ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

北八ヶ岳 2009年1月 その3

2009-01-31 18:13:21 | 八ヶ岳

1/25の朝
ご来光を期待して早起き。
朝食は自炊、といってもインスタントの味噌煮込みうどんにフリーズドライの野菜を入れたもの。
未明の寒さに耐えるため、着こめるだけ着こんでいざ出発。

ところが登るにつれてガスが濃くなってゆく。
周囲は明るくなっているのですが、日の出は拝めそうにありません。
むなしく撤退。小屋に戻りました。
ストーブで温まっていたら同宿の方がカメラを抱えて帰還。
私とは逆に、下って行ったらしっかり赤く染まった山が撮影できたとのこと。
そちらが正解!まいりました。

それでも次第に周囲は明るくなり、日も射してきました。
今日は安定した青空が拝めそう。

展望のよさそうな三ツ岳に寄っていくことにして
アイゼンを付けて出発。



ごらんのように三ツ岳は樹林帯から頭一つ抜け出した岩峰です。



期待通り、空は晴れて申し分ない天気。
途中のルートからは南アルプスも望めます。
北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳



ピーク間近



先ほどまでガスに囲まれていた北横岳山頂も、次第に姿を現してきました。



そして期待通りの展望。
浅間山とそれに連なる周辺の山々



浅間山の右手には上越国境の山も見えています。



西上州の山々



蓼科山も姿を現しました。



そしてもちろん、南には八ヶ岳の主峰がそびえています。



どうやら天気は問題ないので、予定通り縞枯山へ向けて出発!


続く

北八ヶ岳 2009年1月 その2

2009-01-28 23:51:18 | 八ヶ岳
北横岳山頂からつづき。
蓼科の山頂の小屋も見えています。



展望を楽しみ、山頂を後にする。
踏み固められた道の下りは、スノーシューはいまいち扱い辛く、
ズルズルと滑るのを踏ん張りながら小屋に下る。

やはりスノーシューは新雪に入らなくては、
ということで小屋の近くの七ツ池へ。
ここはトレースが全くついていません。
いざ森の中へ。



つぼ足なら腰まで埋まりそうな雪ですが、
ここはスノーシューの威力で、
パタパタと気持ちよく進めます。

やがて目の前が開けました。
時折、風の音がするだけ。
自分ただ一人きりの、静かな世界。



風景を独占して満足し、
自分の足跡をたどって小屋へ戻ります。





小屋に戻ってストーブの前で一服していると、
雲が切れて明るくなってきました。
小屋のご主人の、「これは山頂で夕日を見るべき!」との言葉に
そそのかされて再び山頂へ。
今度はスノーシューはやめました。
今日のトレースの雪質ならアイゼンもいらずキックステップで登れます。

遅ればせながら山頂の標識



日が傾くにつれ北横岳の影が荒船山に向けて伸びてゆきます。



やがてモノトーンの雪景色が赤みを帯びてきました。





寒さに身を縮めながら変化する風景を眺めておりました。



小屋に戻って夕食は、馬肉のすき焼き。
鍋が名物と聞いていましたが、なかなか豪勢で
肉も野菜もボリュームたっぷり。
同じテーブルになった女性の二人組の方と三人で鍋を囲みます。
この日の内緒のメニューも加わって満足。
ワインの瓶をザックに忍ばせてきたかいがありました。

夕食後同宿の団体さんは二階へあがって宴会。
一階の薪ストーブ前には、ベテランのご夫婦二組、
食事を一緒にさせていただいた女性二人組と私。
後片付けを終えた小屋のご主人も加わって四方山話。
薪がパチパチとはぜる音に、なんとも言えぬ温もりがあります。
再び小屋のご主人、今日は星空がきれいだからとの一声で
皆で小屋の外へ(このとき氷点下20℃ぐらいだったか・・・)

あまりの寒さの中で気合いが足りず、オリオン座が切れてしまった写真。




続く

北八ヶ岳 2009年1月 その1

2009-01-28 00:05:00 | 八ヶ岳
2009年1月24日~25日

この冬の目標のひとつはスノーシューデビューでした。
それを果たすため選んだのは北八ヶ岳の北横岳と縞枯山。
日帰りも可能なコースですが、折角ですから朝夕の風景も期待して
北横岳ヒュッテで一泊するプランを立てました、

入口はピラタスのロープウェイから。
おなじみのキツツキ。



坪庭の雪原。
早速スノーシューを履いて歩き始めます。
このあたりはトレースがはっきりしていて、
スノーシューの本領発揮とはいきませんが
一面雪に覆われた開放的な平原を通る
気持のよいコースです。



