ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

御前山 シダクラ沢 2014年5月

2014-05-25 10:27:16 | 奥多摩・奥秩父・その周辺

昨夜はNHKの「グレートトラバース」見終わったら、疲労で眠くなって寝てしまった。

田中陽希さん、すごいです。続きが楽しみ。

 

2014年5月24日

先週は雷雨など不安定でしたが、土曜日は一日安定した天気との予報。

気温もだいぶ上がって、そろそろ沢に行ってみようか、

ということでシダクラ沢を登ってきました。

難しい滝もなく、遡行自体はまずまず快適でしたが、

かなり沢は倒木や土砂が流れ込んで荒れてました。

そして最後の詰めが・・・

 

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奥多摩の駅のバス停は雲取山方面に向かう人でにぎわってました。

臨時のバスも出ていて何とかバスの隅っこに潜り込み、惣岳で下車。

バス停のすぐわきに多摩川側に降りる道があり、「むかし道」の舗装道路まで下る。

 

上流側に歩くとトイレ、その先に不動明王 (山と高原地図に出ています)

 

まもなくシダクラ沢の谷間が見えてきます。

奥の稜線は大ブナ尾根、あの奥に登っていきます。

 

シダクラ橋、ここが沢への入り口

 

橋から見下ろす多摩川の流れ

 

杉林をぬけて

 

取水口のところから沢に降りる。

 

ジャブジャブと沢の水につかる感覚、久しぶり。

今日は天気もいいし気持ちいいなぁ。

 

 

防水のデジカメを持っていないので、今回はコンデジをジップロックに入れてポケットに入れてある。

Nikon1 AW1が気になる今日この頃・・・

はじめ小滝が続きますが、いずれも快調に超えていきます。

 

 

しばらくすると倒木が沢をふさいでいる地域に入った。

左から巻いて超える。

 

倒木の下には雪がまだ残っていた。

この先まだ残っているのかも

 

苔むした岩には小さな花が咲いていた。

 

倒木帯を抜けると、再びきれいな流れを取り戻し

気持ちの良い遡行が続く。

 

と思ったら再びボサがうるさくなってきた。

倒木をかいくぐりながら歩いていくのは気持ちがなえてしまう。

と前方に人影。

男女二人のパーティーでした。

すると後ろからも人影、こちらはソロの男性。

この沢で人に合うとは思わなかった、との談。

 

この先、またいくつかの滝が続きますがいずれも問題なく登れます。

 

 

 

 

これが最後の滝

ここはあえて左からしぶきを浴びながら登る。

爽快です。

 

ここから、詰めへ向かってガレ場を登る。

奥はやっぱり雪がだいぶ残ってました。

 

ニリンソウがあちこちに咲いてました。

 

 

標高800mを過ぎて、奥の二股

左は雪渓が残っており、こちらが本流のようだが左のシダクラ尾根側がかなり急斜面になっている。

「東京起点沢登りルート120」の遡行図では右側の尾根から回り込むようなルートになっているのだが、

右の尾根に取りつくとここも、急でグズグズの斜面が続いている。

これは右俣の方から大ブナ尾根に上がったほうが良いかも。

ということで尾根を少し下って右俣側にトラバースし、ガレた斜面を登る。

しかしこのトラバースが、中途ハンパだった。

惣岳山の方に登る枝尾根に取りついてしまったようで、

足元がゆるゆるの斜面と岩場が続く小さな尾根に追い込まれてしまった。

とにかく上を目指すが、この辺りが一番きつかった。

体力も精神も消耗する登りが続く。

やがて枝尾根上の、とっても小さなピーク(ともいえないようなピーク)に出た。

高度計と25000図で惣岳山に向かう詰めの斜面の1090mあたり、

小さな枝尾根が突き出しているところが現在地点と見た。

 

落石の恐れがなく割とゆったりとした場所だったのでここで大休止。

実際シャリバテ気味でもあったのでコーヒーを入れて

チョコレート他、行動食で腹を満たすとちょっと落ち着いてきた。

しかし惣岳山までもまだ300m近くあるのか、

こんないやらしい斜面がまだまだ続くかと思うとゲンナリ。

 

気を取り直してまた登り始める。

気合を入れて高度を稼いでいくと、だんだん傾斜が緩くなってきて、

コバイケイソウの株が並ぶ斜面になってきた。

どうやら主稜線は近いぞ。

結局、惣岳山から大ブナ尾根に下った1230mのあたりの緩いピークのあたりに出た。

 

整備された登山道に出た時にはほんとにホッとした。

御前山方面から下ってきた人が何人かいたけれど、

へんなところから泥だらけの私が飛び出してきたので

ぎょっとしていた様子。

 

当初は御前山に登ろうと思っていたけれど

さすがに消耗したので、このまま奥多摩湖に降ることにする。

靴を履き替えて尾根道をゆく。

急な尾根ではあるが、整備された道はなんと快適であろうか・・・

 

 

奥多摩湖を見下ろす

 

そしてダムへ

下ってきた尾根を振り返る

 

バス停に着いた時にはさすがに疲労困憊。

沢自体はかなりボサがあったけれど難しいところではなかったのですが

最後の詰めが実に厳しかった。

奥多摩駅行きのバスに乗ると、境橋から沢で出会ったソロの男性が乗ってきた。

そちらはそのまま左を詰めたのだが、やはり途中で進めなくなって、

一旦ロープを出して沢に戻りシダクラ尾根側に登って行ったのだそう。

 

電車に乗って河辺の温泉で汗を流す。

生ビール一気飲みのあと、かつ重。

 

詰めの甘さで難儀したけれど、うまいビールが飲めたので良しといたしましょう。

 

おしまい

 


鬼ヶ岳、王岳 2014年5月 その2

2014-05-19 21:07:26 | 御坂・富士山周辺

2014年5月17日

雪頭ヶ岳からのつづき

眺めの良い草原からピークの裏に回り込む。

鬼ヶ岳山頂へのあいだには小さな岩場がありますが、

その岩の陰にエンレイソウ

 

ヤブレガサもこの先の尾根上にたくさん顔を出していました。

 

岩場の上からは周囲の眺めが抜群

 

 

白根三山から甲府盆地までくっきりと

今日は湿度の低い風が流れているのか

遠望もすっきりとしています。

 

梯子を登って、岩場を超えると間もなく山頂へ

 

鬼ヶ岳 ここも20年ぶりぐらいでしょうか・・・

 

鬼の角です

 

山頂からの展望はほぼ360度

稜線の先には目指す王岳も見えています。

 

