハイキングにと何度か訪れたことがあります。
その後、足が遠のいて今回は20年ぶりぐらいでしょうか。
最近、日帰り登山は車で出かけることが多くなって奥多摩駅自体久しぶりです。
多少の郷愁を感じつつ道をたどりました。




愛宕山:この先、鋸尾根へて大岳山につづく・・・この道も10年以上来ていないなあ。



集落を抜け、道端の木々や花に目を向けながらゆっくりと登山口へ向かう。





ドキッとする看板
ある意味熊より恐ろしい・・・




小さな社の脇に登山口
周りの風景にかすかな記憶をたどりながら進む。



奥多摩らしい雰囲気の杉の道。
木漏れ日の中を歩く。




続く


八ヶ岳 2008年5月 その4

2008-10-06 12:44:08 | 八ヶ岳
八ヶ岳、続き

硫黄岳を越えて、少し下った所に今夜の宿、硫黄岳山荘があります。
稜線の東側、まだ雪にうずもれています。




高見石の単独さんも同時に到着。
宿泊の手続きをすませ、早速ビールで乾杯。
この日の晩は、他に男性の単独さん一人と、ご夫婦、私も含め5人。

さすがに八ヶ岳の小屋、夕食は豊富な種類のおかずが出て満腹です。
あとはストーブを囲んでの山談義。
ベテランのご夫婦は、旦那さんはかつて大学山岳部で鳴らしたクライマー、
奥さまは最近山を始めたそうですが、とてもアクティブで、
ご夫婦でのモンブラン登頂を目指して、訓練中とのこと。
皆さんのこれまで登った山の数々、旅行の話などで
時間を忘れて話し込んでしまいました。

天気は下り坂、風かかなり強くなってきました。


翌朝、降ってはいないものの、
やはり小屋の周りはガスの中。

同宿の皆さん、このあとは赤岳を目指しておられたようですが、
明日は赤岩の頭経由で下山されるとのこと。
私も、車を置いてきた麦草峠に帰ります。
昨晩のお礼の言葉をかけ、出発。

ガスの中の横岳。



それでも硫黄岳に上がると、早いガスの流れがいったん途切れ
展望が開けました。





八ヶ岳の広いすそ野の先、なだらかな山並みの向こうに穂高が遠望されます。



昨日の道を、あとは忠実に戻るだけ。
車で来て、こんなところにまでピストンするというのは
我ながら変な計画を立てたものです。

天狗岳の山頂にたった頃は、周囲は真っ白。
とにかく稜線を外れぬようにトレースをたどりながら下っていましたが・・・
やってしまいました。途中道を外していることに気づきます。
たぶん黒百合ヒュッテへのトレースに入り込んでしまったのだろうと、
コンパスを確認しつつ先に進む。
案の定、しばらくすると小屋が見えてきました。
小屋の前で、コーヒーを沸かし休憩。
同じく小屋の周りに何名か休んでいる人がいましたが
聞いてみると、やっぱり中山峠に行くつもりが
こっちに降りてきてしまったとのこと。
ミスったのは自分だけじゃなくてよかった・・・なんて。
中山峠へはすぐに復帰、あとは森の中のトレースもはっきりしており、
迷うことなく高見石小屋へ。


せっかくですから、白駒池も見ておこうと
そちらの道へ。

白駒池、思ったより人気も少ない。

凍りついた水面の上を霧が流れてゆきます。
見え隠れする森、とても静かな時間が流れてゆきます。





麦草峠に戻り、車で裾野の渋川温泉保科館へ。
露天風呂でゆっくりと山旅を振り返りました。


八ヶ岳 2008年5月:完了

八ヶ岳 2008年5月 その3

2008-10-02 21:54:09 | 八ヶ岳
八ヶ岳続き


天狗岳の登り、開けた斜面を着々と高度を上げる。
頂上直下で、ちょっとミスって、岩場にしがみつき
ちょっと怖い思いをしましたが、無事山頂に。


北部を振り返る。




東天狗から西天狗に向かう登山者



頂上で軽食を取っていると、
高見石で一緒だった単独さんも登ってきました。

暫し展望を楽しんだあと、さらに南下します。



なんでも根石小屋のコーヒーがうまいとの話、
鞍部の小さい小屋ですが立ち寄っていくことに。
小屋は冬を越えて開業したばかり。
雪かきでお忙しそうでしたが、
小屋の中で熱いコーヒーを頂きました。



天狗岳も南面は雪が少なくなっています。



西天狗岳




根石山荘を越えて箕冠山の斜面を登る。
北面はとたんに雪が深くなります。
例によって、時々雪にズボッと埋まりながら登って行きます。
夏沢峠とオーレン小屋の分岐の道標。
こんな感じの雪の深さです。




森の中をしばらく進むと、やがて夏沢峠に。
硫黄岳の火口壁が圧倒してきます。



ここから硫黄岳までの登り、一歩一歩踏みしめながら
高度を稼いでいきます、
ふと振り返れば夏沢峠も眼下に小さくなっています。
ちょこんと天狗岳の頭も姿を現しつつ・・・




次第にガスが出てきました。
横から見る爆裂火口。雪交じりで迫力があります。



淡々と登る。血液が最高速で体を巡っています。
気温は低いのですが、頭の中に思い浮かぶのはすでに生ビールばかり・・・

ようやく広々とした硫黄岳山頂にたどり着きました。
横岳、赤岳、阿弥陀岳と、八ヶ岳南部の主峰群がずっしりと迫ってきます。




続く