ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

谷川連峰主脈+馬蹄形 2014年6月 その4

2014-06-21 20:04:16 | 上信越地方の山

2014年6月16日

蓬峠にて朝を迎える。

この山行もいよいよ最終日。今日は馬蹄形縦走路を時計回りにぐるりと辿り

七ツ小屋山、朝日岳、白毛門に登って土合に下山の予定です。

朝日岳は二回目ですが、前回は曇天で展望がなく少々さびしい山行になってしまいました。

今日は上々の天気でスタートできそう。

あの素敵な雲上の庭園で眺める景色が楽しみ。

 

 

 

お隣の若者のテントはまだ寝息が聞こえる。

朝ご飯のカニ雑炊と豚バラ大根缶詰を食べ、ツエルトをたたんで出発。

七ツ小屋山までは、笹原の稜線が続きます。

 

シシゴヤノ頭に続く謙信ゆかりの道、5年前にあの尾根を登った時はガスの中だった。

 

遠くにかすんで見えるのは米山らしい、右手さらに遠方は佐渡島だろうか。

 

朝の未だ涼しい風を受けて快適な稜線歩き。

ただ今回の山行、東に向かって歩く場面がほとんどで太陽がまぶしく

サングラスなしではおられません。

そのせいでスキーシーズンのような焼け方をしてしまった。

 

 

小さな湿原の木道を超えれば七ツ小屋山はもうすぐです。

 

大源太山、豪快な岩稜が迫ってきました。

あちらも五年前に霧に包まれた岩場を登りました。

 

七ツ小屋山頂

 

振り返れば谷川岳に向かってS字型にのびる稜線。

 

茂倉岳の右手には、昨日越えてきた主脈縦走路

万太郎山、エビス大黒の頭、さらに仙ノ倉山、平標山と続く。

 

北西には越後湯沢の街並み

 

山頂を離れ東へ

清水峠へ進んでいく

まだ雪田に覆われた道もあります。

 

 

七ツ小屋から清水峠の間も、笹原の開けた道ですが、

ところどころ崩壊箇所がありました。

 

この辺りですれ違った人が4名ほど

いずれの方も白崩避難小屋に泊まって、私とは逆方向に馬蹄形をたどるそうです。

 

次第に谷川岳東面の荒々しい姿が見えてきました。

 

大源太山も尖った三角形から形を変えています。

 

白崩避難小屋に到着

 

小屋の裏手に鳥居と祠

背後には巻機山が見えます。

 

さてここからはジャンクションピークまで標高差500m

ビスケットを補給し登りに備える。

この近辺にはイワカガミが群生しています。

 

鉄塔を超えて進むとカエルの鳴き声

小さな池が彼らにとっての楽園

 

灌木の中と笹原が交互に現れる尾根道

ジャンクションピークが見えてきました。

そろそろ照りつける日差しが身に染みる時間。

周囲の景色を眺めて息を整えながら少しずつ高度を上げていきます。

 

 

 

北側に崩れた箇所をいくつか超え、

尾根の傾斜が緩くなって目指すピークが近づいてきました。

 

そして巻機山への分岐の標識が立つジャンクションへ 

ここから先もう大きな登りはありません。

 

朝日岳山頂に向かって緩やかな道が続く。

ここで前方からソロの男性とすれ違う。

今日白毛門から登ってきた人との最初の遭遇です。

 

雪田と草原が広がるゆったりとした稜線の先に

岩が一段高く積みあがった朝日岳の山頂が見えてきました。

 

背後に越後の山々

 

左手には尾瀬の山々

 

そして上州武尊山

 

私が最初に朝日岳に登ってみたいと思ったのは6年前の6月、

あの武尊の山頂からの風景がきっかけ

その時の上越の山々はとても美しく見えました。

 

2008年6月15日撮影  武尊山頂より朝日岳

 

ようやくあの時とは反対に朝日岳から武尊山を見ることができました。

 

朝日岳山頂です。

この山頂も独り占め、贅沢の極み

 

ここでの楽しみはもう一つ

 

ホソバヒナウスユキソウがあちこちに群落を作っています。

今年も可憐な花が出迎えてくれました。

 

規律良く三角形に編隊を組んでいる株

 

チングルマも

 

苗場山

 

花と展望を味わったあとは

烏帽子を経て笠ヶ岳へ

 

だいぶ気温が上がってきました。

大したアップダウンがあるコースでもないのですが、なかなかペースが上がりません。

 

近くに雪渓があるところでは、雪を削って手拭いを冷やし頭や首筋に充てる。

少々体をふらつかせながら進んでいきます。

調子が出ないのは腹がへっているせい?

羊羹やドライフルーツを取りながら歩くが調子が出ない。

 

 

 

笠ヶ岳の手前の草原でごろりと転がり、水をたっぷりと補給するとふっと体が軽くなった。

危ない危ない、こまめに水分を取っていたつもりでも

汗かきの自分には不足していたようです。

ついでにアミノバイタルゼリーを補給。

 

何とか笠ヶ岳まで来ました。

なんだかんだと疲労はたまってきているし足も痛くなってきたけれど、

最後のピーク白毛門まではもうすぐ。

 

 

谷川岳も正面に荒々しい姿を見せている。

 

 

朝日岳

時折雲が流れてくるようになってきた。

 

笠ヶ岳を下って、も一度登って白毛門山頂

長い縦走路もいよいよ終了を迎えました。

 

 

大烏帽子、笠ヶ岳

あのあたりを歩いているときはつらかったなぁ。

 

 

白毛門ではソロの男性が一人休憩中。

前橋にお住まいで、この周辺の山には登りに来ているそうです。

こんないい山が近くて気軽に登れるなんて羨ましい。

ついでに下山後の温泉のことなどお聞きしました。

一応ネットであたりをつけていたのですが、ちょうどそれがお勧めに上がったので一安心。

はやく三日間の汗を流したい!

