ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

高峯山・水ノ塔山 2009年2月 その3

2009-02-24 22:46:56 | 上信越地方の山
再び開けた稜線をゆく。
高峯山には結構ハイカーがいたのですが、
水ノ塔に登り始めてからはだれにも会っていません。
聞こえるのは自分息遣いと風の音だけ。

頂上がだいぶ近くなってきました。



厳しい環境にも根を張って育つ木々。





周囲を眺めると、だいぶ高度を上げたのがわかります。



最後のひと登り、一歩一歩ゆっくりと。



いよいよ浅間山も頭を出しました。
白い煙を上げながら。



山頂直下でぐるりと北側に回ります。
西籠ノ塔山の向こうにちらりと湯の丸山の一角。
桟敷山など小さな丸い頭のピークがいくつか。



そして北には広大な裾野を広げる四阿山



木の枝をかき分け登ると前が開け、山頂につきました。



先ほどの高峯山を見下ろす。




もう一度山頂から眺める四阿山



そして浅間山と外輪山。南からは荒々しい岩峰が顔を出しますが
こちらから見るとどっしりと重厚に見えます。




稜線の先には東籠ノ塔、西籠ノ塔のピークが並ぶ。
本当はあそこまで歩きたかったのですが、
今日はスタート時間が遅くなったのでこのあたりが潮時かと。
待っててください、次に来るときは登りますよ。





山頂に別れを告げ、来た道を戻ります。
やっぱり下りは楽しいスノーシュー。
ふかふかと雪をかき分けて、
あっという間に高峯温泉まで下ってしまいます。



高峯へ登り返す道から水ノ塔山を振り返る。



空気は相変わらず冷たいのですが、
風はおさまり穏やかな午後の日差し。
靄の中に浮かぶ八ヶ岳。



草津白根も晴れているようです。



車坂峠へ来た道を引き返す。



峠の山荘の前で、小さな雪だるまが迎えてくれました。



今日もいい山旅ができました。
籠ノ塔の向こうがわ、鹿沢温泉は雪山讃歌発祥の地だそうで。

山よさよなら ご機嫌宜しゅう
また来る時にも 笑っておくれ


高峯山・水ノ塔山 2009年2月 その2

2009-02-23 23:18:55 | 上信越地方の山

背後の黒斑山を振り返りつつ・・・



しばらく進むと岩の積み重なった高峯山の山頂に到着します。




頂上には剣を祀った小さな祠。
その向こう側、大きく展望が開けています。
小諸から佐久に至る盆地が一望のもとに見渡せます。




八ヶ岳の連峰。先月は向こうからこちらを眺めていました。



西には北アルプス



テルモスの紅茶と、蜂蜜をからめたワッフルで
腹を落ち着かせ、水ノ塔に向かいました。

北側斜面を高峯温泉に向かって下って行きます。
雪質は軽く、トレースを外して新雪の中を
サックサックと足を進める。
なるほど、これがスノーシューの醍醐味。
雲の上を歩くような気持のよさ。
途中、一度足を取られて転がったのはここだけの話です。




スキー場の脇を通過、高峯温泉の宿を抜けると再び登りに入ります。
東籠ノ塔山を見ながら。



池ノ平、三方ヶ峰を左に眺めつつ。
一昨年の初夏、コマクサに会いに行ったことを思い出します。



林が切れ、吹きさらしの稜線は時折厳しく。



カメラを構えた手が震える。
風に向けたレンズがちょっとかわいそう。
がんばれ我が愛機!



