ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

比叡山 2014年10月

2014-10-26 22:54:34 | その他の山

2014年10月19日

先週の土日は所用で京都へ。

せっかく来たので、こちらの山にも登ってみようということで比叡山に登った。

京都はもう何度も来ているけれど、こちらで山登りをしたことはない。

そういえば延暦寺も行ったことがなかったのでついでに参拝することにした。

京都側きらら坂から登って山頂を越え、延暦寺に行って滋賀側の坂本に降りるコース。

日曜日の朝、主要な荷物はホテルに預け、小さなザックひとつ担いで京阪の七条駅まであるく。

天気に恵まれた休日だけに、電車には、登山客も多かった。

京都はぐるりと山に囲まれている。

さほどの標高はないけれど、これだけ身近に山を感じられるのは素晴らしい。

比叡山鉄道に乗り継いで修学院の駅で下車。

ここで降りた登山客は私だけだった。

 

 

駅から川伝いに東に向かっていく。

町を抜けてなおも川沿いの道を進むと標識が現れた。

 

 

かつて親鸞もここを登ったという歴史の道。

 

山道はえぐれた溝状の道。

 

壁には小さなキノコがびっしり。

 

一旦ジグザグに登って、再び深くえぐれた道になった。

大雨が降ったら沢になってしまいそうな道だ。

 

ひと登りすると道はゆったりとした尾根道になる。

 

さらに進むと分岐に出た。

京都を一周するトレイルコース、ここから延暦寺に向かって続いている。

 

 

送電線の下に出て、登り始めて最初の展望。

 

 

可愛いお地蔵さん

 

この後、南北朝時代の合戦、千草忠顕が足利直義に敗れたという史跡などをたどり、ケーブル駅の裏に出る。

 

ここは南側に素晴らしい展望が開ける。

 

 

 

東京近辺の山なら山座同定するのだが、こちらの山は全く土地勘がない。

 

ロープウェイの下をくぐるとスキー場跡に出た。

ススキが朝の光に輝いている。

 

 

ここから延暦寺側に回り込むと今度は北側の展望が開ける。

 

眺めの良い素敵な広場に出た。

ベンチもあって、いくつかのグループが休んでいた。

 

 

 

ここから山頂へは、一旦ロープウェイ駅に向かう山道に入ってから車道に出て、山頂前の大きな駐車場に入る。

今までの森の風景からがらりと雰囲気が変わる。

京都からここまで登って来るバスもあって、観光客、登山客が降りてきた。

ハイカーはここから北の方に縦走するのだろう。

駐車場の脇の味気ない舗装路を行く。

前方のこんもりした森の中に山頂があるようだ。

 

 

森に入ってほんの少し登ると三角点があった。

 

最高点の大比叡、300名山のひとつ。

 

元来た道を引き返し、再び大駐車場に出る。

前方のピークにはガーデンミュージアムがありその向こうがロープウェイ駅だ。

 

さて、先ほどの展望広場に一旦戻って滋賀側に道をたどるといよいよ延暦寺。

 

東海自然歩道はここまで来ているのか・・・

 

弁慶の湧水。

 

境内の裏側で参観料を払い東塔に出た。

 

回収された新しい建物も多いが、歴史ある建物も点在している。

 

鐘は鳴らすことができる。一回50円。

 

 

いくつかの建築物を見て回り、琵琶湖を見下ろせる場所に出た。

 

 

そして坂本へ。

趣のある石垣のならぶ街並み。

 

昼食におそばを食べビールを一杯。

歴史小説ではあちこちで登場する比叡山、

物語を思い出しつつたどった半日の山旅でした。

 

 

 

 

 


磐梯山 2014年10月 その2

2014-10-14 20:15:12 | その他の山

2014年10月11日

磐梯山の山頂からの続き

 

 

磐梯山頂は吹きさらしの独立峰、北風が歩いた後の体を一気に冷やす。

登山者でにぎわっていたが、みんな猪苗代側の南の斜面で休んでいた。

 

山頂からは遮るもののない360度の展望。

北東、櫛ヶ峰の先に吾妻連峰

 

東側には安達太良山

 

南には大きな猪苗代湖

 

猪苗代湖の上に浮かぶ那須連峰、右手は大佐飛山や男鹿岳方面。

 

南西の方角、遠方には左から日光の山々、女峰山、太郎山、奥白根、

写真の真ん中よりちょっと右に尾瀬の燧ケ岳の三角形、

右の方は平ヶ岳、上越のあたり。

 

 

そして飯豊連峰

 

山頂の看板はなぜか少し下がった小屋の横にあった。

 

小屋番の人が、看板の前で万歳をしながら写真を撮るように促していた。

「磐梯山頂で万歳三唱、なんちゃって」・・・と、ここでは定番のオヤジギャグのようだ。

 

