ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

檜洞丸 2013年5月 その2

2013-05-30 23:09:21 | 関東の山

2013年5月25日 檜洞丸の続き

 

お昼で混雑していた山頂付近も少しずつ人がばらけてきました。

下りは犬越路を経由する道をとりました。

 

 

山頂直下のミツバツツジ、まだ蕾でした。

この週末は満開になっているかな。

 

犬越路へのルートはところどころガレ場になっている険しい道です。

今日は人も多いので落石に注意しながら歩く。

 

 

 

 

木の階段に沿って、こちらにもシロヤシオの木が多くみられます。

 

 

 

熊笹の峰とある1523ピークの手前あたりは、ゆったりとした尾根。

 

あちらこちらで花を愛でながらの快適な道です。

 

 

大笄の先は、再び急峻な道。

岩場・鎖場が連続します。

ところどころで渋滞になっていました。

まあ、急ぐ旅でもなし、のんびり待ちながら風景を楽しむのもまた良し。



 


小笄を超えてしばらくすると再び尾根が広がり、

森を抜けて犬越路の避難小屋が見えてきました。


 



中はきれいに手入れされています。


峠から南側の谷間に下っていきます。

 

 

 

 

ガレた道をぐんぐん下り、沢が広がってゴールが近づいてきました。

 

 

 

沢沿いにもヤマツツジや藤の花などが各所に咲いていて

緑濃くなった山道に彩りを添えています。

 

 

 

 

 

林道に出ました。

 

 

 

西丹沢自然教室のバス停に戻ってきましたが

途中のキャンプ場の売店で下山後の楽しみを仕入れたことは

言うまでもありません。

 

久しぶりの西丹沢、花と緑の森の中を歩いて

すっかりリフレッシュした山旅でした。

 

おしまい


檜洞丸 2013年5月 その1

2013-05-26 21:26:04 | 関東の山

 

恒例の、高原山オフの季節が近づいてまいりました。

今年は梅雨入りが早いということで天気が心配ですが

山仲間と一緒に可憐なシロヤシオを見るのが楽しみです。

連休以来体がなまり気味でしたので

それに先立ち南関東のシロヤシオの名所へ

西丹沢に来るのは本当に久しぶり。

東京近郊で、良い山が立ち並ぶ地域なんですが

なぜか最近足が遠のいていました。

 

2013年5月25日

都営線、小田急線、そして新松田からのバスを乗り継いで

西丹沢自然教室前のバス停に到着。

 

 

 

まずは小さなお社に手を合わせ

ツツジコースの入り口へ向かいます。

 

家を出るときには雲に覆われていた空が青空に変わっていました。

 

 

 

 

 

沢の流れに沿って登山道が始まります。

だいぶ緑も濃くなって、春から初夏の趣へといつの間にか季節は進んでいるようです。

 

右岸から急斜面をジグザグに上がる

 

 

 

尾根を横切ると道はなだらかになります。

ブナの森の柔らかな日差しの中、気分良く歩いていきます。

 

 

 

さすがに一番にぎわう季節、ところどころで大パーティーに追いつき

先に通していただきます。

やがてゴーラ沢出会いの明るい沢へ

 

 

 

藤の花がところどころで淡い紫の花を咲かせています。

 

 

ここからは檜洞丸の山頂に向かって急登が続きます。

 

 

周囲の笹が花をつけていました。

 

青空が出て思ったより気温が上がり、汗を拭き拭き登っていく。

展望地に出ます。

手前のこんもりした畔ヶ丸、お目当ての富士山は雲からちょこんと頭を出していました。

もう少し早い時間につければよかったのですが、この後次第に雲が覆ってきます。

 

 

再び急な尾根を登っていき標高1300を超えたあたりでしょうか・・・

お目当ての白い花!