稜線の北側、八ヶ岳方面も見えるようになりました。

ただ赤岳のあたりは雲がかかっていますね。

 

奥秩父主脈

金峰山のあたりにはまだ雪が残っています。

 

こちらは大菩薩方面

 

もちろん富士山も

 

しばし展望を楽しんだ後は王岳への縦走路へ

ここから先は初めての道のりです。

 

稜線上の木々はまだ緑少なく日差しが照りつけます。

 

 

 

赤石岳を正面に見ながら進む

 

ヤブレガサの芽がたくさん出ていました。

 

細かいアップダウンを繰り返しながらの行程です。

ピークには岩場になっていることが多くところどころロープがかけてあります。

 

左手にはいつも富士山

 

 

この辺りは展望の良い縦走路

5月に来て正解でした。

 

 

 

 

眼下に根場の集落と駐車場

私の車も見える~

 

 

ツツジの木もたくさん生えていますが、まだ蕾の木が多かった。

ほんの少し開き始めたミツバツツジもちらほら

 

このようにして少しずつ高度を下げていくと鍵掛峠

 

 

なおも縦走路は続く

 

 

 

最後に笹と灌木の薮の中をくぐるようにして王岳の山頂に飛び出しました。

 

思いのほかスムーズにここまで来ました。

山頂では根場から直接登ってきたらしいパーティーが数組。

私もシートを広げて昼食にします。

 

真正面に富士山を見ながら食べるおにぎりはウマい!

 

山頂到着が11時22分

この時間になってもまだ山に雲はかからず、スッキリとした展望が続いています。

日差しは強かったけれど、カラッと爽やかで山を歩くにはいいコンディションでした。

 

山頂には私とは反対に精進湖から五湖山に上がり縦走してきた3人組が到着

次はそちらまで歩いてみたい。

 

さて下りにかかります。

 

 

ここから根場までは一気の下り

時折、足元にも目をやりつつ急斜面をジグザグ降りていきます。

 

 

林道に出ました

 

林道ははじめ舗装されていましたが、やがて荒れた地面に変わりました。

周囲の新緑は相変わらず美しく

 

 

駐車場に帰ってきました。

本当にいい天気、初夏を思わせる日差しでしたが

足元にはまだまだ春の花

素敵な展望にも恵まれ満足な一日でした。

 

おしまい

 

 

 


鬼ヶ岳、王岳 2014年5月 その1

2014-05-18 15:43:33 | 御坂・富士山周辺

5月らしい、快晴の日が続いています。

 

2014年5月17日

御坂山地の鬼ヶ岳、王岳に行ってきました。

このコース、今年の三月に同じルートで登ろうとしましたが、

雪の深さに雪頭ヶ岳で引き返したことがあります → こちら

今回はその登り直しということで。

快晴の元、小さな花々を愛でながらの楽しい山旅になりました。

 

土曜日4時半に家を出発、渋滞前の中央道を快調に飛ばして目的地へ到着。

根場の民宿村の手前の野鳥公園で撮影。

 

 

ちなみに三月はこんな感じでした。

 

根場の駐車場に停めて出発。

眩しい青空、目指す鬼ヶ岳方面

 

 

アプローチの林道も冬枯れの森でしたが、今は緑に囲まれて

 

 

雪融け水が流れていた沢も枯れています。

 

取りつきの階段

 

三月はこの看板もこんな感じでした。

 

 

しばらくは暗い杉林を進む

 

 

 

あちこちにスミレが咲いていました。

 

ヒトリシズカの群落も

 

 

そしてまだ緑色のマムシ草

 

杉林を抜けたところ。

前回はここでトレースが終わり、膝ぐらいのラッセルになりました。

 

いまはしっかりした道でなんということはありません。

 

 

道端の小さな花に目を留めながらゆっくり登ってゆきます。

 

 

いろんな種類のスミレが咲いていました。

 

 

斜面から尾根に出たあたり。

 

 

山と高原地図に「ブナ原生林の看板」とあるところ

 

 

 

ここを抜けると、周囲が一旦灌木となり展望が開けます。

御坂山地の売りはやっぱりこの風景

 

そしてこの日は南アルプスもくっきりと見えました。

 

聖岳、赤石岳、悪沢岳

赤石岳の手前のこんもりした山が王岳、今日はあそこまで歩きます。

 

遠くに本栖湖

その向こうは竜ヶ岳、毛無山

 

この後岩場を縫うようにして高度を上げていきます。

その岩場の陰にピンクのかれんな花がいくつも咲いていた

クモイコザクラのようです。

 

途中の尾根道はかなり冷たい風が吹いていて、汗をかかずに上ってきましたが、

南側の斜面はポカポカと暖かい・・・と思っているうちに暑いくらいになってきた。

 

 

 

草原に出ると枯草の陰からフデリンドウが顔を出している。

 

雪が深くて難儀したこの斜面も今は快適な山道

間もなく雪頭ヶ岳に到着

 

 

本当に眺望最高です。

 

 

河口湖、杓子山 さらにその先には忍野八海、山中湖と続く

 

ここまでは快調に登ってきました。

時間にだいぶゆとりがあるので、コーヒーを入れて

富士山を正面に見ながらしばし休憩。

 

 

 

鬼ヶ岳へ向かいます。

 

続く


屋久島 2014年4月 その8 永田の浜、鹿児島

2014-05-09 22:26:35 | その他の山

2014年4月29日

モッチョム岳から下山して、観光組と合流した我々は

屋久島最後の晩を過ごす永田の宿へレンタカーで向かいます。

ちなみに観光組は滝めぐり、フルーツセンター、海中温泉などをまわってきたとのこと。

山登りもいいけれど、そんなのんびり旅もいいですね。

 

途中、宮之浦港の観光センターによって

コインロッカーに預けた荷物をピックアップ。

(コインロッカーは48時間が上限ですが、あらかじめ観光センターの人に断って

追加料金を払っておくと延長してもらえます。)

 

島を半周する間に、日はだいぶ傾いていました。

今夜の宿、送陽亭という名の通り海に沈む夕日が絶景だそうです。

この日は雲が多く太陽の姿こそありませんが、

ほんのりオレンジに染まった空に心動かされました。

 

こちら送陽亭

ウミガメの産卵を観察する海岸のそばにあり

周囲に建物は少なく静かで落ち着いたところ

 

上は受付やダイニングがある建物で、宿泊するところは道路の反対側の山の斜面に立っています。

 

いくつもの古民家を移設してきたそうでそれぞれの建屋ごとに客が泊まれるようになっています。

我々7人に割り当てられた部屋は、長い廊下の奥。

 

とても趣があります。

上の写真の広さの区画(和室2部屋+縁側板間+6畳ほどのテラス)が3区画分

7人で泊まるには広すぎるぐらいのスペース。

左右の2区画を、女性部屋、男性部屋とし

真ん中の区画を宴会部屋としました。

この建屋の中にもお風呂がついていますが

受付のある建物には共用の檜風呂と岩風呂があります。

(泊まっているグループ単位での時間交代制)

 

さて部屋に入って荷物を片付けたあと風呂へ。

その前に・・・ちょっとひと遊び

 

海岸は水も砂も本当にきれい、海水も潮の影響か思ったより暖かい・・・ということで

海水浴!