 

 

山頂着が10時半ごろ。早い時間ですがおなかも空いたので食事にする。

時間はたっぷりあるので、定番のカップヌードルのほか

コーヒーを入れてビスケットをかじりのんびり景色を楽しむ。

 

 

身も心もリフレッシュしたところで、ボチボチと下り始めた。

しかしそろそろ山頂を目指す登山者が増えてきて、山頂から弘法清水までは大渋滞。

しかし弘法の小屋を超えると再び静けさが戻ってきた。

雄大な風景を正面に見ながらの下り道は楽しい。

 

裏磐梯へ降りる分岐の先が、気持ちよさげな平原になっていたのでちょっと寄り道。

 

 

再びコルから南に下る。

左手に沼が見えたので、ここにも寄り道。

 

 

渋谷登山道の分岐を少し入ったあたり、広々とした風景の先に磐梯山の姿が凛々しかった。

 

 

櫛ヶ峰も赤茶けた壁面を見せている。

 

先ほどの山頂の喧騒がうそのような静かな別天地。

 

また元の登山道に戻って、沼の平湿原の前へ

木が一本立った標識のあたりから湿原越しの磐梯山

 

行きには巻道を取った赤埴山、帰りは山頂を通って行こう。

 

 

分岐からほんの少しの登りで山頂にたどり着いた。

ここからの磐梯山は森林をまとって落ち着いた雰囲気。

 

この辺りの斜面が一番色づいている感じ。

 

持ってきたズームの広角側17mmでも磐梯山と櫛ヶ峰両方は入らないので

スマフォのパノラマ機能を使ってみた。

 

南側の下り道は溶岩の風化した赤くざれた斜面。

ここからの展望も素晴らしい。

 

間もなく天の庭に戻る。

お昼を回っているが、これから登ってくる若者パーティーとすれ違った。

なんでも寝坊をして出遅れたそうだが、まあ頑張ってくれたまえ。

 

スキー場トップに戻ってきた。

やはり運動不足が祟って、ひざが痛みだしてくる。

この斜面をスキーで一気に下れたらいいんだけど・・・

 

 

時々ストレッチを交えて、足をだましだまし降ってきた。

最後の緩やかな斜面を下りれば駐車場。

終始好天で景色に恵まれた山旅だった。

 

だいぶ早く下ってこれた。

せっかくなので、猪苗代湖畔近くまで車を走らせ、磐梯山の全貌をカメラに収めた。

 

 

森、草原、湿原、荒々しい火口壁、大展望の山頂と変化にとんだ山行を振り返りつつ帰路へ

 

おしまい

 

 


明神ヶ岳、明星ヶ岳 2014年9月

2014-10-14 20:08:42 | 関東の山

磐梯山レポの間に書き残しを一つ

 

2014年9月23日

飛び石連休の火曜日、この日も晴天の予報。

夕方用事があって家に戻らなくてはならないので、

簡単な半日コースで山に行くことにした。

どこにしようか迷ったけれど、結局この日は箱根の山に。

 

早朝の東海道線で小田原へ。そこからバスに乗って宮城野支所前で下車。

しばらくは舗装道路を登っていく。

 

登山口からしばらくはうっそうとした森の中。稜線の鞍部まで標高差400mほど。

カルデラの内側から外輪山に向かって登っていくので

傾斜は急になっていく。

 

 

 

ひと汗かくころ、稜線に出た。

 

外輪山の縦走路を進むと、ところどころ展望が開ける。

 

左手には大涌谷から神山方面。右手には相模湾。

 

予報通り、素晴らしい天気になった。

 

やがて平らな山頂に出る。

 

 

金時山の向こうに、雪の消えた黒い富士山

今日は雲の上に頭を出していた。

 

 

 

朝飯が早かったので、ここで腹ごしらえ。

今日は身軽にアルコールストーブ、麦とホップ2号。

 

さて一服した後は縦走路を戻って明星ヶ岳へ

 

 

ところどころにマツムシソウなど秋めいた花が咲いている。

 

 

日差しが強い。

 

 

 

明神ヶ岳を振り返る。

 

金時山・富士山も角度を変えて

 

 

 

 

 

 

明星ヶ岳は看板がないとわからないような森の中のピーク。

鳥居と石碑があった。

 

 

 

 

再び稜線を離れ大涌谷に向かって急降下。

 

バスで箱根湯本まで戻り、日帰り温泉に入る。

風呂上がりの一杯がたまらない。

あとは電車に揺られてひと眠りすると東京に戻っていた。

 

 


磐梯山 2014年10月 その1

2014-10-13 17:56:25 | その他の山

2014年10月11日

 