 

今年初めてのシロヤシオ

清楚な姿ですが、今年は花付が今一つだそうです。

 

 

たしかに周囲にそれらしき木はたくさんあるのですが、今一つさびしい感じ

 

それでもところどころに、元気に花を咲かせているのもあり

目を楽しませてくれます。

 

 

 

石棚山からの道を合わせると、木道の道はやや緩やかになって

フキやバイケイソウに覆われた気持ちの良い道になります。

 

 

黄色い花はキジムシロかミツバチグリか・・・

 

 

しばらくは高原を思わせるなだらかな稜線の道、

日差しが陰って気温が下がり歩いていて快適です。

 

こんな古木の不思議な造形も味わいを深めてくれます。

 

だいぶ雲が出てきました。

 

 

間もなく頂上へ

 

さすがに檜洞丸のハイシーズン

周囲は登山者でいっぱいです。

それでもところどころに草地のスペースがあって

その一角に腰を下ろしました。

シートを敷いて昼食の準備・・・

その時ふと、山頂近くにある青ケ岳山荘のことが頭をよぎりました。

なぜかというとたっぷりと汗をかいた後のお楽しみがほしかったわけで・・・

西側に山頂を150mほど下ったところに小さな青い屋根

お目当ての飲み物は首尾よく手に入りました。

 

 

何物にも代えがたいのど越しの快感を味わって

山頂の雰囲気を楽しみました。

 

続く

 


大持山・小持山から武甲山 2013年5月 その2

2013-05-07 22:02:21 | 奥多摩・奥秩父・その周辺

2013年5月5日

終日良い天気に恵まれたこどもの日、奥武蔵のハイキングの続きです。

 

大持山頂近くで昼食をとり、小持山へと進みます。

 

ここから先の楽しみは、奥武蔵では比較的珍しい?アカヤシオの花でした。

例年GWあたりが見ごろと聞いていたのですが、

ちょっと今年は外れていたかな。

 

 

 

あちこちにピンク色をした花が見られるようになってきましたが、花つきは今一つ。

 

 

でもこの淡い色合いと愛らしい丸みをおびた花弁の形、

ミツバツツジのキリっとした姿とはちがった優しさを感じます。

 

稜線の西側の眺め、

地平に雲は浮かんでいますが、まだまだ良い天気は続く。

 

間もなく小持山

 

ここからは武甲山が目前に控えています。

これから向かう尾根道に沿って防火帯が延びているのが見えます。

あれが本日最後の登り道。

アミノバイタルゼリーを補給して備えます。

 

 

シラジクボに向かって旧坂を下りてゆきます。

そっけないほどにシンプルな道標

 

 

 

シラジクボまではあっという間。

ここから防火帯を一気に登る。

 

 

道端にさく小さな花たちを見ながら一歩一歩登っていきます。

 

スミレ各種

 

 

 

フデリンドウかな

 

 

 

 

バイケイソウ?の群落も

 

 

落葉松の若葉の緑が目に優しい。

 

 

標高差200mあまりの登りも今日は短く感じました。

 

 

山頂の神社に到着

 

まずはお詣りして無事の山登りに感謝

 

 

さすが人気の武甲山、山頂手前から一気に人が増えました。

展望台にもひっきりなしに人がやってきます。

 

 

削り取られた北側に向かって景色は広大に見えます。

 

さて、最後のピークも踏んだところでぼちぼち帰りましょう。

浦山口に向かってぐんぐんと下っていきます。

山頂を出たのは13時をまわっていましたが、まだまだ人が登ってきます。

 

途中西側が開けたところで両神山が見えました。

 

 

 

杉林になったり落葉樹になったり森の様相が変わるのを見ながら高度を下げていきます。

 

 

そして登山口へ

 

 

あとは沢に沿った林道沿いに駅へ向かう。

 

 

 

スタートの名郷あたりも、ゴールの浦山口も藤の花が満開でした。

 

 

駅からは電車を乗り継いで帰ります。

西武秩父はさすがに大混雑。

急ぐことはないと、乗り換えの時は一本あとの電車を待ってすべて座っていきました。

もちろん最後のシメはこれで・・・  

 

 

おしまい


大持山・小持山から武甲山 2013年5月 その1

2013-05-06 17:24:25 | 奥多摩・奥秩父・その周辺

2013年5月5日

連休後半は良い天気が続きました。

一日ぐらいは山に出かけねばと選んだのは奥武蔵。

名郷から妻坂峠に上がり、大持山・小持山から武甲山と縦走して浦山口に降りるルート。

いつもは北側から砕石で削られた姿ばかり見ていましたが、

小持山からみる武甲山は、こんもりと緑に覆われた柔和な表情でした。

 

 

西武線飯能から出るバス停では、そこそこ行列ができて満員になりましたが、

多くの人は途中で下車し、さわらびの湯を過ぎるころにはすいていました。

終点の名郷で降りて妻坂峠へ。

 