 

ちょっと加工しました。

WKさん、コインロッカーにシュノーケルまで預けていました。

 

波打ち際近くに岩風呂、

入っていると波が押し寄せてきます。

 

岩風呂の前はこんな感じ

 

海岸に向かった東屋にはハンモック

 

そんな感じで日は暮れていく

 

 

さて風呂に入った後は、部屋に戻ってビール!

宿の近くにお店はないけれど、F君が車で買い出しに行ってくれてました(本日のMVP)。

(各部屋に空の冷蔵庫もありますので冷やしておけます)

せっかくですから外のテラスで乾杯!

 

 

そして三岳の春限定バージョン

とてもまろやかでうまかった!

 

今日はお食事つきです。

ダイニングは海岸のすぐ上にしつらえてあって、ここの眺めも抜群。

 

屋久島らしい素朴なお料理

 

そして伊勢海老のお味噌汁

 

もちろんこの間も焼酎を飲んでました。

すると小屋のご主人が焼酎の瓶を抱えてテーブルを回ってくる。

我々のテーブルにもきてお話ししました。

もともと海の眺めの良いこの地にパレット(貨物の輸送に使うやつです)を並べて

休めるようにしたところから始めて、ここまで広げてきたとのこと。

ところで今回この宿を選んだのは、数年前にSKさんが屋久島をレンタカーで回っていた時のこと、

調度この宿の前に来たところで車が脱輪して溝に落ちてしまった。

その時この宿の人が出てきてみんなで助けてくれたのだそう。

宿泊客でもなかった通りがかりのトラブルだったのに、

ずいぶんと親切にしてもらって次に屋久島に来ることがあったら

ぜひ泊まりにくると決めていたのだそうです。

宿の主人にそんな話をして、またお酒を進められて・・・

 

この後も夜の海岸を散策し、部屋に戻ってまたテラスで飲み始めて

屋久島最後の夜は更けていくのでした。

 

4月30日

そして屋久島で迎える最後の朝

 

まずは早朝の岩風呂で、波しぶきを浴びながら風呂に入る。

そして朝食

 

 

納豆に干物、梅干しに汁物、海苔

何故かご飯をお変わりすると玉子が一個ついてきます。

 

 

 

 

締めくくりのジャンプ

 

 

宮之浦港に戻ってお土産を買って船にのる

 

屋久島、いい島でした。

 

・・・

ツアーの都合上、鹿児島に戻ってからも結構時間があります。

まずはドルフィンポートへ寄って足湯

 

ドルフィンポートの中の酒屋で買った地ビール

サツマイモでできていて、黒、金、赤があります。

金と赤を購入

赤は紫芋でできていて本当に赤いんです。

 

 

おそめのランチは観光案内の人に聞いて黒豚を食べに天文館のこちらの店へ

 

きびなご刺を肴にまたまたビール

 

蒸鍋料理セット

 

私はオーソドックスにロースかつ

 

まだまだ時間はあるぞということで、城山まで

 

最後まで山登るんかい

 

ひと汗かいたのでまた飲んでる

 

鹿児島湾の眺め

 

 

そして空港へ

 

こうして屋久島の旅はめでたくお開き

飲んで食べて登って・・・

あまりに盛りだくさんで充実した旅でした。

参加メンバーの皆様、素晴らしい旅になったのも皆様のおかげ

本当にありがとうございました。

帰宅して体重計に乗ってびっくりした人多数・・・

もちろん

 使用したエネルギー < 充填したエネルギー

 

 

 

おしまい


屋久島 2014年4月 その7 モッチョム岳

2014-05-09 22:25:24 | その他の山

4月29日

爽やかに夜が明けました。

昨日の大荒れの天気がうそのように穏やかな朝です。

 

今日は一日フリータイム

ここで再び二組に分かれる。

1.屋久島観光でおいしいものを食べて回るチーム  WKさん、Fさん、SRさん、WHさん

2.モッチョム岳を目指すチーム  Bさん、SKさん、そして私

七人乗りのレンタカーを手配し、まずモッチョム岳登山口の千尋の滝まで一緒に行き

我々はそのままモッチョム岳へ、四人は車であちこち回った後、ここでピックアップしてもらう手筈。

 

 

さすがにダイナミックな風景。

花崗岩のスラブに囲まれ、昨日の雨のせいもあってか、轟々と水が落ちていくのが見える。

滝だけ写すとなんだか規模がわかりませんね。

でも落差60mだそうです。

 

ちょっと遊んでみました。

ますます滝が矮小になる~

 

こういう時にノリのいいWHさん

焼酎をがぶ飲みです。

 

ということで登山口まで見送ってもらい出発。

 

最初に小さな沢を渡って、いきなり急登が始まる。

今日は日帰りで荷物も軽いこともあって、ぐいぐいと高度を稼ぎ、

最初の一時間弱で400m強を登る。

 

このころは、思ったよりも早く登れるかも知れない。

迎えの時間をもっと早くしておけばよかったかな・・・なんて思ってました。

 

苔の上に落ちた小さな白い花の風情に気を配る余裕もたっぷり。

 

やがて美しい小さな沢が現れました。

屋久島はどこへ行っても清流が見られます。

 

さらに登って万代杉

 

 

さてこの辺りから木の根が張り出した岩場のアップダウンを繰り返します。

 

難しいところはないのですが、常に全身使って前進する感じ。

次のポイントはモッチョム太郎。これも大木の名前です。

 

 

どうもシャクナゲの生えている道は厄介ですね。

濡れた根が密に広がっていて滑るので気が抜けません。

 

思ったより手ごわいかもと思っている間に、ピークに来ました。

地図に神山展望台とあるところ。本日の最高点です。

モッチョム岳はここより下にあります。

昨日訪れた尾野間の集落が見えます。

 

 

尾根の先には目指すモッチョム岳。

 

さてここからがますます歩きにくいルート

木の根やロープにすがるようにしてギャップを超えていきます。

 

 

ここまで順調に私の後ろを歩いてきたSKさんの足取りが悲鳴とともに突然止まり進まなくなった。

 

振り返って何事かと聞くと

「みみず・・・、おっきなみみずがいる~

国内外の山を歩き回ってきた強者のSKさんの弱点が

ミミズだったとは・・・それも大したおおきさではなかったですよ。

 

山頂直下に人が見えます。もうすぐだ。

 

ここでも巨大なスラブが見られる

 

笹薮をくぐりつつ登るBさん

 

いよいよ最後の岩場に到着

ロープを伝って登るSKさん。

 

登頂!

