ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

立山-薬師岳200707-6

2007-09-14 20:14:25 | 北アルプス
立山-薬師縦走最終日

名残を惜しみつつ下りにかかります。


薬師岳山頂を振り返る



黒部五郎岳と彼方に槍ヶ岳





ゆったりとした姿の通り、薬師岳は懐が深い山でした。
お花畑、雪渓、湿原、沢沿いの道と変化に富んだ下り道を楽しむことができました。


薬師平への下り道から黒部五郎岳



太郎平小屋につき昼食を食べていると、スゴ乗越から一緒だった人たちが次々と到着。
小屋の前のベンチで宴会となりました。天気がよかったこともあり
1リットルの缶ビールが次々と開いていく。
皆様、楽しいひとときをありがとうございました。


太郎兵衛平から薬師岳






夕日を見に、小屋の裏の太郎山に登る。
今回の山行も明日で終わり。
せっかく天気も安定してきてもったいないですが。


富山湾に沈む夕日



翌朝、宴会メンバーが出発。この先の安全を祈りつつ見送り、
私はゆっくりと下山。

月とコバイケイソウ




白山遠望




最後にもう一度立山を振り返る。
天気にはあまり恵まれませんでしたが、
それだけに山のいろいろな姿を見ることができたと思います。


下山路から立山



有峰湖を見下ろす





立山-薬師岳200707-5

2007-09-08 11:14:31 | 北アルプス
スゴ乗越小屋前で夜明けを迎える。
天気はすっかり回復の様子。



朝食に、パッキングにあわただしい中にも
小屋の中は弾んだ雰囲気。

丹念に日焼け止めを塗って出発。
しばらく樹林を進み、木が低くなってくると湿原状になり、
その先に間山が見えます。




前方の青い空を見ながら、快適に進みます。
小さな池を過ぎて森林限界を超えると
もうひと登りで間山へ到着。
すばらしい展望が広がっていました。

赤牛岳、水晶岳、その向こうには槍ヶ岳の姿も見えます。
振り返れば、たどってきた道、
越中沢岳、鳶山の向こうに立山が見えています。
遠く後立山の峰々まで見渡せます。






間山のあたりは、二重山稜が続いており、
その谷間には小さな池があります。



暫し展望を楽しんだ後、
山稜の左側をたどって、北薬師への登りに取り掛かります。



ハクサンイチゲと槍ヶ岳



北薬師岳の姿が、大きくなってきました。
その向こうには薬師岳山頂も見えます。
東側のカールに向けて、荒々しく切れ落ちています。



着々と稜線をたどると
北薬師の山頂はもう間近。





高度を上げるにつれ、
左手には裏銀座の山々から槍・穂高連峰まで展望が広がってゆきます。


やがて岩がごろごろした北薬師の山頂に到着。
前方には薬師岳への稜線が続く。




西側には、折立へ伸びるなだらかな尾根、その彼方には白山。




振り返れば、立山から剣、大日岳、
その手前には弥陀ヶ原の台地が広がっています。



薬師岳の金作谷カール。
未だ雪がたっぷり残っています。



左右に広がる展望を楽しみながら、薬師岳への岩稜をたどる。
今この時、ここにいることを心から楽しめる至福の時間。
やがて薬師岳の本峰もすぐそこに。





そしてついに薬師頂上へ到着。
太郎平からの登山者も合わせて、
急ににぎやかになりました。
祠の前にザックをおいて、
もう一度立山からの道を振り返ります。




山頂の東端に腰掛け、お茶を飲みながらゆっくりと
展望を楽しみました。

槍、穂高



水晶岳から赤牛岳への稜線、
その向こうに裏銀座の山々



乗鞍岳 手前に顔を出しているのは笠が岳



御嶽山



遥か遠く富士山も




見下ろせば薬師小屋、太郎平小屋、
その向こうにはゆったりと北ノ俣岳



今回の山行も、まさに山場を迎えています。
しばらく山頂で展望を楽しんでいました。

立山-薬師岳200707-4

2007-09-04 20:33:27 | 北アルプス
五色ヶ原の朝・・・雨
今日も灰色の世界ですが、
これもまた良しと開き直って、雨具を着て出発。

木道をたどって鳶山へ。
それでも進むにつれて雨は弱まり、少しずつ霧も晴れてきました。
ピークにたどり着くと、そこからは五色が原の全容が見渡せます。
赤い屋根の五色ヶ原山荘の建つなだらかな溶岩台地の西端には
鷲岳が三角形のアクセント。
その先は立山カルデラへざっくりと切れ落ちて、東側とは対照的な荒々しさ。
彼方には立山が雲の中から悠然と現れてきました。