 

しばらくは林道歩きです。

沢沿いに続く道の途中には2か所ほどキャンプ場があり、

こどもの日とあって家族連れでにぎわっていました。

 

 

 

 

単調な林道歩きですが、道端の花や周囲を囲む新緑が爽やか。

 

 

 

車道を上り詰めると、いきなり採石場の建物が現れます。

 

 

この手前に登山口があったのですが、見落として先に進んでいたところ、

トラックで登ってきた方に「登山口はあっちだよ」と教えていただきました。

こんな感じで採石場のわきを通り抜けていきます。

 

 

 

しばらく進むと、運搬用の小さな軌道が出てきます。

 

 

なおも進むと森の中に入ったり、廃屋のある広場に出たりしながら登って行きます。

 

山と高原地図で水場マークがついているところ。

 

 

ここからは峠まで一気の登り、

道は一定の角度でジグザクに切られていて、

淡々と高度を上げるにはちょうど良い道です。

上方が明るくなって峠に出ました。

 

 

峠周辺のカタクリはもう終わりかけていましたが、

この先の道端にまだ数輪咲いていました。

 

 

ここからは小さなピークをいくつか越えながら大持山へと向かいます。

途中の開けた場所から奥多摩方面

奥に見えているのは三ツドッケのあたりでしょうか。

 

道端の小さな花たちを愛でながら歩く

 

 

 

ウノタワが近づくと、明るくおおらかな稜線になります。

周囲の木々の新芽もまだ小さく、春のさわやかさを感じる道のり

 

 

 

遠くにちょこんと武甲山が見えた。まだまだ遠い。

 

やがて稜線はさらに広がってウノタワに出ました。

奥には草地が広がっており、ここでのんびり休憩しているパーティーも。

 

 

 

このあたりからちらほらとミツバツツジが見られる。

 

 

やがて横倉山へ

 

 

ここから一旦下って登り返していくと、武川岳への分岐点に出る。

大持山の山頂はもうすぐ。

 

 

 

南東側が開けていて気持ちの良いところ。

ここでちょっと早めの昼食にしました。

 

 

朝登ってきた名郷の集落が見えます。

山の中腹あたりは緑に混じって山桜の淡い色が見られます。

 

 

このところの日帰り山行の定番

アルコールバーナーにゴトク2号でカップラーメン

 

 

暖かい日差し、気温も暑すぎることなく

最高のハイキング日和になりました。

 

続く

 


爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳 2013年4月 その3

2013-05-04 22:00:46 | 北アルプス

2013年4月29日

4時に起床、小屋泊まりでも朝食はたいてい自前。

コーヒーとパンで手早く済ませ、小屋の外に出て日の出を待つ。

東の空はすでに明るく色づいている。

今のところ風もなくじっとカメラを構えていても寒さはさほど感じない。

 

そして彼方の山稜の上に小さな輝きが現れ、みるみる大きくなっていった。

 

 

モルゲンロートにつつまれる鹿島槍ヶ岳

ふんわり淡く色づく雪面

 

立山にも日が差し始めた。

 

余分な荷物を小屋にデポさせてもらい、山頂へ向かう。

 

 

布引山の登りにかかるまでは、ゆったりとした尾根道。

まだ雪もしまっていて歩きやすい。

 

 

 5月にしては清らかさを感じる雪面と風紋

 

 

 

 

 

ふと背後を見ると、

遠くに八ヶ岳、その右に富士山、左は金峰山あたりか・・・

世界遺産選定もむべなるかな

山を登って必ずその姿を探し、心ときめかせるのも一種の信仰かもしれない

 

 

朝の剱岳

今のところ静かにそびえたっているものの、富山側の雲の陰りが気になるが・・・

 

 

はるかに見える薬師岳も陰って見える。

思ったより早く天気が下り坂になるのだろうか

 

それでもまだ青空のもとに輝くピークを前にはやる気持ち。

 

・・・で布引山に取り掛かるころ山頂に雲が流れてきた。

 

すでに爺ヶ岳を見下ろすようになってきたが

 

標高を上げるにつれ強まってくる風、

すでに西の空は暗い雲に覆われてきている。

 