三連休の初日、磐梯山へ

 

磐梯山は周辺を何度もドライブしているのにまだ登ったことがなかった。

今回は猪苗代口から、おおよそ赤線をたどって往復するコース。

 

台風が接近している三連休、しかし前半は天気がよさそうなので金曜日の夜に出発。

五百川PAで車中泊し朝6時過ぎに登山口へ到着。

駐車場には車が10台ほど。

身支度を整え、広々としたスキー場を登り始める。

 

茫洋とした広いスキーコース、どこを歩くか戸惑うが、ところどころに登山道の標識がついている。

始めは初心者コースのゆるやかな坂、登るにつれて傾斜がきつくなっていく。

 

 

周囲には栗の木が多く、秋の恵みが散らばっている。

 

視界が広いのは気持ちが良い。

時々背後を振り返ると、次第に高度を上げていくのがわかる。

やがて猪苗代湖が眼下に望めるようになってきた。

 

 

スキー場のトップに到着。

日差しは強いけれども気温は低く空気は爽やか。

ここまでは風も穏やかで絶好の登山日和となった。

 

ここからは登山道らしくなる。周囲の木々の色づきも次第に鮮やかになってきた。

 

 

ひと登りで天の庭へ。

ここが一合目なのだそうだ。

スキー場の登りはカウントされないのね・・・。

 

 

木々の間から、磐梯山の頂上も拝めるようになってきた。

山を覆う木々の色づきは今一つに思えるが、先日の台風の影響で葉が痛んでしまったのかもしれない。

 

 

赤埴山は帰りに立ち寄ることにして、行きは巻道をゆく。

 

赤埴山を巻いた後は沼の平を超えた先まで平坦な道が続く。

南側、猪苗代湖の先には那須の山々が雲の上に浮かんでいる。

 

沼の平へ

広々とした湿原の上に磐梯山の険しい東面がそびえたっていた。

 

こちらは磐梯山のもう一つのピーク、櫛ヶ峰。

 

しばらく、のんびりゆったりの道が続く。

三連休初日の、しかもこんな好天なのに、

ここまで出会った登山者は4人ほど。贅沢な山旅。

 

 

 

渋谷口への登山道を分けると上り坂になる。

先行している人たちは赤埴林道から登ってきたそうだ。

ここから先、周囲からの登山道を合わせるたびに人が増えていく。

 

磐梯山本峰と櫛ヶ峰の間のコルに出た。

裏磐梯方面の展望が一気に開けて爽快。

西吾妻の山も見えてきた。

 

眼下に銅沼(あかぬま)、そして大きな桧原湖。

 

飯豊連峰も見えている。

まだ雪が残っているようだ。

 

ゆったりとした南面とは異なり、噴火の跡の荒々しさが残る北面。

 

そんな左右の景色の変化を楽しむ人たち。

 

山頂目指して登り始める。

 

櫛ヶ峰と高さを比べながら一歩一歩足を運ぶ。

 

水場を超えて急斜面を超えると弘法清水の小屋に出た。

ここで八方台からの登山道を合わせ、周囲は一気ににぎやかになる。

 

山頂までもうひと踏ん張り。

灌木の中の狭い道を登っていく。

さすがにここまで来ると風が冷たく感じられる。

汗かきの自分にはちょうど良いのだけれど、

素手だと多少手がかじかむ感じ。

 

そして山頂へ到着。

 

つづく

 

 


高尾山・城山 2014年9月

2014-10-13 17:54:53 | 奥多摩・奥秩父・その周辺

2014年9月14日

7月、8月と、夏山ハイシーズンに1回しか山に行かなかった(前回アップの大菩薩)。

何となく腹がだぶついた気がするし、足慣らしに高尾・城山へ。

 

この日は晴天で高尾山はかなりの人出でした。

 

高尾の数あるコースでも一番よく使っている琵琶滝からの6号路。

この日は結構渋滞していた。声をかけながら先に進ませていただいたけど、

本当はこんな爽やかな日こそ、ゆっくりゆっくり歩く方が良いのだろう。

 

 

 

 

沢を詰めた後のいつもの階段、ここもまずまずのペースで登れたので

心配するほど足は衰えていなかったようだ。

 

今日の山頂の景色。

富士山は雲間から、ちらり。

 

 

今日は城山まで往復しよう。

 

 

 

開放的な一丁平は、いつ来ても良いところ。

きょうはここでヨガの教室をやっていた。

 

 

ここまではところどころぬかるんでいたけれど、

城山の登りに差し掛かるところから、道がきれいに整備されていた。

登山者、トレランのひと、ここは人気のコースなのでこの方が山を傷めずに済むのかもしれない。

 

 

 

城山に到着。いつもの天狗さん。

 