 

15:31の列車に乗ろうとしていて、十分余裕を持ったスケジュールだったのですが、

朝日岳から笠ヶ岳までで時間を使いすぎていました。

まだまだコースタイム的には余裕がありますが、

これからの急降下もいつものようなペースで降りられないかもしれない。

ペースに注意しながら下り始める。

 

最初は岩場交じりの険しい道

右手にはマチガ沢、一ノ倉沢の険しい岩壁が望める。

 

やっぱり今日は足の裏が痛く、いつもの下りのペースが出ません。

適宜休み休み降りていきます。

 

日が陰ってきました。

暑い一日で、上空も不安定になっているようです。

夕立が来ないうちに下れれば良いのですが。

 

森に入ってしばらくしたところで休んでいると

先ほどの前橋の男性が追いついてきました。

さすがに何度も登っておられるだけにしっかりした足取りとペースで進んでいきます。

その時ぱらぱらと木の葉がなる音。

雨が落ちてきたようです。

これはすぐにやみましたが、いつ本格的な雨になるかわかりません。

私もグズグズはしていられないと、ラストスパート

 

白毛門の急な尾根道が終わりました。

 

そして土合の駅に到着!

前橋の男性もほぼ同時に。

 

まさにその瞬間でした、「ザー」と大粒の雨が降ってきたのは。

二人して思わず笑ってしまいました。

 

まだ電車の時間には余裕がありました。

駅の構内で汗を拭いて、列車を待ちます。

 

水上で乗り換えて

私は教えていただいた温泉を目当てに 上牧で下車。

 

上牧温泉風和の湯はここから歩いて5分ほど

施設は空いていてゆったりと湯につかることができました。

身も心もすっきりしたところで、今度は喉をすっきりさせねば。

湯上りのビールのうまかったことと言ったら・・・

 

そして再び駅へ戻る。

駅のすぐそばのお店で帰りの電車で飲むビールとおつまみを仕入れる。

そしてあとはのんびり帰るだけ

 

主脈と馬蹄形縦走路、谷川連峰の主要部を歩きとおすことができて心地よい満足感。

昨年三国峠から大源太まで歩いたので三国峠~白毛門までがつながりました。

あとは稲包山かな?苗場山もコースを変えて登ってみたいし、佐武流山も・・・

くたくたに疲れたけれど、地図を眺めているとまた歩きたいコースが浮かんできます。

 

 

おしまい


谷川連峰主脈+馬蹄形 2014年6月 その3

2014-06-20 07:27:10 | 上信越地方の山

2014年6月15日

丹沢主脈、オジカ沢の頭からの続き。

正面にオキの耳、トマノ耳、小さく肩の小屋も見えてきて

縦走のひと区切り,谷川岳までもう少しです。

 

上越国境の縦走路は、

時に緩やかで優しくおおらかな草原、

時に厳しく鉈で切り落としたような無骨な岩稜

ここは後者の顔つき

 

それを超えると再び優しい姿に戻ります。

オジカ沢の頭を振り返る。

 

俎の岩稜。

3月に登った時に見せた白い姿とは別の険しい風情

 

肩の小屋までの登り

まだ午前中なのに、ずいぶん長い一日を過ごしたような・・・

照りつける日差しに噴き出す汗をぬぐいながら登っていく

 

 

道端の小さな花々を撮りながら息を整え進む

ナエバキスミレかな

 

 

 

そして肩の小屋につきました。

昼食、小屋でビールを購入、ちょっと考えて二本

もちろん一本はこの場で景色を眺めながらのどを潤す。

もう一本は夜までとっておこう。

実は家から二本の缶ビールを持ってきていたのですが、一本は昨夜消費。

今夜はきっと一本では足りないだろうとのアル中の考えです。

 

 

仙ノ倉からここまでの道のりを振り返りつつ飲むビールのうまさよ!

 

さてそのあとは山頂へ

 

主脈縦走路とは打って変わってにぎやかです。

今日は好天の日曜日、ロープウェイは止まっていても

さすがに人気の百名山です。

 

お隣のオキの耳

 

明日の目標、朝日岳から白毛門の縦走路が見えてきました。

 

白毛門の先、彼方には平ヶ岳

 

燧ケ岳に至仏山

 

奥日光の白根山、手前は武尊山

 

 

武尊の右手には皇海山

 

マチガ沢を登ってきたクライマー

 

オキの耳へ進む

振り返ってトマノ耳

 

 

さらに進んで祠のあたり

 

正面に一ノ倉岳がそびえています。

日曜日のお昼とあって、この先に進む人はほとんどいないようです。

 

谷川岳東面の壮絶な岩壁

 

ノゾキからは一ノ倉沢のスラブが見下ろせる

 

さてお昼を回って、暑さはピークに達しています。

一ノ倉岳の登りを厳しく感じつつ

 

一歩一歩高度を上げてゆく

 

喘ぐように登ると一ノ倉岳山頂です。

 

稜線をたどると、茂倉岳との間は雪田に覆われていました。

 

さっそくザックから保冷バックを取出し、雪を詰める。

もちろんその中に埋めたのは缶ビール二本

 

 

ここから見下ろす武能岳

目指す蓬峠はあの山のむこうです。

 

 

茂倉岳に着いたときに頭をよぎった考えは、茂倉岳の避難小屋にこのまま泊まってしまおうというもの。

茂倉の避難小屋は水場も近く快適らしい。

しかし明日の行程も考えると、ここはもう一息進んでみようということに。

 

 

茂倉岳を降ってから見上げる、武能岳

近づくにつれて高く険しく見えてくる。

 

 

 一旦ザックを下ろして、羊羹をほおばり登りに備える。

ふと傍らに目をやると

 

一番暑さを感じる時間帯

とぼとぼとした足取りで本日最後の山頂を目指す

武能岳の一角に出ると、ようやく本日の目的地、蓬峠の小屋が見えてきました。

小屋の脇に白く光るもの

先着した人のテントが2~3張り

 

 

 

 

山頂についてほっと一息

振り返ると茂倉岳、一ノ倉岳が高くそびえています。

 

そして流れる雲の影の下峠を目指して進む

ゆったりとした笹原の稜線が続くこの辺りは

谷川岳周辺の中でも好きな場所です。

 

蓬峠へ到着

先着していたテントは若い男性三人組

聞けば蓬峠小屋の管理人さんはすでに下山されたとのこと

とりあえずツエルトを張って水汲みへ

 

 

ここのテント場はとても気持ちが良く好きな場所ですが、

水場が少々遠いのが難点でしょうか。

 