背後には先ほどの高峯山。



向かうは水ノ塔の山頂。
風さえ我慢すれば、とても気持ちの良い登路です。



いったん樹林の脇に入ると、風は止み静か。



浅間山の外輪山を右に眺めつつ頂上へ一歩一歩。




続く

高峯山・水ノ塔山 2009年2月 その1

2009-02-22 14:34:46 | 上信越地方の山
2009年2月21日
浅間山に連なる、高峯山・水ノ塔山に登ってきました。

週末の天気予報は、金曜日に低気圧が通過した後、土曜日は晴れ。
新雪をスノーシューで歩けるのではないかと期待して
急遽ザックに道具を詰め込んで出かけました。

朝の関越道、事故で大渋滞。
小諸のインターを降りたのは予定よりもだいぶ遅くなってしまいました。
それでも天気は上々。浅間山も煙を上げて待っています。



車坂峠の駐車場で準備、さすがに身を切るような冷たい空気。
雪質はさらさら。
スノーシューを履き出発です。



まぶしいばかりの新雪、深く澄んだ空。



落葉樹の明るい道、はっきりとしたトレース。
ピンクのテープの目印も明確で、スノーハイカーに
親切なところです。







ひと登りすると森林を抜け、明るい稜線に出ます。
こんな景色を歩きだすと、「今日は出てきて大正解」と気分も乗ってきます。



振り返れば浅間山の外輪山、黒斑山が大きく聳えています。



最初の目標、高峯山までは大きな登り下りもなく、
快適な道が続きます。







それでも風が吹けばごらんのとおりの地吹雪。
雪の粒の混じった風が顔面を突き刺してきます。




右手の景色が開けると、今日の目的地、水ノ塔山が見えます。
結構遠く感じるのは気のせいか。



木々を飾る霧氷、冬ならではの美しい風景を楽しみながら。







木に咲く氷の花
風に舞い散る花びらのように



トーミの頭の右に剣が峰が見えてきました。
高峯の山頂はもうすぐです。




続く

亀戸天神 その2

2009-02-15 19:04:10 | 花や動物

今日も暖かな天気でしたね。
本日はスノーシュー第二弾を決行したのですが、
それについては後日・・・。



2009年2月14日 亀戸天神の続きです。


境内の池のほとりには水仙も咲いています。





そして亀戸といったらもちろん・・・カメですよね!



穏やかな天気、咲き誇る梅の木に促されるように
撮影枚数もついつい増えてゆきます。










仲良く並び咲く姉妹にも個性があります




紅梅を背景に・・・



散った花びらにもまた風情を感じます













少しずつ近づいてくる春を感じた一日となりました。



亀戸天神 その1

2009-02-14 20:32:14 | 花や動物

週間予報で14日土曜日は雨・・・となっていましたが
春一番の低気圧通過後、とても温かな一日でしたね。

そうと知っていれば山に行っていたものを、と嘆くより
近所で早春を楽しむのが吉とばかりに
亀戸天神に梅を見に出かけました。



枝垂れの梅が調度見ごろを迎えています。





柔らかな光の中、桃色の花がまさに春にふさわしい



もちろん白梅も清楚な雰囲気を漂わせて咲いています。







そしていかにもおめでたい紅白の梅



つぼみもまた早い春に似つかわしい



紅梅のはっきりとした色合いが青空に映えます。



それに比べおとなしくやさしげに咲くピンクの梅もまた好ましい。



梅の香に誘われて・・・







シャツ一枚で十分な、明るい日差しに包まれた午後です。


続く

国師ヶ岳・北奥千丈岳 2007年6月

2009-02-12 23:03:14 | 奥多摩・奥秩父・その周辺
2007年6月17日

またまた古いネタです。
国師ヶ岳は、だいぶ昔に金峰山から縦走したことがあります。
奥秩父の最深部というイメージの山も、
今は大弛峠まで車で入れるようになり、
かなり気軽に入れる山になりました。
この日はそんなお手軽ハイキングでやってきました。

天気の良い日曜日
峠にはすでに車が沢山並んでいました。



木々の間からは南アルプス。
好展望の予感。



そして少し登ると直ぐにこんな景色。
南アルプスの峰々がずらり。



峠を挟んだ向かいには金峰山



初夏の白根三山




仙丈と甲斐駒




そしてもちろん富士山も



金峰山の向こうに八ヶ岳





そしてその左手に北アルプス。



さらに北側の浅間山。
逆転層になっているのか、煙が水平に広がっています。



北奥千丈、国師とそれぞれ展望が開けている方向が違うので
それぞれに楽しめます。



国師ヶ岳から大菩薩を遠望。



手前のもっこりした山は黒金山、その右手先に少し下がって見える岩峰は乾徳山。
黒金山の先には大菩薩嶺から小金沢連嶺に連なる稜線。



再び富士山



国師ヶ岳ではコーヒーを飲みながらのんびりと過ごす。
気持のよい日曜日、こんなお気軽ハイクもいいもんです。




峠までの車の運転は、結構長いですが、
運転が苦にならなければ本当に簡単に来ることができます。
便利さは自然への負荷増大の裏返し、
若干複雑な気分ではありますが・・・