2700mあたりから地吹雪っぽくなってきた。

フードのうえからひっぱたかれているような風の中、

山頂への道を急ぐ。 

 

南峰到着

北峰からもパーティーが登ってきた

黄色い山頂の標識は雪に埋まっており

ぼろぼろの棒がたっているだけ

 

とりあえずは北側の山々に目を向ける

手前に五竜岳、その先に白馬岳

 

立山、剣岳も頭を隠してしまった。

 

長居は無用とばかりに小屋までとっとこ降って行った。

2500mを切るころ、だいぶ風も穏やかになってきた。

小屋に戻って、まずは一服。

カップラーメンを食べる。体にエネルギーが注ぎ込まれ、温まってきた。

 

荷物をまとめて帰路へ

爺ヶ岳にまた登り返さねばならない

 

 

この先の天気が多少不安であったが、爺ヶ岳の北峰が近づくころ再び雲が薄れてきた。 

 

 

そして中峰から南峰へ

風は相変わらずだが空は青みを取り戻してきた

 

再び剱岳も顔を出した。

西側の風景はここまで。

最後に見送ってくれた峰々に感謝。

 

 

あとは南尾根を同じように下っていくだけ

下るにつれ風もおさまり気温も上がり、

雪がぐずぐずになってきた。

 

昨日は雪に覆われていた南尾根の森の中も、あちこち木の根が表れて

なんだか歩きにくい

尾根から柏原新道にもどるころには、日なたはご覧のとおり

雪がすっかり融けていた。

昨日は真っ白な道だったのに、さすがに5月である。

 

登山口まで降りてきた。

ここでうれしい出来事。

 

下る途中、昨日落としたサングラスはないかと、周囲に目をやっていたのだけれど見つからず

諦めていたのだが、登山口の案内テントのところでふとテーブルに目をやると・・・

 

 

「あった!」

どなたか下山するときに届けてくださったんですね。

どなたかわかりませんが、この場を借りて感謝申し上げます。

 

昨日雪で覆われていた駐車場もすっかり土が出ていた。

車に戻って、立ち寄った先は大町の温泉

ゆったりと汗を流し、残念ながらビールは飲めず

ccレモンを一気飲み。

ついでに酒の博物館によって、お土産を購入。

大町の温泉街はちょうど各種の桜の花で華やか。

川べりで鹿島槍ヶ岳を振り返る。

 

 

帰りは大渋滞を予測していたので、安曇野あたりでのんびり時間をつぶしながら戻ることとする。

信州の蕎麦に舌鼓を打ちつつ、「これでビールや冷酒が飲めれば・・・」という気持ちを心にしまう。

 

 

何はともあれ、今年のGWも良い山登りができました。

 

おしまい


爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳 2013年4月 その2

2013-05-03 19:07:58 | 北アルプス

2013年4月29日続き

爺ヶ岳中峰から後方を振り返る。

歩いているのはジャンクションピークの先で後方に槍が岳が見えると教えてくれた

単独行の若いお兄さん。冷池でテント泊だそう。

 

 

 

それにしても剱岳のカッコいいことよ

 

 

立山とセットで・・・

 

今回私が目指すのはこちら、深田久弥も惚れた端正なお姿。

 

 

しかし安曇野側に伸びる雪庇、油断がならない。

昨日の吹雪の後だけに、雪は真っ白でなかなか美しい造形ではあるが。

 

 

よって稜線の西側の夏道らしきところをトラバースしながら進む。

別に難しいところはないけれど、雪が硬いところは慎重に。

 

 

冷池山荘も間近に見えるようになってきた。

心なしか風も穏やかになってきたようで。

 

 

赤岩尾根の分岐

ちょうどこちらを上がってきた二人組もいた。

 

 

高妻山、妙高山、火打山・・・北信の山々も良く見えている。

 

まもなく小屋に到着。

 

夏場のテント場は離れているが、

この時期は小屋の近くに張ることができる。

 

 

受付を済ませると、小屋開きの記念に飲み物をサービスとのうれしいお言葉!

何にしますかと問われて迷わずこちらを選択。

 

 

お昼に食べ損ねたチーズパンをつまみにのどを潤す。

毎度のことながらこの瞬間の至福!