 

山頂に立つBさん

 

 

そしてSKさん

 

ここからの海の眺めは絶景です。

 

 

山のほうは今日も雲がかかっています。

手前のピークが先ほどの展望台。

 

頂上には外国の方二人組、あとから登ってきた日本人二人組。

総じて静かな山です。

展望を楽しんだ後、頂上の岩場から降りて、

 

畳二畳ほどのテラスで昼食。

崖ラーメンです。

 

あとは元の道を戻るだけでしたが、当初の楽勝ムードが消え

けっこう時間がかかってしまいました。

帰りの万代杉のあたりで、迎えに来ていた観光チームのWKさんから電話が入り、

まだしばらく時間がかかりそうだというと

その間トローキの滝を見に行ったということでした。

何はともあれ合流。

 

いよいよ屋久島最後の夜、

永田に向かいました。

 

続く

 


屋久島 2014年4月 その6 下山、安房へ

2014-05-09 22:19:47 | その他の山

4月28日

この日の朝は、紀元杉発のバスに合わせてゆっくり出ればよいということで余裕がありました。

それでも5時半には目が覚めてしまうのはやはり歳のせいか。

前の晩からかなりの雨が降った模様。

・・・と、隣のテントから緊急事態を知らせる声が。

SKさんが寝ていたテント中が水浸しになっていた。

そこが、テント場の中でも一番低い位置になっていたようだ。

 

 

何はともあれ食事と撤収にかかる。

早朝出かけたパーティーも多く、小屋はだいぶすいてきていました。

それにつけても写真に写るくらいの雨です。

 

 

びっしょりと濡れたテントを丸めてザックに詰め込み出発。

 

 

雨ですが、この日の行程はそれほど長くはありません。

濡れた道を慎重に進んでいきます。

 

 

小さなアップダウンを繰り返したのち、淀川口に出ました。

 

 

あとは舗装道路を紀元杉に向かって淡々と進むだけ。

 

(水滴にみんなの姿を入れようとしたが外してしまった写真)

 

中間地点の川上杉

 

 

 

そして紀元杉の前へ

ここまで来ると環境客を乗せたツアーバスも頻繁に登ってきます。

 

紀元杉の周りもぐるりと木道がしつらえてありました。

威風堂々たる巨木です。

 

近くにあった紀元命水

一口飲んだので長生きできるでしょうか・・・

 

そうこうしている間にバスが現れました。

びしょ濡れの私たちですが、そこはさすが屋久島のバスは心得たもの

全席ビニールシート掛け。

始めはバスも空いてましたが、GWに入ったこともあって途中で乗客を加えて行き

ヤクスギランドのあたりでは満席になっていました。

 

我々はとにかく温泉に入りたい!との一心でしたので、途中でバスを乗り換えて

尾野間の温泉に向かいます。

ちなみに「尾野間」は「おのあいだ」と読みます。

 

その乗り換えたバス中にて

 

バスがゆれていたのでブレてますが、

「焼酎川」!

後で調べましたら、確かにそのような名前の小さな川があり

昔ここいらで密造酒が作られていたのでは?とのこと。

 

しばらくバスに揺られ」ようやく尾野間温泉の共同浴場へ。

200円と格安(ただし石鹸・シャンプーは別売り)。

地元の方が良く利用されるようで、こじんまりとした中にも

親しみを感じる雰囲気です。

 

ちょっと熱めのお湯につかると雨に冷えた体もすっかりと生きかえりました。

但し、熱い風呂の苦手なSRさんは、お湯につかって0.5秒で出てしまったらしい(女性陣談)。

 

せっかく温まった体ですが、雨はいよいよ激しくなるばかり、

とりあえず温泉の管理人さんに聞いて近くで食事のできるところを教えてもらいました。

「トーン」というお店がメニューが豊富で良いとのことでしたので、

そこまで多少距離はありますが歩いていきました。

 

トーンというお店、外見はファミレスみたいですが

夜は居酒屋メニューもやっているらしい。

さっそく

 

このビールは本当にうまかった。

そしてランチ

 

お店の正式名?は「モッチョム・ビュー トーン」だそうで、

晴れていればここからモッチョム岳が良く見えるそうだけど

もちろん今日は何も見えません。

 

さてこの日は本来、海辺のキャンプ場でテント泊の予定だったのですが、

せっかく温泉で暖まって、この大雨の中で濡れたテントに寝る気はしない。

明日の予定も考え、安房あたりで素泊まり民宿を探してみようということで

観光協会に電話し宿を確保。

ついでに7人乗りタクシーを手配してここから宿まで送ってもらうことになった。

 

・・・で着いたのが、安房の民宿「里町」

ここがまた良い宿でした。

親切なおかみさんがニコニコと迎えてくださいましたが、宿の二階が貸切状態。

なんでもこの雨で、泊まる予定だった人がキャンセルになったらしい。

4LDK (和室2、洋室2+LDK) に7人

二つの洋室にはベッドが二つずつで、女性用となりました。

 

キッチンに備品もそろっていて、自炊には好適。

さっそく買い出しに出たのですが、暴風雨に難儀しました。

何はともあれ、登頂を祝って今夜は宴会。

 

メニューは豚の鍋

 

 

 

奥に怪しい半裸のおじさんがいますが、大雨の買い出しでびしょ濡れになったためです。

 

ブログにアップするのがためらわれるような怪しい写真はまだまだありますが

節度をもってこのくらいで・・・

 

翌日は天気回復の見込み。

モッチョム岳を目指します。

 

続く

 

 


屋久島 2014年4月 その5 宮之浦岳から淀川小屋へ

2014-05-09 21:02:29 | その他の山

4月27日

二手に分かれて永田岳を目指した我が班

登頂を果たして再び来た道を戻る。

 