テント場に戻ってお待ちかねの一杯

五臓六腑に染みわたるうまさに、ほとんど一気飲み

 

思った通り一杯では足りずWカップ応援バージョン

つぎはゆっくりと夕食を用意しながら味わう。

 

のんびりとテント場ですごす夕暮れ時

 静かで穏やかな雰囲気に浸る

 

 

朝日岳、明日もあの山頂まで晴れ間が続いてほしい。

 

七ツ小屋山

 

やがて日は暮れて行き

 

 

長かった一日が終わります。

今日は穏やかな夜を迎えられそうです。

 

つづく

 

 

 


谷川連峰主脈+馬蹄形 2014年6月 その2

2014-06-18 20:45:46 | 上信越地方の山

下山後の出勤で、あまりの日焼け具合に職場で笑いを誘っております。

 

2014年6月15日

縦走二日目

昨日の夕暮れ時は曇天から一気に晴れ渡り気をよくして眠りについたが、

3時半頃に目を覚ましてベンチレーターから外を見ると・・・真っ白の霧の中

あれ?こんなはずじゃなかったけれどと思いつつも出発の準備を始める。

少々気落ちしたせいもあってか、もたもたと時間がかかってしまった。

夜明けは4時20分ぐらいのはず。周囲がだいぶ明るくなった頃、雲がどんどん薄くなっていきます。

 

 

ツエルトをたたんで出発するころにはエビス大黒様も姿を現しました。

 

よしよし、やっぱり予報通りの好天!

ニンマリしながら細い稜線を歩き始める。

 

振り返れば仙ノ倉山もすっきりと

 

 

ハクサンイチゲも今日は元気にパリッとしています。

 

月が沈むのは草津白根から志賀方面 

手前にエビス大黒の影

 

本日最初のピーク

早朝のまだ涼しい風の中、スッキリとした景色を左右に見ながらの縦走路は快適そのもの

 

群馬県側にすっぱり切れ落ちた稜線を下っていきます。

 

ところで帰ってから写真を見ているとあちこちにフレアやハレーションが派手に出ている。

昨日の雨もあってだいぶフィルターが汚れていたようだ。

機材のメンテを怠るとは何たる不覚・・・

 

 

振り返るエビス大黒

 

 

これはユキザサですかね(のんびり夫婦の山歩きさんの記事を見て同定)

 

雪融け跡の斜面にはハクサンコザクラもちらほら

 

正面に万太郎山が大きく迫ってきます。

 

仙ノ倉とエビス大黒

本日は平標~仙ノ倉間の草原も天国でしょう

 

越路の避難小屋到着

 

さらにおおらかな笹原の斜面を登っていく

 

この辺りで逆方向の登山者とすれ違う

昨夜は大障子避難小屋に泊まったのだそう

 

 

東俣の頭をかすめるようにして万太郎の肩にでる

山頂まではもうすぐだ

 

 

ここからの景色は360度、絶景です。

 

苗場山

 

エビス大黒の上に志賀方面

 

榛名山の方向

 

赤城山

 

そしてこれから向かう谷川岳への縦走路

 

巻機山はまだ雲に隠れている

手前に尖った新潟の大源太山、まるい七ツ小屋山

その手前に武能岳の屏風のような南西面

今日はあの山の向こうの蓬峠まで行く予定 まだ先は長い・・・

 

 

 

万太郎から一段降りて吾策新道の分岐

 

土樽に向かって尾根が延びています。

 

ここから大障子に向かってぐっと高度を下げます。

万太郎を振り返る

 

この辺りは笹原の素敵な縦走路です。

ただし大障子ノ頭は険しい岩場まじりの道。

 

 

 

 

次の大きなピークはオジカ沢の頭

そろそろ気温が上がり日差しを遮るもののない稜線上にいると

じりじり焼かれるようです。

 

雪渓の模様が面白い。

今はあの雪で頭を冷やしたいところ。

 

道端の花に励まされつつ進む。

 

 

万太郎を振り返る

 

小障子の頭

背後は一ノ倉岳、茂倉岳・・・まだまだ遠い

 

 

 

肩の小屋までの距離、だいぶ縮まってきました。

 

再び雪渓の模様

 

万太郎山もだいぶ遠くなった頃、

 

オジカ沢の頭に到着

 

 

先行していた三人組のパーティーに追いつきました。

ようやく肩の小屋が見えてきました。

ここからナイフリッヂのような尾根歩きになります。

 

 

谷川岳までもうすぐ、頑張るぞっと。

 

つづく

 


谷川連峰主脈+馬蹄形 2014年6月 その1

2014-06-17 22:05:31 | 上信越地方の山

 

 

谷川岳は学生のころから何度となく通った山、

そして仙ノ倉や朝日岳など周辺の魅力的な山々にも細切れながら訪れていました。

しかしこれら上越国境の主稜線を通して歩いたことはなく、

いつかそのうちにと狙っていたコースであります。

平標山から谷川岳、さらに馬蹄形縦走路をつないで白毛門までと頭に描いていました。

ロングトレイルの強者は、主脈や馬蹄形もそれぞれ一日でこなしてしまいますし、

中には平標から白毛門まで一日で通してしまう記録もありました。

しかし自分の足ではさすがに無理があるので、二泊三日が妥当なところ。

ということで先の週末に月曜日の休みをプラスして行ってまいりました。

土曜日こそ不安定な天気でしたが、日曜日、月曜日と好天に恵まれ充実した山行となりました。

初日にはうれしいバッタリもありましたし。

14日 浅貝登山口 →三角山→平標山→エビス避難小屋

15日 エビス避難小屋→谷川岳→蓬峠

16日 蓬峠→朝日岳→白毛門→土合

 

2014年6月14日

越後湯沢に向かう新幹線の車窓から

関東地方は快晴

 

 

しかし新潟方面の予報は雨

上越国境の具合が心配なところ。

国境のトンネルを抜け越後湯沢の空はやはり暑い雲に覆われていた。

浅貝方面に向かうバス、それなりに人は並んでいたけれど二人席に一人でゆったり座れる程度。

南に向かうにつれて青空も覗いているけれど稜線上は雲に覆われていて

今日一日は雲の中の山歩きになりそう。

バスのほとんどの人は平評の登山口で下車、浅貝で降りた登山客は私一人でした。

まずはスキー場の草地の中を登る。

 