東方に目を向けると、雪を湛える平原の向こうに
うっすらと見える三角形は針ノ木岳でしょうか。




南にはこれから目指す越中沢岳、その右に薬師岳が控えています。



鳶山で暫し展望していると、五色でキャンプしていた
テントの二人組み、そして山荘で同室だった単独行の方が登ってきました。
お互いに記念写真を撮り合い、越中沢乗越へと下りに入ります。
トウヤクリンドウやシャクナゲの咲く斜面を急降下、
一旦森林限界の下にもぐり、
再び越中沢岳へと、緩やかに登り始めます。





暫しハイマツの斜面を快適に登っていくと、最後は岩場となって
越中沢岳の頂上にたどり着きます。

山頂の先は切れ落ちて、深い谷間には雲が満ちています。
雲海という言葉そのままに、
リアス式海岸のように
ピークが島を、尾根と谷が海岸線を形作っていました。






そしてその先に、
北アルプス随一の巨峰薬師岳。
その山頂から長大な尾根を伸ばして
深い樹林に埋もれたスゴ乗越へと根を下ろしています。




稜線の途中には今夜の宿、スゴ乗越小屋の小さな赤い屋根。

山頂で休んでいると、五色からの縦走者が次々と到着。
ここから太郎兵衛平までは一本道。
目指すところを同じくする面々が、
これからのルートを視線でたどり、
未だ遠い薬師の山頂へと思いを馳せる。

ここからスゴ乗越まで、スゴノ頭をはさんで600mの急降下。
パーティーが次々と出発。意を決して雲海の下に飛び込むように。
私もそれに続きます。

雨上がりのいやらしい岩場を慎重に下る。
このあたりが中間点にあたるのか、
スゴ乗越から逆ルートの人たちとロープを譲り合いながらすれ違う。


一旦鞍部となり、スゴノ頭までひと登り、
山頂の北西をまくようにして、さらに下り道が続く。
ふと傍らに、雷鳥。見事な保護色。



そろそろ膝が笑い出すころ、こじんまりとしたスゴ乗越に着く。
いい加減下った後の登りはうんざり。
所々雨にぬかるんだ道をたどり、
ようやくスゴ乗越小屋に到着。



先着していたのは、薬師沢で釣りをするのが目的という二人組み、
大きな荷物の半分は釣り道具だそう。
そしててきぱきとして山なれた感じの若いご夫婦。

カレーうどんで昼食。
その後も東京から来たお二人組み、
神戸の若い単独行さん
長崎の三人組、
そして五色で同室の単独行さんなどなど続々到着。

それでも団体さんで込んでいたという昨夜に比べ
スゴ乗越小屋はゆったりと泊れそうです。

小屋の手前のテント場には、小さな湿原がありますが
そこに面白いものがあると聞いていってみると・・・



ミズバショウが咲いていました。
こんなところで、こんな季節に出会うとは。


夕方には雨も一服し、霧が晴れてきました。
皆小屋の前にたたずみ、変わりゆく景色を
味わっています。

眼前に越中沢岳がどっしりとそびえています。
北面のゆったりとした様相とは対照的な姿です。





どうやら長かった梅雨も明けようとしています。
次の朝は、待ち望んでいた空が広がっていました。




立山-薬師岳200707-3

2007-09-03 22:43:42 | 北アルプス
立山-薬師の記録も中盤ですがここで一休み。

この山行の前半は、雨の中歩く時間が長かったのですが、
そんなときの慰めは、可憐な花たち。

アルプスでは定番のメンバーですが、
この山行で撮った花をアップしておきます。
(名前間違ってたらすみません)



ヨツバシオガマ




チングルマ




トウヤクリンドウ




ハクサンコザクラ




タカネヤハズハハコ




タテヤマリンドウ




タカネスミレ




シャクナゲ




クルマユリ




ウサギギク




コバイケイソウ




イワツメクサ




ハクサンフウロ




イワイチョウ





立山-薬師岳200707-2

2007-09-02 20:42:03 | 北アルプス
2007/7/29

剣御前小屋→五色が原山荘

日の出前に外に出てみました。
かろうじて雲間から現れたご来光。
すっきりしない一日になりそう。



小屋で聞いた天気予報は、午後から下り坂。
昨日早めに切り上げただけに、午前中に稼いでおきたいところです。
小屋から別山の登りに取り掛かる。
ガスと岩の、灰色の世界を進む。
所々に咲くイワツメクサが瑞々しい。
別山山頂ではカメラを構える人二人。
剣岳が現れるのをひたすら待つとのこと。