ネマチ:神様のお告げを寝て待つ峰だそうです。

 

もうまもなくで三叉路に戻るというとき、

にわかに雲が晴れて宮之浦岳が姿を現しました。

山頂に立っている人さえ見えます。

 

このまま晴れていてくれ!との願いもむなしく、しばらくするとまた雲がかかってしまった。

三叉路で荷物をピックアップし、宮之浦岳への最後の登りにかかる。

淀川方面からの登山者とも頻繁にすれ違うようになる。

 

あるとき10数名のパーティーが下ってきた。

かなり狭いところでお互いによけにくいところだったので、

先頭にいる私と、対面のパーティーの先頭の人が逡巡していると

向こうの二番目の人が私に向かって、「どっちがよけるかじゃんけんで決めません?」

相手方パーティーのトップの人は「おいおい、余計なことするなよ・・・」という

オーラを振りまいていたのですが、

挑まれれば受けて立つしかありません。

勝負!     私 パー 相手方 グー

私が勝利するのを見て、向こうの人たちも苦笑いしながらぞろぞろと道をあけてくれました。

私も長く山に登ってますが、こんなことしたの初めて。

 

そんなこんなで宮之浦岳に到着!

 

しかしガスの中で強風。

とても長く入られません。早々に下ろうとしていると淀川側から男女4人のグループが登ってきた。

皆雨具をつけているのに一人の女性が半袖Tシャツで登ってきた。

若い人、恐るべし。

 

先行する3人に追いつくべく、ここからはあまり寄り道をせずに進みました。

 

 

 

調度、黒味岳への分岐に至った時、前方に金色の鍋が見えた!

WKさんのザック! 無事合流です。

そこから花之江河はすぐそこ。

日本最南端の高層湿原だそうです。

 

 

 

とりあえず記念撮影

 

ここから淀川小屋まで一気に下りました。

森の中の道を淡々と進んでいて、高度計を見ながらそろそろかと思った頃、

木の橋が現れた。

 

小屋の脇に流れる川

信じられないほど水が澄んでいてきれい

 

 

淀川小屋に到着

さっそくテントを設営

 

この後、本格的な雨になりました。

ちなみに淀川小屋の水場は、川の流れからそのままです。

先ほどの箸のあるところとは違う位置です。

これだけの深い森の中で、しかも雨が降っていて

あれだけ澄んだ水が流れてくるのが信じられないほど。

 

この日は天候の状況もあって、行動食だけで歩いてきたので、

小屋の前でラーメンを作る。

(先行三人組はラーメンを食べていたらしいが)

気温が低い中、あったかい麺がうれしい。

 

 

 

そしてこの日の夕食はパスタでした。

淀川小屋はこの日比較的スペースが空いていたので、

小屋の中で調理し、そのまま宴会モードへ。

 

 

 

昨夜も結構飲んだ気がするのだが、まだまだ皆さんのザックから酒が出てくるのが不思議。

 

 

ということで、夜は更けてゆきました。

 

 

続く


屋久島 2014年4月 その4 永田岳へ

2014-05-09 20:09:36 | その他の山

4月27日

この日はいよいよ屋久島の主峰、宮之浦岳へ登ります。

起床4時半だったかな。東京とは明らかに時差があり、夜明けが遅い。

天気予報は明日に向けて下り坂。

何とか今日一日、持ってくれればよいが・・・と思いつつ朝食を済ませる。

 

テントをたたんで5:50出発。

この付近はヒメシャラとシャクナゲの木が多い。

あと半月もするとシャクナゲの花がきれいなのであろう。

 

ちょっとした岩場を超えて第二展望台へ

 

 

見晴が良いところだが、今日はご覧のとおり雲が多い。

風も強いので早々に出発。

 

 

そうそう馬酔木の花が山中で満開でした。

深い緑と岩の景色の中に白い花が際立ってました。

 

 

高度を上げていくにつれて植生が変化するのがわかる。

やがて周囲の木の背が低くなってゆき、風景が開けてきました。

花崗岩の大きな岩。

まさに屋久杉の森と並んで屋久島の山を象徴する風景。

 

 

ここからは笹原とシャクナゲ、馬酔木の灌木帯。

そして雲の間からとうとう永田岳が見えてきました。

岩と緑が織り成す造形。

この風景を見たくてここに来たのです。

 

 

 

しかし森から出ると東側からの強風がもろに襲ってくる。

急斜面を登る木道の上で体がふらつくほど。

 

平石岩屋

ここは大きな岩が風よけになってくれます。ちょっと一服。

 

宮之浦岳は深いガスの中

 

稜線の北西側に行くと風は穏やかになります。

 

カニの爪のような岩峰、

地図に「ネマチ」とあるピークですね。

 

天気はいまいちですが、屋久島らしい風景を見ながら歩くのはうれしいもの。

 

翁岳

 

焼野三叉路まで来ました。ここから永田岳まで往復90分。

 

さてここで時間と皆さんの体調を考慮して二手に分かれることにした。

WKさん、Fさん、SRさんはこのまま宮之浦岳を経て淀川小屋に向かう道を進む。

Bさん、SKさん、WHさん、私の4人はここに荷物を置いて

永田岳往復したのち先行する三人を追いかける。

ということで我々は永田岳を目指します。

 

 

荷物をデポしたので軽快に笹原の中を進んでいきますが、

ところどころ雨にえぐれて深い段差が出てきます。

見えている距離に比べて時間はかかりそうです。

それでも着々と永田岳は大きくなってきました。

 

 

とうとう頂上が見えてきた。

 

振り返れば焼野三叉路からの道が続いている。

宮之浦岳は雲の中。

 

 

絶妙なバランスで乗っている岩

さて最後の岩をロープを伝って登れば山頂です。

 

来たー!