この斜面にもお花がいっぱい。

 

 

三角山まではタニウツギがあちらこちらに

 

歩き始めは青空も見えていたのに5分も登ったところでいきなりの雨。

傘をさして登山口へ向かう。

 

 

森の中に入るころ、いったん雨はやむ。

しかしながらあっという間に靴が泥だらけ。

倒木をくぐろうとしたらセミの抜け殻がぶら下がっていました。

 

最初のピーク毛無山

 

三角山・大源太山方面はやっぱり雲の中です。

 

それでも広葉樹の緑に囲まれた道は心地が良い。

 

ベニサラサドウダン

 

 

マイズルソウ

 

三角山に出ましたが、ご覧の通りのお天気

 

それでもちらりと平標山の斜面が見えています。

 

ガスが流れるしっとりとした森

 

 

アカモノ

 

コイワカガミとツマトリソウ

 

振り返れば、赤城山や足尾方面の山々は晴れている様子。

 

稲包山方面

 

ところどころにムラサキヤシオ

 

さて谷川岳の主稜線はというと・・・

 

平標山の上も雲が渦巻いています。

新潟方面から強い風が吹き付けているようです。

 

ムシカリ

 

平標山の家の前まで来ました。

山頂方面が何やら明るくなっている。

 

天気が回復しつつあるのかと淡い期待を持ちつつ

ここで水をたっぷりと補給。

明日一日はほとんど水場は期待できないので。

 

平標名物、木の階段を一歩一歩登り始める。

 

 

 

登るにつれてまたガスが濃くなっていく気がして淡々と登っていく。

何人かの登山客とあいさつを交わしつつもうつむき加減で足を運んでいるとき

ふと見上げると・・・

 

「でんさん?!」

なんと先日高原山でお会いしたばかりのでんさんご夫婦とバッタリです。

今日は主脈縦走を狙って早朝山に入られたようですが、

稜線上は天気が悪くエビス大黒まで行って引き返してこられたとのこと。

天気が悪かったのは残念ですが、お陰様でここでお会いできたのもうれしい限り。

なんでも「のんびり夫婦の山遊び」さんも平標に来ておられるとのこと、

この先でお会いできるかもしれませんとおっしゃってました。

残念ながら今回はすれ違いになってしまいましたが。

 

うれしいハプニングに足取りも軽くなり頂上目指して進んでいきます。

 

ウメバチソウ

 

ショウジョウバカマ

 

平標山頂はやっぱり真っ白でした。

ここに来るのは4回目。

 

私のスタートが遅かったこともあり、山頂にいる方はほとんど仙ノ倉往復を済ませて

下山にかかっているようです。

私だけ西に向かって濃い霧の中に入っていく。

一旦病んでいた雨がここで再び激しくなってきました。

 

この辺りハクサンイチゲのお花畑が見事でした。

しかし白い花も花弁が水に浸って半透明に

 

 

シャクナゲの花も

 

谷川主脈の道程標識

肩の小屋まで10km

 

 

仙ノ倉の山頂。

既に人の気配はありません。

 

山頂を超えてエビスの避難小屋へ

 

ここは地図には5人収容とありますが、正直そんなに広くありません。

他に泊まる人もないだろうとたかをくくっていたら、扉を開けるとすでに先客あり。

 

やむなく小屋の前の小さなスペースにツエルトを張って泊まることにしました。

かなり風が強くツエルトがばたついてちょっと不安でしたが、

雨も止んでいたので一夜過ごすぐらいは何とかなるでしょう。

 

ツエルトの中で横になりラジオなど聞いていると、外の様子が変わってきた感じがする。

外に出てみると雲が切れて天気が回復してきていました。

 

エビス大黒ノ頭

 

万太郎山も顔を出しつつあります。

 

大源太方面はすでに良い天気

 

そして仙ノ倉山も

 

 

やがて新潟県側の山々も姿を現す。

 

巻機山や越後駒ケ岳方面も見えてきました。

 

明日向かう万太郎山、その先に一ノ倉岳、茂倉岳

 

次第に夕日に染まる山々を見渡しながら、明日の好天を確信しました。

 

 

つづく


谷川岳 2014年3月 その2

2014-04-07 23:24:46 | 上信越地方の山

また間が空いてしまいました。

土日は泊まりで出かけてきたのですが、谷川岳の続き。

 

2014年3月29日

谷川岳の山頂間近

春霞の中、素敵な展望を楽しみつつトマノ耳へ

苗場山方面

 

そして万太郎、仙ノ倉と続く谷川連峰の主脈

はるかに浅間山、四阿山・草津方面を望む

 

山頂の標識へ

 

朝日岳、遠くには平ヶ岳方面か

 

至仏山、燧ケ岳の尾瀬方面

 

奥白根、武尊山

 

赤城山

 

そしてお隣のオキの耳から一ノ倉岳

 

今日は良好なコンディションに登山者も多く

とはいえ無雪期ほど煩わしいほどの混雑でもなく

山頂でもゆるりと展望を楽しめる

 

トマの耳からオキの耳へ進む

これはトマノ耳を振り返っての一枚

 

雪の下から現れた灌木

まだ氷から出たばかりで芽も固く閉じていますが

柔らかい新芽の季節をじっと待っている

 

 

オキの耳との鞍部からトマノ耳

 

そしてオキの耳山頂へ

 

もちろん素晴らしい展望は続く

 

アルプスの一角のような俎グラの向こうに浅間山

 

山頂の付近でも周囲をきょろきょろしながら

どこかにyosiさん、naoさんの姿はないものかと探しましたが見当たらず

広い山の中出会えないのも不思議ではないなーと思い肩の小屋に降りてゆきます。

このころyosiさんは赤城山を楽しんでいらっしゃいました

 

 

小屋の前のベンチに腰をおろし昼食

とても暖かな一日

ここでのんびりしていても十分すぎるぐらい快適

 

むしろじりじりと肌を焼く日差しに

そろそろ下ろうかと腰を上げました

 

再び大斜面を下っていく

だいぶ雪が緩んでぐずぐずと足がもぐりこむのがいやらしいけど爽快な風景です

今日はまだまだ登ってくる人がいますね

 

 

下りは速い、というのはいつものこと

遠くに見えていた天神平もあっという間です。

 

そしてスキー場に入るちょっと手前の稜線上で

珍しいものを見ました

 

 

救助犬の訓練だそうです。

訓練士の方に伺うと、近くに人が埋まっていて(!)