砂礫の斜面を登ると真砂岳。
次第にガスが切れてきて周りの景色が見え始めた。
振り返れば剣岳、西には大日岳が姿を現す。
そして眼前には立山が重厚な姿を現しました。


西遊記にでも出てきそうな雰囲気・・・



真砂岳から内蔵助カールを左に見ながら、富士の折立への岩稜に取り付きます。




振り返ると、別山の向こうに剣岳が朝日に光っていました。
今頃、別山に立つお二人のカメラがフル稼働していることでしょう。




足場の悪い岩場を登りつめると、富士の折立の岩峰の根本にたどり着きます。
雲が薄くなり時折青空も出てきました。




ここまでくれば立山の最高地点大汝山は目前。



振り返れば別山、剣岳もはっきり見えています。



大汝の小屋の前に荷物を置いて山頂へ。
相変わらず雲は多いのですが、南側を望むと目の前に雄山の祠、
その先の彼方には薬師岳、そしてその左側遥かに槍ヶ岳も見えます。
但しその数分後には再びガスの中に入ってしまいました。
稜線をたどって雄山の社務所前へ。
急ににぎやかになってきます。
入山料を払って雄山山頂へ。
その場に居合わした数人で御祓いを受ける。
この先の登山の無事を祈って。

雄山から一の越へはガレ場を一気に下る。
山頂から一の越まで登山者が連なっていて、
大汝山の静けさがウソのようでした。

一の越では日も照ってきて
日焼け止めを塗り、
浄土山の登りにかかる。
こちら側にくると歩く人もぐっと減って
花とハイマツの斜面を快適に進む。

一の越を超えたあたりから室堂を見下ろす



こちらは御山谷側



前方には龍王岳が怪異な姿。




富山大学立山研究所に荷物を置いて、浄土山を往復。
再び戻ったところで昼食をとる。
ミルクティーを沸かし、カロリーメイトとドライフルーツで簡単にすます。
目の前の竜王岳をおかずに、食べていると、
浄土山側から登ってきた若い男性二人組みのパーティーが、
大きな荷物を私の横において休憩。
これから槍ヶ岳までの長期縦走とのこと。
今晩は五色が原に幕営ということで、お互いの検討を祈りあう。
結局彼らとはこの先太郎平まで抜きつ抜かれつ一緒に進むことになりました。

一の越で出ていた青空もかげり雲行きが怪しくなってきました。
鬼岳へ向かう下り道でいよいよ大粒の雨が。

ここからザラ峠を超えるあたりまでは雨の中で、
カメラもほとんどザックの中でした。

(このあたりで出会った花の写真は別にアップします)

傍らの高山植物を慰めにひたすら五色への道を進みます。
鬼岳付近で大きな雪渓を三箇所ほど横切り、獅子岳にたどり着く。
ここからザラ峠へ一気に400mほど下る。
霧の中で不意にザラ峠の道標に出会う。
厳冬期にここを越えたという佐々成政。
現代とは装備もまるで違う時代にここを越えた
戦国の人々の姿を心に描く。


峠を越えるとやがて木道になり、
イワカガミ、チングルマ、ハクサンコザクラなどが咲き誇る穏やかな平原に。
私の今回の山行のハイライトのひとつ、五色が原にたどり着きました。



早い時間だったためか、山荘は未だ静か。
乾燥室に雨具を干した後、お茶を沸かして山荘前に暫したたずむ。
雨は上がって流れるガスの中、ゆったりと広がる平原が
少しずつ見渡せるようになってきました。

夕暮れが近づくにつれ、次第に切れてきた雲の間から、
赤牛岳や野口五郎岳、烏帽子岳、針ノ木岳等が現れました。
そして北側には、今日越えてきた立山、竜王岳の姿が。
後半の雨は残念でしたが、充実した一日を過ごした満足感が湧き上ってきました。






小屋の同室はいずれもベテランの男性二人組みと単独行の方。
4人で6畳はゆったりと眠れます。
夕食が始まるまで、おつまみを分け合いながらビールの時間。
お二人組みは中判カメラを担いできたものの、
ほとんど活躍の場が無かったと嘆いておられました。

明日はお二人組みは室堂へ戻り、
単独行の方は私と同じくスゴ乗越へ。
天気予報は相変わらずパッとしない内容でしたが
明日こそはカメラが大活躍できるように祈って
眠りにつきました。