これから向かう北横岳方面



小さな谷間を越えて、樹林帯を登ってゆきます。
冬山ならではの美しい風景。







木の枝越しに縞枯山が見えます。



やがて坪庭を見下ろすように展望が開けます。





縞枯山の向こうには、阿弥陀岳、権現岳と連なる南八ヶ岳。



縞枯山荘が頭を見せているゆったりとした谷間。



この日はまだ天候が安定せず、ときおり雲が流れてモノトーン世界に変わります。



雪をまとった針葉樹がなんとなくユーモラスな姿。



まもなく北横岳ヒュッテに到着。




小屋に荷物を置いて、山頂へ。
樹林帯を登ると景色が開け、北横岳の南峰へたどりつきます。



前方に大きく蓼科山



振り返れば、南八ヶ岳の連峰
天狗岳から硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳、権現岳と
一連の峰が重なって見えています。





エビのしっぽをつけた灌木が天狗のような表情。



さらに北峰へ。
蓼科の先、霧ヶ峰から鉢伏山の方向





気温は低いのですが、幸い風の強さはそれほどでもなく
しばし頂上の展望を楽しみました。

続く

三毳山  2008年3月

2009-01-20 22:19:43 | 関東の山


冬本番ではありますが、
房総や三浦半島は早くも花の季節。
春を待つ気持で昨年の春のネタを。



2008年3月29日
三毳山をたずねました。
東北道の佐野藤岡ICのすぐ近く。
どちらかというと丘陵といった感じのこじんまりとした山です。

お目当ては勿論、カタクリ。

見ごろの日を狙った土曜日でした。
それなりににぎわっていたのですが、
不快になるほどではなく、
可憐な花をゆっくり愛でることができました。

この日は南から入り神社を越えて北上。
入口の公園、池のほとりの桜がまた見事。







山の斜面の「カタクリの園」、林の下に大群落。



うつむいた清楚な姿がかわいらしい。











場所によっては相当な密度で咲いています。









せっかくですから展望も
平野の向こうに見えるビル群。大宮のほうかな?



皇海山のほうだと思います。
建物の大きさで高度のイメージがつかめるでしょうか。
ごく気軽に上れる標高差です。



日光男体山も望めます。



帰りには道の駅で野菜を買って帰りました。


夢の島にて

2009-01-17 20:57:09 | 花や動物
2009年1月17日


今日は穏やかで、外を歩いていても気持ちの良い一日でした。
床屋、スーパーに買い物と今日の用事を済ませた後、
ぶらりと出かけた先は夢の島。
我が家からは気軽に行ける公園です。

冬のヨットハーバーは閑散として、出番のないボートも遠くのビルを眺めるばかり。




マクロレンズを付けて、公園を散策。
冬本番はこれからですが、木の芽も春を待ち望むように身を固くして。








ここには熱帯植物園があります。
時間があるときに、ふらりと訪れるスポットです。






もちろん温室の中は、高温多湿。
カメラの曇りがおさまるのにしばらくかかりました。





オオギバショウが大きく葉を広げています。




ラン展は先週で終わっていますが、各所に美しい花。























植物館の周りにも花が植えられ、華やかです。









土曜日には植物館の中でミニコンサート。
本日は、フルートを伴奏に日本の歌。
花と緑に囲まれて、沁みいるような旋律を味わいました。

土曜日の午後をゆったりと過ごすには良い所です。



大岳山 2009年1月 その4

2009-01-14 22:45:36 | 奥多摩・奥秩父・その周辺
下りは、沢コースをとりました。
幹に雪をつけた落葉樹、緑の枝に雪をまとった針葉樹・・・
とにかく、雪をかぶった森の風景はとても味わい深いものです。











雪の中の水の流れ、静かでゆったりとした時間。




再び御嶽山へ、枯れ葉混じりの雪の道を辿って行きます。




特長ある高岩山のピーク、そのうち訪れてみようかと。



こちらは日の出山



木肌の雪、枝を飾る氷の塊、軒のつらら、
冬の澄んだ空気を通った陽ざしに輝いています。







秋にはにぎわったであろう展望台のベンチも、雪をかぶって眠っております。
春にはまた多くの人がここでお弁当を楽しむのでしょう。



再び御嶽山神社前へ戻ってきました。北側の展望。
のんびり歩いたせいか日も大分傾いております。
終始天気に恵まれたのがなにより。



最後にケーブルカー駅の前のお店で、おでんを肴に一杯飲んでいると
まん丸な月が昇ってきました。




結論、奥多摩の冬はやっぱり良いです。


大岳山 2009年1月 その3

2009-01-13 22:19:42 | 奥多摩・奥秩父・その周辺
大岳山荘のすぐ上には、大岳神社があります。
森の中の小さなお社です。



狛犬がやけにかわいらしい。



その裏をしばらく登ると間もなく大岳山の山頂



南側に大きく展望が開けている、あかるい頂上です。
強風を心配してましたが、北側の木にさえぎられすこぶる穏やか。
大休止をとります。





あいにく富士山は雲に頭を隠しておりました。



大菩薩嶺を背景に三頭山



山頂には先客が数組。
それでも空いたスペースでゆっくりできます。
寒い冬にはやっぱりカレーヌードルですね。



山頂の梢には小鳥が遊びに来ています。
立札には、鳥が慣れすぎるので餌をやらないよう注意書きがありました。
でも人が近くにいても怖がらないようです。
私、鳥の種類には疎いのですが、これは何という鳥でしょうか?