その人を探す訓練だそうです。

見えている人には反応せず、埋まっている人を見つけた時だけ

知らせるのだそうです。

(それにしても雪の下で見つけてもらう役の人は大変でしょうね・・・)

上のワンちゃんは4年の訓練を経て先日合格したばかり。

そして下のワンちゃんは東北でも活躍したそうです。

写真を撮っても構いませんよと言っていただいたのでさっそくパチリ

 

 

訓練士の人が「ご挨拶したの?」と声をかけると

私に駆け寄ってきて人懐こく顔を摺り寄せてきました。

とってもなごみますね~

でも、災害や山岳遭難で重要な役目を担う頼もしいワンちゃんたちです。

 

天神平に帰ってきました

 

背後は武尊山

 

急に思い立って出かけた半日のスノーハイク

明るい日差しの中、春山の楽しさを満喫してきました

 

 

おしまい

 


谷川岳 2014年3月 その1

2014-04-03 22:19:36 | 上信越地方の山

2014年3月29日

春の陽気を期待させる天気予報に誘われて、

谷川岳に行ってきました。

 

早朝の天神平に向かうロープウェイ

雪がまだまだ残る風景の中にも温かみを感じる季節。

ただ山の斜面のあちこちに雪崩の跡

天気が良いだけに気をつけねば。

 

スキー場に向かう人、山登りに来た人みた感じ半々ぐらいでしょうか。

それほど春の谷川岳登山は人気があるようです。

 

 

向かいの白毛門がなかなか堂々とした姿。

 

スキーゲレンデの脇のポールを巻くようにして登山者が登っているのが見えました。

さっそく私も後に続く。

 

 

とてもいい天気ですが、もったいないくらいゲレンデは空いています。

 

ゲレンデを登り切って目の前に谷川岳が姿を現す。

 

既に汗ばんできています。

 

今日は登山者も多く、

スキーにシールで登る人、スノーシューの人、アイゼンの人

思い思いのやり方で進んでいきます。

 

 

俎グラの岩壁がアルペンムードを醸し出す。

 

 

展望の良い尾根をたどっていく

まだ朝の時間はさほど雪も緩んでおらず、快調に進みます。

 

 

 

 

ぽっかりあいた穴の下に避難小屋が埋まっているようです。

 

さらに尾根を登っていく

 

浅間山が顔を出しました。

 

日差しが強く、じりじりと焼ける感じ。

サングラスなしではいられません。

 

 

 

 

広大な斜面が続きます。

 

俎グラの高さに近づいてきました。

なかなか凛々しい姿です。

 

後ろから続いて登ってくる人たちが続いています。

開放感あふれる風景が続く。

 

だいぶ高度を上げてきました。

 

遠景はややかすんでいるものの、富士山や金峰山まで見えています。

 

 

山頂手前の道標まで来ました。

 本当に今日は良い眺めです。

 山頂はもうすぐ。

 

 

 

続く


谷川岳に行ってきた 2014年3月 

2014-03-31 21:56:14 | 上信越地方の山

2014年3月29日

好天に恵まれた一日、谷川岳に登ってきました。

ここに行ったきっかけは、yosiさんのブログだったのですが

気づいたのが金曜日の晩だったのでとりあえず連絡を取る間もなく天神平へ。

結局は一人旅になりましたが天気も展望も素晴らしく、春の雪山を堪能することができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

詳細は別途・・・


志賀山・草津温泉 2013年10月 その2

2013-10-09 22:32:09 | 上信越地方の山

2013年10月5日~6日

草津温泉編です。

今回の宿は、草津温泉の湯畑の周囲を囲む宿の一つ。

 

宿について温泉にどっぷりつかり、湯上りのビールを飲んでいる頃、

新幹線、バスを乗り継いで家族一同到着。

宿の夕食

 

メインは上州豚のしゃぶしゃぶ

食べる前に写真を撮り忘れましたが、お肉も野菜もどっさりついて大満足。

 

 

 

シメのうどん

 

そしてデザート

 

食後の腹ごなしに湯畑の周りを散歩。

ライトアップされていてなかなか見事です。

 

温泉のウォータースライダー

(もちろん人は入れません)

 

 

休日の温泉街、夜遅くまでにぎわっていました。

 

翌朝もゆっくり温泉に入ってから朝食前の散歩。

湯畑の源泉から引いた木の樋の中、硫黄分が析出し真っ白。

 

 

 

 

朝食は、すいとんを選びましたが、野菜がたっぷり入って滋味豊か。

 

食事の後、草津白根まで車で登ってみようということになりました。

途中のゴンドラの駅前周辺が、良い具合に色づいていました。

木曽義仲にまつわる話が伝わる池

 

 

 

 

 

 

 

さらに草津白根へと車で登っていきましたが、やはり山の上は深い雲でした。

 

 

天気はいまいちでしたが、温泉と紅葉にみんな満足だったようです。

 

 

 


志賀山・草津温泉 2013年10月 その1

2013-10-09 22:31:46 | 上信越地方の山

2013年10月5日~6日

先週末は久々の家族旅行、

両親もつれて3世代で草津温泉に行ってきました。

私以外のメンバーは、5日の夕方に草津温泉に入りましたが、

私は先発して近くの山に行こうということで、最初は岩菅山あたりを狙っていたのですが、

土曜日の天気はあまり思わしくない予報。

ということで5日も運が良ければ、志賀高原の池めぐりでもしようかと

少し遅めの東京発となりました。

案の定、草津まではずっと雨やら霧やら、これは草津に早めに入って温泉三昧かと思いました。

それでも志賀草津道路を登って草津白根山を越えてみると、

雨はぴたりとやんで薄日が差してきた。

志賀に入ったのがすでに11時を回っていたので、

それならと小さいながらもピークを踏んで来ようと選んだのが志賀山。

 

入り口の駐車場、後ろの横手山付近は雲をかぶっています。

 

付近は紅葉が色づき始めというところ。

 

それでも鮮やかな木々を見ながら秋の気分を味わう。

 