 

永田岳登頂です。

 

主稜線の西側にある永田岳までは雲が流れてこないので、比較的天候も穏やかで展望もありました。

 

永田方面の海も見下ろせます。

 

瑞牆山のような岩だらけの山

障子岳ですね

 

宮之浦岳方面は相変わらず雲の中。

しかし雲の流れがダイナミックな風景を醸し出す。

 

素敵な展望に出会えて、ここまで来たかいがありました。

展望を楽しんだ後は戻って三人を追いかけます。

 

続く


屋久島 2014年4月 その3 縄文杉、新高塚小屋へ

2014-05-07 20:48:09 | その他の山

4月26日

太鼓岩から辻峠に戻り、また荷物を担いで進みます。

ここから楠川別れまで下りになります。

 

屋久鹿くん再び

 

楠川別れでトロッコ道に出ると、途端に人が増えました。

荒川口から縄文杉までのハイキングのツアーが何組も歩いています。

 

 

トロッコ道に入ってすぐにバイオトイレがあります。

おがくず?のようなものと混練して処理するタイプのもので

とてもきれいで臭いもほとんど気になりません。

今回は皆携帯トイレを用意してきていますが、せっかくですからここは利用していきました。

 

 

 

 

 

トロッコ道に飽きてきたころ、ようやく軌道の末端へ

 

ここで腹ごしらえをして、再び山道に入ります。

このあたりから縄文杉に行って帰ってきた人とのすれ違いが多くなりました。

すれ違うたびに我々は「クスリ」という笑いとともに声をかけられます。

なぜならば、「ナメコ」と大鍋がいるから・・・「今晩は何食べるのー?」「カレーです」

ナメコはともかく大鍋は皆さんちょっとうらやましそうでした。

 

しばらく森の中を登っていくとウィルソン株へ到着。

 

 

 

ここは株の中に潜り込んで、特定の位置から写真を撮るとの形になるということで

 

カメラを地面にセットして無理やり記念撮影

 

一人足りませんが、SRさんが足が痛いということで外で治療中。

原因が良くわからないが、靴が足に合わないのか、それとも他の理由か・・・

たまたま同じルートを歩いている人が良い痛み止めがあるよということで足に塗っていたのでした。

痛みを抱えつつも元気に歩くSRさん

 

やがて大王杉へ

名前のついている木がたくさんありすぎて頭の整理がつきません。

 

 

お次は二つの木が手を取り合っている(ように見える)夫婦杉

 

 

 

そして、今日のフィナーレは屋久島の大御所、縄文杉

 

 

木のそばに木道と、展望デッキがすえられているのでそこからの観察です。

木には近づけませんので大きさの感覚がつかみにくいのですが、

見るからにどっしりとした腹まわりは貫録十分。

表面のしわの一つ一つに人間の寿命ををはるかに超えた歴史が削りこまれている。

 

 

 

縄文杉めぐりのツアーとずいぶんすれ違いましたが、すでにその人たちは帰路についており

デッキには海外から来た単独の男性と若い男性の二人組だけ。

人気スポットですが、とても静かに見ていられるのがうれしい。

 

もちろんここで記念撮影

 

さてここからラストスパート

縄文杉を超えるとすぐに高塚小屋。

「新」はついていないのですが、建て替えて間もないということで

新高塚小屋よりもきれい。

標高が低いところにあるので、宮之浦岳に縦走する場合は新高塚を選ぶ人が多く

比較的静かなのではないかと思いました。

中には2~3組がゆったりと休んでおられました。

 

ここから1時間余りさらに登って、ようやくゴールが見えてくる。

 

 

到着時はテントは二張りでした。

さっそく我々もテントを設営。ウッドデッキのまずまず良い場所を確保できました。

大きめのテントが調達できなかったので、二人用を4張りです。

 

このデッキの左手裏に水場、右手に行くとトイレ。

小屋の中は既に多くのパーティーが入っていました。

何とかスペースを確保して夕食は中で作ります。

まずはここまで担いできたビールで乾杯!

 

本日のメニューはアウトドアの王道、カレーライスであります。

 

やっぱり大鍋で作ると美味いですね。

小屋の中にカレーの香りを振りまいてちょっと迷惑かけたかも。

さて夕食後はテント場で宴会、みんなのザックからは次々と酒が出てくる。

 

 

 

こうして登山一日目の夜は更けていくのでした。

明日はいよいよ宮之浦岳です。

 

 

続く


屋久島 2014年4月 その2 白谷雲水峡から辻峠・太鼓岩へ

2014-05-06 17:42:32 | その他の山

2014年4月26日

いよいよ入山の日です。

この日は7人乗りタクシーを予約しておきました。

朝6時に民宿前に迎えに来てもらい乗り込む。

30分ほど揺られて雲水峡の入り口へ

 

名にたがわぬ美しい水の流れ

 

さっそく恒例のジャンプでスタート

 

しっとりとした森の中に入ってゆきます。

 

屋久島はほとんど花崗岩でできている島

沢の岩石もさっぱりしています。

 

 

この辺りは遊歩道になっていますが、我々はまっすぐ辻峠を目指す。

踊りながら橋を渡る人、早くもテンションが高い。

 

さっそくでてきた屋久鹿くん、

この時は「カワイイ!」と、みんな競って写真を撮ってましたが、この後何匹も現れるうちに

しだいに関心が薄れていくことになる。

中には「食べてみたい」と言い出す輩も・・・

 

 

 

もつれ合うように生えた木々と苔が作り出す不思議な造形があちこちに。

 

くぐりすぎ

 

今回もWKさんの大鍋が出動。

こういう場所ではちとじゃまですが。

 

面白い形をした木や切り株には公募した名前が付けられていました。

 

やがて白谷小屋

今回見た小屋の中では一番広いようです。

 

小屋の裏のシャクナゲが満開でした。

 

ここからまもなく「苔むす森」

 

まさにもののけ姫の世界

 

いのししの頭のような木

 

こんな風景を見ながら進むので、行程ははかどりませんが

屋久島を歩いているという実感がわいてきます。

 

 

 

辻峠に上がってきました。

 

 

ここに荷物を置いて太鼓岩まで行ってみます。

木の根が網を張った急な斜面をひと頑張りで太鼓岩に出ます。

 

 

そこに広がる風景にみんな息をのみました。

 

誰かが「アバター(映画)のようだ」と言ってましたが、

決して大きくないこの島に、深い原生林が広がっています。

 

天気が下り坂で風が強い。

しかしこの風景を見られただけでも来たかいがありました。

記念撮影

 

明日めざす宮之浦岳から翁岳へとつづく屋久島山岳の中核部

早くあそこに立ちたい!

