ポートレートギャラリーで開催されるSDGs「地域との共生」展(6月6日から12日)で私の「海中」が展示されます。A3+10枚のオリジナルプリントを額装したものになります。その際「海中」についての説明文も紹介されます。
「海中」
私は長年海中を撮影してきた。海に魅せられて、自然が織りなす景観や生き物を私は撮影してきた。海の中でも私はサンゴが好きだ。生命感あふれる造形を伝えようと、私は世界のサンゴを追い求めて撮影を続けた。
近年、逗子を撮影拠点にした。逗子は世界的なサンゴの宝庫であるからだ。定点的に逗子のサンゴを撮り続けた。数年の年月が流れたある時、ふと私の写真を見ると、全く別の世界が見えて来た。これは人が見ることのなかった海の中だ。もう一つの世界があったのだ。人は陸上で生活する。世界の陸上を海が取り囲んでいるが、人は海の中を知ることは少ない。しかし、海と人は繋がっている。海と人々が共生している。
海は別宇宙だったのだ。海に存在するストレートな生命感は何だろうか。海中というもう一つの世界を人が見る時、宇宙の存在、生命の存在に気づくに違いない。
長島敏春
海と森のギャラリー長島敏春写真展「逗子日乗」開催2023年10月15日ー10月22日
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