 

 

渋池

 

この辺りの池めぐりの道はよく整備されていて、登山者に混じって軽装の観光客も

リフトで登って散策しています。

 

 

志賀山に近づくにつれて雲が濃くなり、雨もパラついてきました。

四十八池と志賀山登山道との分岐

 

濡れた笹の緑と黄色い木々が対照的

 

 

 

木道を少し歩くといきなり急登

 

 

岩の混じった登山道をぐいぐい登っていく。

 

ひと頑張りで山頂か・・・と思ったらその手前

木に囲まれてさほど展望がよさそうには見えないのですが、

がっしりした展望標識が立っていました。

 

 

そこから、数10メートルのところに山頂の三角点

 

雨はやみましたが深いガスに囲まれ、裏志賀山の間の鞍部は風が強い。

体が冷えないようにほとんど休むことなく先へ進む。

裏志賀山への分岐

 

ここから少し登ると

笹原にでます。

本来ならば良い眺めなんでしょうが、今日はご覧のとおり

 

ほどなく志賀山の神社に出ました。

 

お詣りを済ませて四十八池へと下る。

この辺りも木々が色づいて鮮やか

 

ぐいっと下ると四十八池の木道に出ます。

 

 

しっとりとした秋の湿原の様子が好ましい

 

あとは森の中を戻っていきます。

 

 

歩くにつれて、また日が差してきました。

 

再び渋池

 

 

雲が薄れて青空が出てきました。

 

振り返れば虹がかかっています。

 

 

笹原の向こうに横手山も見えてきました。

 

 

道端の紅葉を愛でつつ、駐車場へと下っていく

 

 

天気は悪かったけれどしっとりとした秋の山道、

なかなか味わい深い小さな山旅でした。

再び志賀草津道路を登っていく。

途中の駐車場から滋賀方面を見下ろす。

 

紅葉のピークはもう一週間先でしょうか。

 

家族と合流すべく、草津温泉へと車を走らせました。


妙高山・火打山 2013年8月 その3

2013-08-14 16:58:02 | 上信越地方の山

2013年8月3日

妙高山から高谷池へ戻ってからの風景。

すっかり天気が回復して明るい雰囲気。

 

火打山も姿を現しました。

 

 

ここがキャンプ場の水場、

このまま飲むなと書いてあります。

加熱調理用です。

 

 

この日の晩御飯は、カップヌードルごはん

(カップはかさばるので中身だけをビニール袋に移してきました)

と、サバの缶詰、味噌汁。

そしてごはんのお供にもう一度こちら。

(缶の裏面です)

 

テント場もにぎわっています。

 

ガスがかかったかと思うと

また晴れて、ふと気が付くと遠くの山が見えてきました。

あれは白馬岳!

この時は次の山行を白馬から栂海新道と決めてましたので、

心躍るものがありました。

 

 

やがて日は暮れていき、火打山の上に赤く染まった雲

湿原の上には蒸気霧が浮かんでいます。

フラッシュをたいて手前の花と一緒に写してみた。

 

 

この時は翌日の晴天を大いに期待していたのですが・・・

 

2013年8月4日

夜明けとともに出発しようと目を覚ましてテントを出たら・・・

昨夜の澄んだ空はどこへやら

なんと周囲は暑い雲に覆われている。

かなり気分は下がったけれど、朝食を済ませて出発。

 

前方に見えているはずの火打山も重たい雲の中

 

それでも湿原の風景はなかなか良いもの。

 

 

まだ暗いので、帰りに写真を撮ろうということで先に進む。

天狗原から稜線に上がると、北東側の景色が開ける。

山の上は雲があるけれど、下界には雲の切れ間から日が差しているようだ。

ここは風もあって体感気温も低いけれど、下は相当暑いんだろうな。

 

 

ガスのかかる斜面を淡々と登っていく

風のせいか雪のせいか

木が傾いていて水平感覚のおかしな写真。

 

まもなく雷鳥平

こんな曇っている日だから出てきてくれてもよさそうだが、姿は見られず。

 

標高を上げるにつれていよいよガスは濃く、

道端の花たちが慰め

 

 

最後は木道を登って、

 

山頂に到着

真っ白です

 

周囲にさえぎる物のない山頂は、さぞかし好展望なのでしょうが、残念無念

でもここはまたいつか登ってみたいところです。

・・・で早々に山頂を後にして再び湿原に降りてきました。

ところどころにコバイケイソウがぎっしりとした群落を作っています。

 

 

ワタスゲもまだあちこちで穂を揺らしていました。

 

 

高層湿原の風景、大好きです。

 

 

水辺にはイワイチョウも白い花を咲かせています。

 

天狗原と高谷池の間の雪田のわきにも小さな花々がたくさん

 

 

 

 

 

高谷池に戻ってテントをたたみ、

さて下り始めようとしたところで雨が降り出しました。

やれやれ、もう一度ザックをおろし、雨具をつけて再出発。

笹ヶ峰に下っていきます。

 

黒沢の手前の小さな沢で休憩。

 

この時すでに雨はやんで、明るくなっていました。

今日も午後になって天気が回復するのだろうか。

多少後ろ髪ひかれる思いで、登山口のゲートをくぐりました。

 

 

途中温泉によって汗を流し、帰路へつく。

妙高・火打、湿原が多くて、植生が豊かで、おそらく展望も最高で・・・

私好みの良い山なんですが、いかんせん天気に恵まれなかった。

東京からは遠いのが難ですが、もう一度登ってみたいものです。

 

 

おしまい

 

 

 


妙高山・火打山 2013年8月 その2

2013-08-14 16:53:39 | 上信越地方の山

2013年8月3日

高谷池ヒュッテから妙高山へ向かう。

ここから妙高の山頂までは、茶臼山越え、カルデラの外輪山越え、

そして中央火口丘への往復で上り下り5回ずつ必要。

 

 

しばらくは傍らの花を眺めながら木道をゆったり登り、茶臼山を目指す。

 

 

間もなく稜線に出ました。

 

残念ながら前も後ろも雲がかかり、展望は利きません。

 

自然と道端の花に目をやりながらの山歩きになります。

 

 

 

 

間もなく茶臼山の標識

あまりはっきりしたピークではありません。

 