立山-薬師岳200707-1

2007-09-02 18:24:16 | 北アルプス
もう一月前の山行になりますが、久しぶりの北アルプスの記録を残します。
梅雨明け直後の安定した天候の中で縦走するつもりが、
思いのほか梅雨明けが遅れたために、前半はほとんど雨具着用で歩く羽目に。
それでも後半のハイライト、薬師岳越えでは北アルプスど真ん中の
大展望を堪能できました。
たまたま同じコースをたどった方々と飲んだお酒も、
楽しい思い出となりました。


2007/7/27
ムーンライト信州で新宿を立つ。
できるだけ睡眠が取れるようにと、グリーン車の一人座席を利用。
ささやかな贅沢ですが快適でした。


2007/7/28
室堂→剣御前小屋

ふと目を覚ますと、既に安曇野に入っておりました。
ここは快晴で、後立山の峰々もくっきりと姿を見せておりましたが、
山の向こうに怪しい雲が・・・

扇沢では未だ青空が見えていました。
空の黒い点々は、レンズについたゴミではなく鳥の群れです。




アルペンルートを進むにつれ、次第に景色が雲にかすんできました。
ロープウェイ待ちの時に植物園で撮影したカラフトマンテマ
ひょうきんな顔つきです。




室堂に着くと、真っ白な霧の中。
バスターミナルの前でコンビニパンの朝食を済ませスタート。
コバイケイソウやイワカガミを左右に見ながら
雷鳥平へと歩を進めます。

霧にかすむ血の池




雷鳥荘の前で、早くも雨が降り出しました。
軒先を借りて雨具着用。
後は淡々と雷鳥沢沿いのみちをたどっていきます。

3年前に剣岳に上ったときは真っ青な空の下、
雪渓と花と風景を楽しみながら登った道でしたが、
今日は足元ばかりを見ながら歩いていきます。

剣御前小屋は雨宿りの人で混雑していました。
自炊部屋のテーブルが空くのを待って、
インスタントの天ぷらそばをゆでる。
次第に雨も風も強くなってきており、
計画では内蔵助山荘まで行く予定のところ、
「今日はここまで」の気分になってくる。

早々に宿泊の手続きを済ませ、濡れたものを乾燥室に持って行った後は
談話室でまったりとすごす。
備え付けのマンガ本(石塚 真一さんの「岳」)
1巻から4巻までを一気に読んでしまった。
山小屋で読むにはなかなか刺激的なコミックです。

時がたつにつれてここで泊ると決めた人が、
談話室に顔を出すようになってきました。
未だ時間は早いですが、岡山から来たという2人組みの方と
ウィスキーを飲み歓談。

そのうち談話室を出入りする人の話から
剣岳で転落事故があったことを知る。
事故の処理で登山道の通行に支障があるようで
同時刻に剣に行っている仲間を待つ人が心配そうに話をしている。
山小屋から一歩外に出ればそこには風雨に荒れる
厳しい世界があることを改めて感じる。

剣御前の夕食は混雑していましたが
ボリュームたっぷりで満足でした。











御嶽山200808-4

2007-09-01 17:59:02 | 中央アルプス・御嶽山
2008年8月18日

 さわやかな夜明けです。


 

 小屋を後にして、三の池の畔を回ってから、再び摩利支天へ。
 昨日は雲の中で何も見えなかったところですが、
 今日は展望が利きます。




 継子岳越しに見る乗鞍の向こうには、穂高、笠ガ岳。




 摩利支天から見る継母岳


  
 賽の河原に戻り、剣が峰の方向へ。
 御嶽山の主峰も堂々たる姿です。



 二の池には大きな雪渓が残っていました。



 終始姿を見せてくれた、中央アルプスの峰々。
 またその向こうには、白根三山、塩見岳、さらには富士山も。
 


 後は愛車の待つ田の原へひたすら下るだけ。
 天気にも恵まれ、気持ちの良い山行となりました。

 

御嶽山200808-3

2007-09-01 17:06:37 | 中央アルプス・御嶽山
五の池小屋に戻るころ、再び雲が切れて空が出てきました。
今日の宿泊者は私も含めて6名。
ゆったりできそうです。

小屋に男の子がいて、今日濁河から登ってきたという。
小屋のスタッフの方の息子さんだそうで
五の池の周りで双眼鏡をのぞきながら御嶽山のことを
色々と教えてもらいました。
今日からここで一週間ほど過ごすということで、
とても素敵な夏休みだとうらやましく思います。