こちらは図鑑で調べるとコガラのようですね。
首をかしげる表情が愛らしい。





山頂で記念撮影。
こちらは見苦しいので加工してあります。



続く

大岳山 2009年1月 その2

2009-01-12 20:03:19 | 奥多摩・奥秩父・その周辺
御岳神社を越えて奥の院への道を進む。



途中北側の眺めが開けたところ。
本仁田山から川苔山にかけての稜線が見通せます。



奥の院へを見上げる。
覆いかぶさるように迫ってきます。



今日はまだ道は凍っておらず、アイゼンも必要ありません。
サクサクと雪を踏みしめ、斜面を一気に高度を上げていく。



時折、岩混じりの道になりますが特に危険を感じるところはなく
快適に進めます。





奥の院をこえて鍋割山へ到着。
稜線で風に当たるとさすがに寒さを感じます。
テルモスの紅茶が身に染みわたります。



針葉樹と落葉樹の境目を進む。
奥多摩の中でも人気のコースですが、
今日はほとんど他の人を見かけません。
とても静かな山歩き。





すっかり葉を落とし、代わりに雪をまとった落葉樹の森。
その下に雪にうずもれた笹。

真っ白な新雪はとても清々しく気持ちの良い風景が続きます。





やがて目指す山頂も近づいてきました。



大岳山の周囲の、岩が露出した道。
所々、鎖や鉄の階段が付けられていますが
特に問題ありません。
この翌日になるとたぶん凍りついて多少厄介になるかもしれませんが。



そして山頂直下、森に囲まれた大岳山荘にたどりつきました。






つづく

大岳山 2009年1月 その1

2009-01-11 11:55:04 | 奥多摩・奥秩父・その周辺
2008年1月10日

今年の登初めは、奥多摩の大岳山。
東京に前日初雪が降り、山の上の様子が気になるところでしたが、
この日は低気圧が抜けて、関東は素晴らしい天気になり、
新雪を踏みしめて歩く楽しい山行となりました。

御嶽のケーブルカー終点からは、関東平野が一望されます。
彼方ににうっすらと筑波山。




東京都心は、ビルの影の幾何学模様。




御嶽の集落は昨日の雪が積もってすっかり雪国の風情。



朝はまだ気温も低く、新雪は粉砂糖のようにさらさらとしています。
杉の木が風に揺れるたびに雪が舞い散り、
朝日に照らされてまるでダイヤモンドダストのように輝いていました。






樹齢千年の神代の欅
平安の昔からこのあたりを見守ってきた古木



雪をかぶった杉林の向こう、御岳神社の奥の院のピークがそびえています。




まずは御岳神社にお参り。
今年一年、安全で充実した山行ができるようお祈りする。



神社の脇の杉林を下ると山道が始まります。



続く

宮城の旅2

2009-01-05 21:52:39 | その他
秋保温泉のホテルから見た日の出:拡大版




秋保の滝をぜひ見たかったのですが、時間の都合でキャンセル。
残念。
ただ渓谷好きの自分としては、磊々峡はぜひ見ておきたく
カメラをぶら下げて出かけました。

















このあとは仙台の市街を周遊。

観光名所を回るバス「るーぷる」、味があります。




仙台城の伊達政宗像




時折みぞれ交じりの冷たい雨が降る不安定な天気でしたが
虹とともに青空が回復しました。
色々な表情の景色を見ることができたのは、かえって良かったかもしれません。










市街の先には、山が並んでいます。
地図から考えて七ツ森でしょうか・・・?




駆け足でしたが、歴史と素敵な風景に触れた楽しい旅でした。
また季節を変えて訪れたいと思います。
今度は山登り付きで・・・


あけましておめでとうございます 宮城の旅1

2009-01-04 20:35:01 | その他
あけましておめでとうございます
本年も皆様と山のお話、写真のお話を楽しみたいと存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。


秋保温泉の日の出




正月休みは宮城県に行っておりました。
各所で見た風景、撮った写真をご紹介します。

新幹線、車窓から見える山々。
富士山、丹沢、奥多摩、奥武蔵、両神山、浅間山、筑波山・・・
きりがありませんが、今年もたくさん登りますよ。

富士山



筑波山





まず訪れたのは松島
海の風景もいいですね








瑞巌寺








宿泊先は秋保温泉、
山に近づくにつれ雲が濃くなり雪がちらついておりました。

秋保の小さな温泉街
街道脇の消防署の出初式をやっていました。
厳粛な雰囲気の中、今年の安全を願って



つづく