ここから黒沢池ヒュッテに向かって降りていく。

途中クルマユリの群生がありました。

 

 

ガスが晴れて池とヒュッテが見えてきました。

 

ここから外輪山の一角、大倉乗越に向かって登っていきます。

 

 

ギンリョウソウに小さな住人

 

 

急坂をしばらく上ると大倉乗越に到着

 

ここからカルデラの内側に降りていくのですが、火山の構造上内側の斜面のほうが

切り立っていて降りる道も急降下。

写真だと角度が分かりにくいですけど一応ロープがかかっています。

 

数十メートルを一気に下ると今度は斜面をトラバース。

高谷池ヒュッテの案内で残雪中は歩行注意とあるのはこのあたりでしょうか。

 

 

斜面にはあちこちにハクサンシャジンが花を咲かせていました。

 

しばらくトラバース道を行くと雪渓に当たります。

ここも地図に水場マークがついているのですが、

このときは雪が下のほうに続いているので取水は難しそうでした。

 

分岐に出て、いよいよ妙高山のピークへの登りが始まります。

 

これがまた、一本調子にぐいぐいと急坂が続く。

 

 

喘ぎながら登ると、山頂付近の岩壁が見えてきました。

 

ここからもう一息で小さな岩穴のお社

 

ここから岩場を回って、三角点のある山頂に出ました。

 

 

周囲の景色はというとご覧のとおり・・・残念な状況ではあります。

 

下には燕温泉から登ってきたという若手のグループ。

賑やかに昼食を楽しんでいました。

 

さて妙高山の最高点は、上の写真で先に見えているピーク

そちらに行ってみます。

途中日本岩なる標識があり、

岩の間をすすむと最高点に達します。

 

 

 

とりあえずピークに達したのでまた三角点のところに戻りこちらも昼食。

今日のデザートはフルーツ缶。

そういえば以前愛用していたポリのパックに入ったタイプがありましたが、

最近自宅の近所の店で見かけなくなりました。

 

さて、帰路につきます。

再び急斜面を下っていく。

すれ違う人たちもなかなか苦しそうな表情、

自分もさっきはそんな感じで登っていたんだろうな。

 

 

先ほどの設計に戻ってきたころ、雲が薄らいで日が差してきました。

そして妙高の山頂が現れる。

何とか姿を拝むことができて良かった!

 

こちらは大倉乗越から妙高山

 

 

黒沢池ヒュッテに戻ってきました。

 

次第に青空が出ている時間が長くなってきており、天候は回復基調か。

 

 

茶臼山へと登り返す。

 

やっぱり青空が出ると風景の印象が違います。

 

 

茶臼山を超えて高谷池に向かって木道を下っていく。

 

ウサギギクも日をあびて明るい表情

 

テントに戻ってきたのが結局16時ごろ。

朝駐車場を出たのが5時だったので、長い行動時間になってしまった。

とにもかくにも、いつものごちそう!

高谷池ヒュッテで売っていたのがこちら

 

 

何物にも代えがたいうまさです。

 

続く

 

 

 


妙高山・火打山 2013年8月 その1

2013-08-14 16:49:32 | 上信越地方の山

大変遅くなりましたが、

妙高・火打の本編です。

 

2013年8月3日

前日に車で妙高高原の笹ヶ峰の駐車場に入って車中泊。

東京からだと、関越、上信越道を辿って約300kmはちょっと遠い。

登山口の駐車場は、二か所に分かれていて、

遠いほう、(といっても50mほどのことですが)にはトイレがあるのでそちらに停める。

数日前の予報では良い天気になるはずでしたが、

太平洋側の高気圧が今一つ根性が足りないようで、北陸から上越方面の山は

湿った空気が北西側から流れてきて、ずっと不安定な天気が続いています。

駐車場での朝の空、青空ものぞいていますが周囲の山々にはべったり雲がまとわりついていました。

 

登山口はこんな感じのゲート

登山届の投入口もここについています。

 

しばらくは他の火山と同様、妙高山の広いすそ野を緩やかに登る。

 

 

 

遊歩道を分けてしばらく歩くと黒沢橋。

 

 

 

地図によるとこの辺が最後の水場なんですが、さすがにこの川じゃないだろうな・・・

と思ってもうしばらく行くと先ほどよりは小さな沢が右わきに流れていた。

妙高のキャンプ場はそのまま飲める水場はなく(加熱専用)、

今回は家から水3L、スポーツ飲料1.5Lを持ってきていたので

途中補給はしませんでした。

 

黒沢を渡ってから登りが急になります。

 

十二曲りという札の付いた坂、

 

 

必ずしも曲がり角らしきところに見当たらずいくつか見落としましたが、

十二分の十二までたどると、尾根に出ます。

 

 

 

 

時折日が差してくるので、何とか雲が晴れてくることを願うのですが

再び雲にさえぎられたりの繰り返し。

尾根道はかなり急な登りで、

雨にぬかるんだ箇所も多く歩きにくい。

 

 

次第に周囲の木の背が低くなり空が広がってくると富士見平は近い。

 

 

富士見平の分岐、ここで高谷池と黒沢池への道が分かれる。

 

どちらにテントを張るか、火打と妙高どちらを先に登るかいろいろ考えたのですが、

事前のネット調査ではテント場としては高谷池のほうが広くて雰囲気もよさそう、

ただできれば登るのが大変そうな妙高山を先に登って、日曜日は楽をしたい。

ということで高谷池にベースを張って妙高に先に往復というコースにしました。

これだと妙高往復が結構ながいのですが、空身ならいいだろうということで。

先に黒沢池に行って荷物を置いて妙高ピストンのあとに高谷池に移動という手もありましたね・・・

 

ここから黒沢岳を巻くようにしばらくあるいていくと、

高谷池ヒュッテの三角屋根が見えてきました。

 

深い樹林帯から出て高層湿原の雰囲気に変わる。

 

クルマユリも咲いていました。

 

ヒュッテに到着。

さっそくテントの受付を済ませてベースキャンプ設置。

 

テント場は湿原のすぐわきにあり、期待通りとてもいい感じです。

 

 

ということでサブザックに担ぎなおして、妙高山へ出発!