 

 

でも結局350ml一本では足りずに追加

窓辺で先ほど登ってきた爺ヶ岳を眺めながら

 

 

穏やかな夕暮れ時

ここは風もあまりなく、外に佇んで少しずつ赤みを帯びてきた山々を眺める。

 

 

 

やがて剱岳に夕日は沈みゆく

 

 

夕日を見に小屋からテントからカメラを抱えた人が出てくる。

 

しばし静かな黄昏時を味わったあと

小屋に戻って夕食

 

そして食後のたしなみ

 

 

明日の天気、少なくとも午前中は大丈夫であろう。

ほろ酔い気分で望外の良いコンディションだった今日一日を振り返りつつ床へ。

 

続く

 


爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳 2013年4月 その1

2013-05-03 18:26:54 | 北アルプス

GWはぜひ北アルプスと思っていたが、今年も常念山脈のどこかにするか、後立山の唐松あるいは鹿島槍か、はたまた焼岳あたりにするか・・・直前まで迷った末に鹿島槍を選びました。天気予報では28、29あたりが狙い目。このところ運動不足で体がなまっていたこともあり、今回はまよわず小屋泊まりにしようと冷池山荘の予約電話を入れると、27日は猛吹雪で扇沢あたりにも相当雪が積もったとのこと。ラッセル覚悟でカンジキを装備に加えました。

 

27日の晩、渋滞がおさまった中央道を車を走らせ、その日は車中泊。

安曇野松川の道の駅で迎えた朝、山にかかった雲が晴れて赤みのかかった白い稜線の上に月。

 

 

柏原新道の入り口の駐車スペースはすでにいっぱい。

ちっと出遅れたか・・・

で、扇沢の無料駐車場区域に何とか一台分のスペースを見つけて出発。

ターミナルに近い有料駐車スペースには車の行列ができていた。

 

しかしスタート時点でこんなに雪があるとは思わなかった。

それでも出遅れたことがかえって幸いし、しっかりトレースができている。

早朝出発した人たちに感謝。

 

 

東側の斜面の道も雪で覆われていて、朝日があたってまぶしい。

 

しばらくは森の中だが、時折覗く向かいの山々、

蓮華岳のたおやかな稜線に元気づけられる。

 

 

雪の季節は夏道から外れて爺ヶ岳南尾根に上がる。

入り口にもしっかり標識があった。

 

 

 

しばらくは雪に覆われた尾根上を歩いていく。

何せ汗かきなもので、時折曇ったサングラスを着けはずし繰り返していた。

標高1700mを超えたあたりだったか、

ふと気づくとサングラスがない?!

これはどこかに落としてきたかと、荷物を置いて登った道を下って行った。

最後に確認した休憩地点にまで行ってみたが結局見つからず。

あきらめてザックを置いたところまで登り返す。

これで30分ばかりロスしてしまった。

以降はしかたなくゴーグルを着用。

 

その後も着々と高度を上げていく。

針ノ木岳、スバリ岳、

その向こうの立山連峰にも青空が広がっていることであろう。

 

森を抜けてジャンクションピークに出ると景色が開ける。

 

目指す爺ヶ岳も端正な姿を現した。

 

 

ここからは気持ちよさげな稜線歩き、

ただ、爺ヶ岳稜線上には雪煙が舞っており風は強そうだ。

 

 

尾根の向こうに剣岳も頭を出した。

 

 

高度を上げるにつれ強風で雪が飛ばされていて、歩きにくいガレ場の道に変わる。

 

振り返れば彼方に槍・穂高

 

 

少々風は強いが、主稜線に上がってからよりはマシであろうと

ここで石に腰を下ろしてあんパンをかじる。

 

 

周囲の岩峰を従えた剱岳、周囲の数ある山々の中にあっても、ひときわ風格を感じさせる。

 

 

先行する人々を見上げながら山頂へ、

いよいよ風は強い。

 

まずは爺ヶ岳南方に到着!

そして目指す鹿島槍がドカンと目の前に姿を現した。

 

 

振り返れば剱・立山連峰、稜線上には種池の小屋もぽつんと見えている。

 

 

やっぱり風が強くのんびりともしていられず、すぐに爺ヶ岳中峰へ

 

 

西側は雪がクラストして一見つるんとした斜面が、谷底まで続いている。

トラバース気味に慎重に通過。

 

 

そして山頂の黄色い標識へ

 

この風景を見られただけで来たかいがあったというもの。

 

続く