 

続く

 


屋久島 2014年4月 その1 島へ

2014-05-06 07:37:26 | その他の山

2014年4月25日~30日

屋久島に行ってきました。

かねてからぜひ行ってみたいと思っていた場所です。

周囲に声をかけると賛同する人たちが集まり総勢7人となりました。

 

メンバーは 職場の山仲間 Bさん(M)、Fさん(ナメコ)(M)、WHさん(F)

        12月に天狗岳でご一緒したSKさん(F)

        昨年の異動後同じフロアーになって山好きとわかったWKさん(鍋)(M)、SRさん(F)

 男性4名、女性3名の精鋭(何の? 酒の・・・)が集まりました。

 

旅のおぜん立てはBさん、 WHさんがツアーを申し込んでくれたところから。

宮之浦岳、永田岳ははずせないとして、

せっかくですから屋久島の観光や特長ありげな小さな山にも行ってみたい。

GWの時期は日取りによって料金も大きく変わるのでいろいろ調整した結果、

冒頭に書いた6日間、ツアーとして素泊まり民宿一泊付で申込み。

山行計画は私、食糧計画はSKさんが作成。

各自必要な装備もそろえて準備が整う。

 

4月25日

格安ツアーなので羽田の早朝便が割り当てられています。

オバマ大統領出国の日と重なってしまい、多少心配しましたが

全員無事フライトに間に合いました。

 

飛行機からの眺め

もったいないくらいのお天気

 

富士山

 

南アルプス

 

鹿児島空港からバスで港に向かうのですが、

島での食糧買出しに天文館に寄る。

 

 

好〇山荘でガスカートリッジ購入。

(島で買うよりも割安でした)

さらに食材購入。鹿児島は野菜も魚も安くておいしそう。

途中のお店でサツマイモのフライドポテトとツケアゲ(さつま揚げ)を買い食い。

これがまたうまかった。

店のおばちゃんがサービスして大目に詰めてくれた。

 

思わずニンマリのSRさん

 

天文館から高速船乗り場までは歩いていけます。

桜島が良く見える。噴煙は少なめ。

 

乗船前に軽いお食事

さっそくジョッキで乾杯

 

 

高速船トッピーに乗り込む。

鹿児島から宮之浦まで約2時間の旅

 

 

 

トッピーはジェットフォイルという船で、水中翼で浮き上がって進みます。

速度が80km/h出るそうですが、乗り心地が良く、なかなか快適でした。

もちろんジェットコースターではありませんが・・・

 

さっそくビール第二弾

 

何となくノリで買ってきたらしいハンバーガーを食べる。

 

 

 

しばらくは錦江湾の中を進む。

前方右手の薩摩半島の突端に開聞岳が小さく見える。

それがだんだんと大きくなり、そしてわが故郷の町が見えてきた。

 

開聞岳、いつも心の中にある美しい山

 

錦江湾を出るとしばらくは海の真っただ中で何もありません。

早起き寝不足の解消にしばらく睡眠。

 

そして宮之浦の港へ

 

屋久島最初の記念撮影

 

 

 

この日お世話になったのは民宿タンポポ

港からは近く、宿までてくてくと歩いていきます。

 

荷物を置いてからBさんたっての希望で、杉のお箸づくり体験に出かけました。

 

 

もちろんお箸づくりなど皆初めてですが、丁寧に教えてもらえます。

 

しばし悪戦苦闘

 

仕上げに箸の表面をこすって磨きをかけると

杉の良い香りが漂ってきます。

 

先生の仙人さんいわく

「百年の国産杉材でも高級建築、

この日削ったのは千年の杉、

詰まった年輪のきめ細かさ、柔らかな感触と千年の時を経て立ち上った香りを味わい、

明日からの屋久杉の姿を見た時にそこに思いをはせてください。」

 

当初はこれを山で使おうとの目論見でしたが、

こんな風に包んでもらうともったいない。

通常の食事用としてはいささか太いし

このまま持ち帰って、来客用のとり箸にいたしましょう。

 

 

仙人さん作

 

宿まで再び歩いて帰る。

この天気が続くといいのですが

 

 

夕食は近くの居酒屋「恵比寿大黒とし」さんへ

屋久島の山芋で作った屋久トロ

 

お刺身は、チレ鯛、ハタ、カンパチ

プリッとした歯ごたえのあと、うまみがたっぷり広がってきます。

 

トビウオの唐揚げに

 

チレ鯛の唐揚げこれも美味かった。

 

一日目から、大いに食べて飲んで、作って・・・

上々の滑り出しです。

 

 

観光センターのシャクナゲ

 

つづく


三ツ岩岳、烏帽子岳、天狗岩(西上州) 2014年5月 天狗岩編

2014-05-05 16:30:31 | 関東の山

2014年5月2日

烏帽子岳山頂からの続き

 

天狗岩を目指します。

一旦「マル」との鞍部に降りる。

「マル」の東北東側を巻く道に入る。

振り返る烏帽子岳。

桜の花の色がきれいに出ませんでしたね・・・

 

東側の縦走路に出ます

 

すぐに道はやせ細り

 

 

ここから小さな岩のピークが次々に出てきます。

油断は禁物ですが、難しいところはありません。

 

 

あちこちに咲くアカヤシオと、青い空、良好な展望に囲まれて快適な行程です。

再び烏帽子岳を振り返る。山頂に立つ人が見えますね。

その右下に見えるのが今朝ほど登った三ツ岩岳のようです。

 

 

 

右のこんもりした山がシラケ山、左の尖った岩が天狗岩

 

岩稜のあちこちに咲く花が目を楽しませてくれます。

 

 

 

 

 

 

稜線の南側には落葉松の林

こちらの若葉の緑もきれいです。

 

 

アカヤシオと浅間山

 

灌木の道を歩いていて、シラケ山を間違って巻いてしまったので、

先に天狗岩に行くことにします。

 

 

天狗岩も遠くからは尖って見えますが、

裏からの道を登れば難しいところはありません。

 

手すりの付いた岩から見上げるシラケ山

 

南側に広がる落葉松の森と、奥秩父連山

 

天狗岩の展望台へは、鉄の橋が架かっています。

 

烏帽子岩からたどってきた稜線が見渡せます。

 

帰りは、稜線の南につけられた巻道を通ります。

その前にとばしてしまったシラケ山に登ってきます。

 

ここが今回の最高地点。

 

南東には両神山が見えました。

 

あとは巻道をたどって烏帽子岳-「マル」の鞍部に戻る。

 

この道を使えば烏帽子岳-天狗岩間もあっという間です。

 

さて、烏帽子から再び谷間に降りる斜面、

長いロープが下がっていますが、足場の悪い土の急斜面に少々てこずりました。

 

 

雪渓に降りてきました。

ここまでくればあとは、元の道をたどるだけ。

 

 

駐車場に戻ってきたのが、14時すぎ。

帰りの道も混雑することなく、ほとんどストレスなしに帰宅できました。

 

急に思い立って出かけた小さな山ですが、

変化に富んで楽しい山旅になりました。

 