高尾山を振り返る。

 

今日は空気も澄んでいて、スカイツリーも良く見えた。

 

何はともあれ・・・

 

帰りは富士見台の巻道経由。ここは通ったことがなかった。

 

 

帰りは薬王院にお参りをしていったが、あまりの人の多さに辟易して、

途中から2号路に入りそのまま沢に下るコースを取った。

 

晴天の土曜日、半日のハイクでいい汗かいた。

 

 


大菩薩 2014年8月13~14日

2014-10-09 23:05:37 | 奥多摩・奥秩父・その周辺

すっかりご無沙汰、失礼しております。

ブログ界からしばらく離れており、6月の谷川岳から更新も止まっておりました。

山登りも7月はゼロ回、ここ数年なかったような・・・

ご心配をおかけしましたが、私はいたって元気であります。

8月のお盆休みにようやく出かけたのが大菩薩ですが、写真も撮ったまま放置してました。

いまさらですが記録にしておきます。

 

ずっと山に行っていなかったのですが、衝動買いしてしまったのがこちら。

Finetrack zeltⅡlong (近所の公園にて)

 

ウルトラライト系の人に人気らしい。

実際、本体で340g、今まで使っていたモンベルのより軽くて小さくたためる。

うたい文句の通気性は確かに優れていて、結露が気にならないのが良い。

大雨の時はどうなんだろうか・・・

ただ、モンベルのについている、大きなベンチレーターは、使い勝手が良かった。

ファイントラックはメッシュがついているのが良いけど、

中でバーナーを使うときには(推奨される使い方ではありません)

ファスナーをあけとかないと換気が不安。

 

2014年8月13日

とりあえずこいつをもって、大菩薩へ

甲斐大和からバスに乗って、上日川で下車。

福ちゃん荘まで歩いて、ツエルトを設営。

 

 

 

この日は唐松尾根から雷岩、大菩薩峠をぐるりと回って福ちゃん荘に戻る。

大菩薩らしい、開けた尾根道が気持ち良い。

残念ながら雲が多く富士山は見えなかった。

 

 

 

 

 

さすがにお盆休みとあって

大菩薩峠では人が多かった。

曇り気味だけど明日がの暑さに思わずアイスクリームを買って食べていると

雷岩から続いて降りてきた人が次々続いて買っていく。

いい広告塔になったようだ。

 

 

テント場に戻って、福ちゃん荘にてビールを調達

おばさんがきゅうりの塩漬けをおまけしてくれた。

 

食事は早ゆでパスタのペンネ

 

 

夕方、雨が降ったけれど、新品のツエルトに入念に撥水剤をスプレーしてあるので

ばっちりはじいてくれた。

ツエルトとはいえ小柄な私が一人一夜を過ごすには十分なスペース。

 

 8月14日

今日は大菩薩峠に戻ってから、南に縦走し大蔵高丸まで

ツエルトをたたんで、出発。

天気予報は下り坂だけれど、大菩薩峠に着くまでは晴れていた。

 

介山荘に泊まった人が、大菩薩嶺に向けて登っていくのを見送り、石丸峠へ向かう。

この山にとってはお盆はオフシーズンなのか、大菩薩峠から湯ノ沢峠まで全く人に会うことはなかった。

私も大菩薩は何度も登ったけど、ほとんど秋から冬で、こんな真夏に来たのは初めて。

 

富士山は雲をかぶっていてかろうじて姿がちらりと見える程度。

 

石丸峠のあたり、雲間からさす朝日と朝もやで良い雰囲気。

 

 

 

 

 

樹林と笹原・草原が交互に現れる快適な縦走路が続くが、次第に雲がかかってきた。

 

 

森の中の苔も良い。

 

黒岳に向かうあたりは草が伸びきって、下半身がびしょびしょになる。

途中で下半身だけ雨具をつけた。

 

 

 

 

湯ノ沢峠が近づくとお花が増えてくる。

 

黒岳から湯ノ沢峠に下る道、植生保護のためであろう、

数年前とはルートが変わって笹の中の刈り払いの中を下る。

笹の根が滑りやすくちっといやらしい。

湯ノ沢峠の避難小屋に荷物を置いて大蔵高丸へ。

 

 

ここのあたりのお花畑、ピークはずれていたけど、

シモツケソウやハクサンフウロのピンク色がきれいだった。

 

 

 

湯ノ沢峠からは沢沿いに下って林道に出たところで雨が強くなった。

雨具をつけて天目山温泉まで舗装路を歩いていく。

 

びっしょり濡れた雨具と汗の染みた服を脱いで温泉につかる。

そして最後はビール

 

あとはバスにゆられて甲斐大和へ

久しぶりの山行、静かにしんみりと味わいました。