 

続く

 

 


妙高山・火打山 2013年8月 速報

2013-08-04 22:32:10 | 上信越地方の山

だいぶご無沙汰してます。

 

2013年8月3日~4日

今年の信越地方は天気が安定しません。

今回もほとんどが雲の中でしたが、

夕暮れ時の澄んだ空と美しい高層湿原、多様な花。

名山の名に恥じない素敵な山でした。

東京からは遠いけれど、また登ってみたい山の一つ(二つ?)になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詳細は・・・また後日


三国峠から大源太山 2013年6月 その2

2013-06-13 06:44:18 | 上信越地方の山

大源太山の続き

三角山のピーク、もう目指す大源太山は目の前。

 

苗場山

 

振り返れば、こんもりとした三国山が見えています。

 

今日は風もなく穏やかな晴天が続いています。

だいぶ気温が上がってきました。

 

山頂をまくように西側に回っていくと平標山への縦走路との分岐。

 

沢の源流部には雪がまだ残っています。

 

木々の間から垣間見える景色を眺めながら

 

さらに進むと開けた笹原

 

山頂に到着です。

 

周囲は灌木に囲まれていますが、良い展望です。

平標山から仙ノ倉山

気持ちよさそうな草原には花がいっぱい咲いていることでしょう。

 

となりはエビス大黒の頭でしょうか、

仙ノ倉のゆったりとした様子とは対照的な険しい山容

 

その先は万太郎山

 

そして谷川岳へ連なる縦走路

遠くに見えているのは武尊、至仏のあたりでしょう。

 

 

赤城山方面

 

稲包山

 

気温が上がってかなり汗をかきました。

今日は車で来たので、こちら

 

そしてアルコールバーナーでいつものカップラーメン

まだ9時半にもなっていないけれど、早起きしたのでおなかがすきました。

 

山頂でのんびりしていると、男性が一人上がってきました。

今日初めて声を交わす登山者。

前橋から来たそうで、この周囲の山はいつも登っているけれど

大源太は初めて来たそうです。

いつも近くに山があるっていいですね。

 

しばらくして今度はご夫婦が上がってきました。

そろそろ山頂をお暇します。

 

 

時間的には平標まで往復できないこともない。

でも花を見ながらのんびり帰ろう。

 

 

 

行きには気付かなかったツマトリソウもあちこちに咲いていた。

 

 

三国からは何組かのパーティーが向かってきました。

早く登って静かに山頂で過ごせたのは良かった。

 

最後、三国山は西側をまいて、峠への近道をたどりました。

 

ここからは団体さんも増えてだいぶにぎやかになります。

三国山だけ登っても十分景色は楽しめますから、お手頃なコースなんですね。

 

 

再び笹原からの苗場

 

木の階段をおりて峠を越えトンネルへ

日に照らされて歩いてきたので、木陰の道が気持ち良い。

 

 

タニウツギの花でフィナーレ

 

 

 

戻ってみると駐車場もいっぱいになっていました。

帰りは猿ヶ京温泉に立ち寄り汗を流してさっぱり。

 

一日天気に恵まれて、花と景色を楽しむ良い山旅になりました。

 

おしまい


三国峠から大源太山 2013年6月 その1

2013-06-10 23:12:28 | 上信越地方の山

2013年6月9日

三国トンネルから入って、三国峠、大源太山への往復ルートをたどりました。

実は三国山までは遠い昔に歩いたことがあります。

中学生のころ千葉市に住んでいまして、

群馬は赤谷湖のほとりにある高原千葉村という保養施設にて

中学の夏のキャンプ(林間学校)があったのです。

その時のハイキングコースがまさに三国トンネルから三国山までの往復コース。

わずかに残る記憶といえば夏の強い日差しの中、ガレた感じの道を山頂目指して歩いたこと。

いわゆる偽ピークの連続で、いつになったら山頂に着くのだろうと思って登ってました。

でもあの時の山歩きが、初めて登った開聞岳や高校山岳部の夏合宿とともに

自分の山登りの原点です。

 

さて三国峠群馬県側の駐車場に着いたのが6時。

先着は一台だけで、しばらくは静かな山歩きになりそうです。

山支度を整えて出発、

橋を渡ってトンネルの手前から山道に入ります。

 

 

 

 

まだ道端の花に朝露が輝いているしっとりとした時間帯。

広葉樹の森を歩き始めます。

 

 

 

 

時折現れる小さな花に目を留めながら。

 

 

 

 

間もなく鳥居とお社の立つ三国峠へ

 

ここから周囲は灌木となり開けた感じになります。

前方の三国山への稜線、この形は何となく記憶に残っています。

でもこんなに木は生えていなかったような印象。

 

 

 

木の階段を登っていく。

高度を上げるにつれ周囲の山々の展望が得られるようになってきました。

 

 

 

真っ青な青空に向かって登る。

気温は低いけれど日差しが肌を突き刺すように強い。

 

 

稲包山方面

とても堂々とした大きな山容

いつかあちらにも登ってみよう。

 

開放的な笹原の先に山頂への道が続く。

かすかな記憶の中の風景はこれだったと合点がいく。

 

 

 

南側の展望を見ていて、遠くの山脈の上に白い塊がぽつんと見える。

はじめ雲かな?と思いましたが目を凝らすと

 

 

富士山!でした。

まもなく三国の山頂へ

 

 

ここから先は初めての道。

三国山までは木道の整備された遊歩道ですが、ここからは細い山道です。

 

山頂を超えて下ったあたりの木陰、

今年初めてのマイヅルソウ、小さな小さな蕾

 

この辺りからムラサキヤシオらしきピンクの花があちこちに

 

 

 

 

アカモノ

 

コイワカガミも今年初めてかな

 

縦走路の先に谷川連峰の山々がちらりちらりと見え始めます。

 

めざす大源太山も見えてきました。

 

 

青空に若葉の緑がまぶしく光る

 

道の両脇を飾る花と

 

展望を味わいながらの道のり

 

 

間もなく大源太山手前の三角山にたどり着くころ

ひそかに期待していた花を見つけました。

 

こちらも今年初のお目見え

シラネアオイが数株花を咲かせていました。

 

三角山のピーク

 

大源太山までもう少し

ここまで人に会うこともなく、ハルゼミと鳥の鳴き声が響くほかは

とても静かな山旅です。

 

 

続く