おしまい


三ツ岩岳、烏帽子岳、天狗岩(西上州) 2014年5月 烏帽子岳編

2014-05-04 17:43:52 | 関東の山

2014年5月2日 

三ツ岩岳を下ってからの続き

三ツ岩岳登山口の駐車場はあとから来た車で、かなり埋まっていました。

烏帽子岳登山口にも駐車場がありますが、混み具合がわからなかったのと、

歩いても大した距離ではないので、車道をあるき移動。

 

目指す烏帽子岳の岩峰が見えてきます。

 

 

青空に若葉の色は大好きな組み合わせ。

 

烏帽子登山口の駐車場はスペースが空いていました。

標識のある谷間の道に入ります。

 

 

沢の流れに沿って登っていきます。

 

 

 

こちらにもところどころにミツバツツジの花

 

しばらく行くと沢が雪に覆われていました。

三ツ岩の沢筋にもいくらか雪が残っているのが見えましたが、

こちらの沢は北面とあって、ずいぶんと多いようです。

今年の記録的な大雪が思い起こされます。

 

 

踏み抜きがいやらしいと思いましたが、雪の締まり具合もちょうどよく快適に登ってゆけます。

 

 

 

当初は烏帽子岳に直接向かうつもりでしたが、雪の跡に隠されて二俣を見過ごしてしまいました。

山と高原地図に「奥の二俣迷」とあるところです。

このまま一旦「マル」とあるピークに向かいます。

雪渓が終わって詰めとなったところで、上のほうから話し声がします。

西上州の山道は、場所にもよりますが、奥多摩のようなきちんとした山道が作られているわけではなく、

本当に踏み跡程度です。

詰めの急斜面はざれていて浮石が多く、先を進む人が苦労している様子。

ちょっといやらしいと思っていたら、案の定、

上から落石がきました。

15センチほどの石が横を通過して雪渓に向かって跳ね落ちていきます。

大声でコールしましたが幸い下に人はいませんでした。

この辺りは比較的小さな山で短時間に登れるので

気軽に訪れる人もいるのでしょうが、決して油断できません。

それにしても落とした人!最低大声で知らせるぐらいのことはしてほしい。

 

稜線に出ました。

 

さあ、ここからがアカヤシオの領域

 

三ツ岩岳に比べて200m弱高いだけですが、こちらのほうがずっと花が残っています。

 

遠くは御座山かな。

 

烏帽子岳の南側のピークに出ました。

 

「マル」です。

烏帽子岳より若干標高は上ですが、木に囲まれて展望はありません。

 

烏帽子岳に向かって、アカヤシオ咲く急な道を下っていきます。

 

 

 

 

 

 

振り返る「マル」のピーク

左下の白い花をつけた木は山桜ですかね

 

ロープのかかった岩場を登り返すと烏帽子岳

 

 

ここは遮るもののない大展望です。

遠景こそかすんではいますが、上越国境の山々までよく見えます。

 

 

 

浅間山も良く見えます。

 

 

 

 

 

そしてもう一度「マル」を振り返る。

 

ここで昼食タイム

こんないい天気で汗をかいたのに、今回は車なのでビールは無し

まあ、屋久島では毎日飲んだくれてましたから、たまには休肝山ということで・・・

 

さて「マル」の先には、シラケ山、天狗岩と連なる岩峰が続いています。

あちらもピンクの花があちこちに咲いている様子。

 

 

まだ午前11時半と時間はたっぷりあります。

行ってみましょう。

 

 

続く


三ツ岩岳、烏帽子岳、天狗岩(西上州) 2014年5月 三ツ岩岳編

2014-05-03 21:26:26 | 関東の山

 

2014年5月2日

まだ屋久島の写真も整理しきれていませんが

5月2日の天気予報は快晴、しかも連休の合間の平日

GWの中にあって大渋滞を避けて山を楽しむには絶好ということで出かけてきました。

 

向かった先は西上州三ツ岩岳、烏帽子岳

アカヤシオの花はピークを過ぎていましたが、

明るい岩稜にピンク色の花が咲く姿が見られました。

 

 

 

眩しいほどの新緑が清々しく

 

 

 

そして5月の西上州でまさかの雪渓歩きもありました。

 

 

 

 

4時半に自宅を出て関越道を走り、三ツ岩岳登山口の駐車場へ

狙い通りさほどの混雑もなく駐車場でも3台目でした。

 

登山口に祀られている竜王の里宮

 

 

堰堤の脇を登っていくと二つのコースに分かれます。

今回は直登する竜王大権現コースへ

 

ここから稜線までが急斜面。

足場が満足にない土の上を滑らないように登っていくのは気を使います。

 

 

しばらく杉の林を登っていくと明るい新緑の森へ

 

大きな岩の下に竜王大権現

 

 

 

そこを過ぎるとお目当てのピンク色の花が見えてきました。

 

しかしながら、花の密度が薄い。

ピークを過ぎたところで先日の雨で花が散ってしまったようです。

 

 

 

それでも素晴らしい展望です。

 

谷間を挟んで反対側の烏帽子岳

あちらのほうがまだ花は残っているように見えます。

 

妙義の岩峰群

 

 

少ないとはいえ青空に優しいピンク色の花が映えています。

 

ちょっとした岩稜を超えてすぐに山頂に出ました。

 

山頂からはぐるりと大展望

妙義山、榛名山方面

 

北側にはやや雲があるようですが、ちらりと浅間山のてっぺんも見えています。

 

西上州の特長ある岩峰群があちらこちらに見えています。

 

こちらのアカヤシオの状態が思わしくなかったので

早々に下山し、次の烏帽子岳に向かうことにしました。

 

 

まだ散ったばかりの花が登山道を覆う。

 

下りは尾根コース

少し下る今度はミツバツツジ

 

アカヤシオのほんわりした雰囲気と違い、こちらはきりっとした印象

 

 

花はともかくもこの新緑にふれただけで来たかいがありました。

つい先日屋久島の重厚な森林に浸ってきましたが、

こうした明るい森もまたいいものです。

 

一旦林道に出て

 

再び山道へ入る

 

下りにあの急斜面がなくてよかった。

途中数組の登山者に出会う。ほとんど群馬の方のようで

好天の一日をのんびり楽しみに来られたようです。

ぐんぐんくだって、ダムの前に出ました。

 

登り始めからおよそ二時間。まだまだ時間に余裕があります。

おにぎり一個を食べて、烏帽子岳登山口に向かいました。

 

続く