何はともあれ素晴らしい展望でリフレッシュしたことには間違いありません。



穂高岳 1982年

2009-02-08 18:19:11 | 北アルプス
今日は少しのどが痛く体調不良です。
お天気ですが、私もおとなしく自宅待機しておりました。

昨年末に古い写真をスキャンした中からアップしました。
大学のサークル仲間と登った秋の穂高です。

天文系のサークルなんですが、山好きが多く時折こうして
アルプスなどに出かけていました。
このときはK先輩、後輩のU君、T君、H君、私の5人パーティ。
涸沢から入って、北穂高→涸沢岳→奥穂高→前穂高→岳沢→上高地というコース。
ホコリだらけのいかにも古い写真ですが、
懐かしい思い出がよみがえってきます。

上高地にて
最近はニッカーボッカーは見なくなりましたね。
三人組の向かって左、エンジのシャツが私でございます。



涸沢のキャンプ場にて



赤く染まる涸沢岳



北穂高へは、後輩組は南稜から、私はK先輩と二人で東稜から。
東稜を登りながら、K先輩を上から撮影。



北に槍ヶ岳を見ながら一万尺の稜線をめぐる。





ジャンダルム



上高地を見下ろす。彼方には乗鞍、御嶽。



吊尾根から前穂高



紅葉の中、岳沢を下る。



なつかしき青春の一ページでした。

北八ヶ岳 2009年1月 その5

2009-02-02 21:52:59 | 八ヶ岳

縞枯山を特徴づける風景も、樹氷がついてまた違った味わい。






再び縞枯山荘前に戻ってきました。



あとはのんびりとあたりの風景を楽しみながら帰路につきます。

逆光で撮影する木々。
透けて見える太陽が宝石の輝き。





氷のイルミネーションを身にまとう。



やがてロープウェイ近くに戻ってきました。

楽しい旅を与えてくれた北横岳をもう一度振り返る。
大自然に感謝。




正面に木曽駒ケ岳を見ながら、スキー場沿いに下っていきます。



こちらは南アルプス。
途中途中で吹き溜まりがありますが、
スノーシューで快適に進みます。



八ヶ岳ならではの広大な裾野を楽しみながらのスノーシューハイク。
(但し傍らにみえるスキー場は気にしないようにしながら)
赤岳、阿弥陀岳、さらには権現岳、編笠山まで。



北アルプスも晴れています。
真ん中に常念岳、左右に広がる連峰。



相変わらず正面には木曽駒から空木にいたる稜線。



最後にもう一度八ヶ岳




天気に恵まれた素晴らしいスノーハイク。
帰りの車窓でビールを飲みながら見た、赤富士も見事でした。


終わり


北八ヶ岳 2009年1月 その4

2009-02-01 16:49:19 | 八ヶ岳
一旦、坪庭に戻ってきました。
天気は抜群ですが、風が露出した肌を刺すようです。



平原の向こうに南アルプスが顔を出しています。



舞い散る雪がキラキラと・・・



縞枯山へのトレースははっきりしています。
時々すれ違う人たちは皆、カメラを構え景色を楽しんでいました。



やがて味のある三角屋根の縞枯山荘。
小屋の前で休んでいる方と言葉を交わす。
この小屋でスノーシューを借りて登ってきたところだそうで、
私もここで、再びスノーシューにはきかえました。



北八ヶ岳らしくゆったりとした雨池峠への道。



峠から登りにかかります。



登るにつれ傾斜が厳しくなりますが
一歩一歩踏みしめながら確実に高度を稼いでいくと・・・



山頂の標識にたどりつきました。





山頂の展望はありませんが、
少しトレースをたどると、縞枯現象で木が朽ちて開けたところに出ます。



さらに進むと、南側に開けた展望台へ。
強い風をこらえながらですが、抜群の展望に満足。



茶臼山越しにみる、天狗岳以南の峰々。



そして再び浅間山



金峰山をはじめとする奥秩父の山塊。
手前には男山、天狗山。



樹氷の向こうに御座山、さらにその先には両神山



ゆっくり休みたかったのですが、さすがの強風にへこたれて
展望台を後にしました。

続く