西側にかかっていた雲が切れて、白山が見えてきました。
小屋にいた皆で沈み行く夕日を見ながら、暫し佇んでおりました。



摩利支天の上に月



夕食後、小屋番の市川さんが撮影したDVDを
鑑賞させていただきました。
四季折々の多様な表情を見せる御岳の見事な映像に一同暫し浸る。

今晩は月も沈み、きっときれいな星空が見えるということで
外に出てみますと・・・

期待通りの降るような星空。
カメラの感度をISO1600にしてとってみましたら
それなりに天の川が写りました。
写真は夏の大三角形の方向です。



御嶽山200708-2

2007-09-01 11:42:16 | 中央アルプス・御嶽山
淡々と頂上へ。
信仰の山と聞いていた通り、白装束の方が多いです。
一口水はほとんど涸れていました。
王滝頂上から剣が峰頂上までは荒涼とした風景。
最後の石段を登って頂上へ。
かなり雲が多く遠景は途切れがちですが、
それでも北、中央、南の日本アルプス連山が展望できました。
乗鞍岳の向こうにかろうじて前穂高の姿が。



山頂部を周回するコースへ。
左に地獄谷が切れ落ちています。



一の池を右に、継母岳を左に見ながら岩稜の道を進みます。
手持ちのガイドマップによると、継母岳へは明瞭な道は無いようですが、
登って見たいと思わせる、どっしりとした姿です。



二の池新館小屋方向に下りると、イワギキョウ、イワツメクサの群落。
先ほどの荒涼とした景色から、徐々に生命を感じる風景に変わってきました。



剣が峰を過ぎてから人の姿はめっきりと減っています。
強い日差し、それを時折さえぎる雲。
汗を拭きながら、水を飲みながら黙々と歩く。

賽の河原から摩利支天の分岐に近づくにつれ、
徐々に雲の流れが濃くなってきました。
吸い込まれそうな青色をした三の池が眼下に見えてきます。



摩利支天から五の池へ。
今晩の宿、五の池小屋に到着。
小さいけれど、こざっぱりとしたきれいな小屋です。
五の池は水がほとんど涸れて、直径3mぐらいになっていました。
周りには、イワギキョウ、ヨツバシオガマ、クルマユリなど
鮮やかな花が咲き誇っています。

中に入ると小屋の方が夕食の準備中。
宿泊の手続きを済ませた後、継子岳周辺の様子を尋ねる。
継子岳から四の池周辺を巡る道はきれいに整備されているとのことで
早速出かける。

小屋の裏では、砂礫が広がる斜面に一面のコマクサ。
さらに進むと気持ちの良いハイマツの道のところどころに
オンタデの群落。
チングルマはすっかり羽毛の果実になって、風に揺れています。







頂上が近づくにつれ、岩盤が積み重なるちょっと不気味な稜線に成ります。



継子岳からは北アルプスの展望を期待したのですが、
ガスに囲まれてしまいました。
四の池に下りて行く途中で、再びコマクサに囲まれます。

四の池は、東側が切れた火口中を清流が流れる気持ちの良いところです。
流れ出す川の先は、滝となって落ちているとのことですが
残念ながら上からは滝は見えません。



標高2700mに広がる穏やかな空間。
だいぶ日は傾いてきましたが、
小川のほとりで暫し静けさを味わっておりました。





御岳山200708-1

2007-09-01 11:13:40 | 中央アルプス・御嶽山
今年の夏に登った山の記録を残していきます。
山行の日付が前後してしまいますが、
まずは先日登った御嶽山から。

2007年8月17日

 金曜日にお休みをいただいて御嶽山へ登ってきました。
御嶽は初めてです。
田の原まで車で上がり、剣が峰を越えて五の池小屋に泊まって
頂上を巡ってくるプランです。

この7月末から8月始め、久しぶりに北アルプスに登ってきましたが、
3000mの魅力をもう一度堪能しようということで。

車でのアプローチですが、国道19号から田の原までが意外に長かった。
途中「猿に注意」の看板の先では、しっかり猿の群れが待っていました。
田の原からは、御岳の秀麗な姿が望めます。
晴れていますが、頂上を取り囲む雲が気になるところ。




スタート

2007-09-01 09:34:42 | その他
ブログ始めてみます。
飽きっぽい自分としては、いつまで続くかわかりませんが、
のんびりとやって行きたいと思います。

高校時代から始めた山登りも、ここ数年出かける頻度が減っていました。
デジタル一眼レフを買ってから、とにかく写真がとりたくなって、
今年は出かける回数が増えています。
お腹の脂肪が気になり出したこともありますが・・・

最近、記憶力の衰えを感じてきまして、
山で見たこと、感じたこと、出会った方々のことなど
書き留めておこうと思います。